すんみのレビュー一覧

  • 地球でハナだけ

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    人から借りた本で、はじめてのSFに最初は抵抗があったけど、気づいたらこの世界にどっぷり浸かってた。ハナの寛容さには圧倒されたし、キョンミンの愛には胸を打たれた。

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    2025年05月31日
  • 彼女の名前は

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    これも『82年生まれ、キム・ジヨン』からの流れで読んだ。同じ作者の短編集なんだけど、どれも読んでて苦しくなるような話が多くて1話読み終えるたびにけっこう疲弊した。なので進むペースは遅くなったけど、そのぶん一つひとつをちゃんと受け止めながら読めた気もする。

    苦しさのなかに、ほんの少しの希望が見える話もあって、ただ絶望を突きつけられるだけじゃないのが救いだった。中には連作っぽくつながっている話もあって、小説としての構成も面白い。

    フィクションなんだけど、全然他人事に思えなかった。描かれていることの多くが、今も現実に起きていることなんだと思いながら読んでた。社会の側が当たり前のように押しつけてる

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    2025年05月13日
  • 彼女の名前は

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    28の物語を収めたこの短編集では、28人分の女性の人生の一部分がそれぞれ描き出されています。いずれも、韓国の現代社会に生きる女性たちの、きっとリアルな生き様で、国を超えて共感できる部分も少なくありません。
    セクハラとたたかう女性、結婚が招く理不尽さにあえぐ女性、労働環境の改善を訴える女性。日常のつらさに直面して、切り開こうと努力する、あるいは受け入れて消化する、彼女たちの問題への対処のスタイルはそれぞれだけれども、芯があってその道行きを応援したいと静かに思う。女だからではなく、人として当たり前のしあわせを掴んで欲しい、と思うから。

    最後の一編は小学生の出馬宣言で締めくくられます。どこか背伸び

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    2025年05月11日
  • 失われた賃金を求めて

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    「82年生まれ、キム・ジヨン」からの流れで読んだ。引き続き少なからずショックを受けた。女性たちが日常の中でこんなにも多くの形で打ちのめされながら、それでも何もなかったかのように生きているのかと。事実や例がこれでもかというほど突きつけられて、俺たちは本当に見えていなかったんだなと思い知らされる。

    ここで単に「女性すごい」「女性えらい」「女性の皆さんごめんなさい」と言って済ませてはいけないんだろうとも思う。もちろんそういう気持ちが端緒になることはある。でもそれだけではきっと足りないよなあ。

    メタ的な視点になるけど、本書を読んでいて引っかかったのは治安のコストに関する記述だった。女性が一人暮らし

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    2025年05月01日
  • 私たちのテラスで、終わりを迎えようとする世界に乾杯

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    作者の考えがストレートに伝わってくる掌編集。

    難しいものもあったけど、全体的に好きな雰囲気だった。チョン・セランさんのことを好きだなと実感できた。

    終盤の2編、『恋人は済州島生まれ育ち』『ヒョンジョン』が特に好き。

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    2025年04月12日
  • 私たちにはことばが必要だ フェミニストは黙らない

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    実践編は痛快だけど、コレ実践したら男性とは断絶してしまうね。でもこれくらい言わないと気づかないのかもね。

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    2025年03月29日
  • 彼女の名前は

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    それぞれの話の背景には住宅格差、厳しい学歴社会、就職難、ストライキ、デモ参加などが見え、日本社会ではそれほど馴染みがないこれらに「韓国って日本より過酷だな」と呑気に思ってしまうかもしれない。しかし解説にある通り、男女格差は日本の方が遥かに遅れており、危機感を持ちたいところだ。韓国のジェンダーギャップ指数が日本を上回ったのはこの本の女性たちのように声を上げ続ける人がいたからだ。著者がこの本や『82年生まれ、キム・ジヨン』を書いたように、作家たちが世界に発信し続けているからだ。

    28人の韓国人女性たちの声が聞こえる。日本人であっても女性ならばきっと誰かに共感し、互いを抱きしめ合いたいと思うだろう

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    2025年02月17日
  • 地球でハナだけ

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    クスッと笑える文体と身近だけど壮大なストーリー、あと甘々な展開すごく好き!

    ハナの環境活動家としての発言が自分に身近じゃなさすぎて少しうーんってなっちゃった。(環境活動を否定してるわけではありません!)

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    2025年02月13日
  • そしてパンプキンマンがあらわれた

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    親が離婚して学校に友達がいない10歳の女の子。居場所はVRゲームの世界だけ。そこで出会った人たちとのあれこれ。
    よくある感じだけど、今っぽくてすいすい読める。韓国で子どもたちが選ぶ賞を取ったのも納得。

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    2025年01月23日
  • 私たちのテラスで、終わりを迎えようとする世界に乾杯

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    様々な媒体に発表された短いストーリー集
    日常の何気ない一コマを切り取ったチョン・セランさんの文章が好きです。
    一つ一つのストーリーのあとに、書かれた媒体と説明があるので、それを読むとなるほど、と思います。
    その意図を知ってからストーリーを読みかえしてみるとまた違う理解になったりして楽しめました。

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    2025年01月13日
  • 韓国、男子――その困難さの感情史

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    日本と韓国の男性性を(女性性を)めぐる色々を、似てたり似てなかったりするんすねと考えながら。

    植民地支配や朝鮮戦争、光州事件などに要請され鋳造された「男らしさ」。
    西洋のコピーのコピーとしての家父長制
    兵役が韓国の男性たちに植え付ける闇
    貧困故に家族に依存し、結果的に解体されない不平等な構造

    自分をケアし、程よく自立し性的に喜ばせてくれる女性を求め、手に入らないと「女はずるい」と被害者のポジションを手放さない

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    2025年01月04日
  • 地球でハナだけ

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     宇宙人と地球人のラブストーリーというSF設定、主人公のハナは厳格なエコロジスト、という、私とはやや縁遠い人々のお話しだったけど、だからこそ私の知る愛と変わらない素朴さや温かさが嬉しかった。
     生まれや思想というラベルを見ると、つい「自分とは違う存在」と断定してしまいがちだけど、そんな思考をいま一度正してもらえたように思う。
     ラブストーリーとしても、2人がだんだんと親交を深め、愛を形作っていく過程が、ほんとうに甘やかで穏やかで素敵だった。好きなお話でした。

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    2025年01月03日
  • 私たちのテラスで、終わりを迎えようとする世界に乾杯

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    「チカ」
    静かで穏やかで、やさしさのような、不穏なような、歪な自由について。どんな経緯であっても、故人だったとしても、人間の要望の方がロボットの存在(いのち?)より重い世界であることも含めて、結末にはればれとした自由と心ざわめく気持ちがしました。
    チカのバレンタインさんは「苦痛を感じられないものは本物とは言えない」と言いつつ、痛みを知っていたのかしら。それとも、バレンタインさんの言う「苦痛」は身体の感覚としての痛みだけなのかしら。チカはバレンタインさんにとって本物だったのかしら。

    あとは「恋人は済州島生まれ育ち」「ヒョンジョン」が好き。ヒョンジョンは無事だとよい。

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    2024年12月03日
  • 脱コルセット:到来した想像

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    難しかったけど終盤にかけてわかってきた気がする。「みんな誰でも美しい」ではなくて、美しさの基準や枠組みを一旦下ろして、着飾らない人間として生きること。規範的女性性について自分で自分をジャッジしないこと。数年後に再読したい本。

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    2024年11月10日
  • 地球でハナだけ

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    あまーーーーい話の中にも環境問題や次世代へのシェルターの話があるのがさすがチョン・セラン先生。マジ甘すぎて途中『強すぎる…』ってなったけど好き…

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    2024年10月22日
  • 失われた賃金を求めて

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    毎ページにライン引きたいくらい重要ワードばっかでそれそれ!が止まらない。紛れもない現実で悔しいことばっかだけど「生き別れなった賃金と再会するため」に考えるのをやめない。

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    2024年10月22日
  • 八重歯が見たい

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    素敵な八重歯の持ち主で作家のジェファは小説の中で元彼ヨンギを9回も死なせる。
    ジェファはある時からストーカーに脅えはじめて…

    ジェファの書く小説がバラエティ豊かで面白い。
    そのゲラをチェックする度に何故かヨンギの体にジェファの小説の文字の一部が浮かび上がるというのも面白い。

    インパクトあるタイトルもロマンチックスリラーというのも読んで納得。可笑しさもあるが思わぬ展開になって最後はゾッとする怖さ。

    独特でちょっと不思議でそれでいて面白いという、チョン・セランの小説は癖になりそう。

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    2024年08月08日
  • 私たちが記したもの

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    梅の木の下、誤記、家出、ミス・キムは知っている、オーロラの夜、女の子は大きくなって、初恋2020。女性たちの物語。貧富の格差、家父長制、女性差別の中で生き抜く女性たちのお話。(우리가 쓴 것)

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    2024年08月02日
  • 私たちにはことばが必要だ フェミニストは黙らない

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    中年の男性が多い職場でモヤモヤすることが増えて買った本。

    答えない選択肢があるということを意識するだけでもだいぶ救われた。

    小さいことでも声をあげていいと思う。

    当たり前に麻痺したくない。

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    2024年06月27日
  • 八重歯が見たい

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    ロマンチック・スリラーとは…なるほど!読む前と読んだ後では、題名の印象が大きく変わるほど前半と後半で物語が一変します。さすがチョン・セラン!「地球が記憶するラブストーリー」のヨンギと彼女の会話と「私と勝負してみる?」の短編が好きだった。

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    2024年01月19日