すんみのレビュー一覧

  • 私たちに名刺がないだけで仕事してこなかったわけじゃない~韓国、女性たちの労働生活史

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    すごく良い本だった。聞くに耐えない状況のなか、生きる為に必死に働き、家族を支え、常に何かを学ぼうとするオンニたちに胸を打たれた。写真のオンニたちもとても良い笑顔。「人生そのものが立派な名刺」ほんとその通りだと思う。出勤三日目のスンジャさんの娘さんのお手紙に涙ポロリ。*苦しまずに、楽しく生きて。生きてみたら、人生は…そう長くないのよ。

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    2025年09月05日
  • 私たちにはことばが必要だ フェミニストは黙らない

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    性差別・性暴力を受けたことがある人なら味わざるをえないこの社会、そしてのうのうと生きる人間に対する絶望感、疎外感。そんな気持ちを自分の内に閉じ込めていた人は、この本を読んだら、きっと、性差別・性暴力に対して、いい意味でイライラして殴りたくなるほどの力が湧いてくるのを感じるだろう。
    どうしたら次は戦えるか。というかそもそも、セクシストを相手にする必要なんてない。話す時間がもったいない。自分が大事。幸せに生きなければ。そう思わせてくれる本。一家に一冊。

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    2025年08月28日
  • 韓国、男子――その困難さの感情史

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    歴史を追って韓国の男性性がどう形作られてきたかを概観することができる良著。

    朝鮮王朝時代の両班である士大夫は、官職を出すため、家族をかえりみず、学問に励むことが美徳とされ、学者が武者を見下してきた文化、何もしないため、女性が家計を支え家事労働も全て請け負ってきた、というところで神戸のおじいちゃんとおばあちゃんを思い出した。

    朝鮮王朝時代のヘゲモニックな男性性は家族や国を守ったりすることではなく、徹底した無能力ぶり、とは著者の言葉。生産、再生産は女性と下層身分に押し付け、自分たちだけで名誉と権力を分かち合ってきた、らしい。


    しかしこのような男性性のあり方は、近代に入り西欧列強や日本の侵略

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    2025年05月01日
  • 韓国、男子――その困難さの感情史

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    男性でこういう考察が出来るのがすごい。ぜひ武田砂鉄さんと日韓男性問題について論じて欲しい…

    家父長制の名残があるところは日本も韓国も似てるなと思っていたけど、背景にある歴史がまったく違うことが本書を通して実感できた。
    巻末の解説にもあるけど、韓国の人たちにとっての兵役や戦争を知ることで、韓国の作品のなかに出てくる家族のあり方やK-POPの文化的背景を理解する手がかりになる一冊。

    ミラーリングのミラーリングを試みようとした男性たちが「韓国女子とセックスするのをやめよう!」という勇ましい主張をしたが、これほど女性たちから大歓迎されたものもなかった、に大ウケ。

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    2025年04月26日
  • 韓国、男子――その困難さの感情史

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    “「男子(ナムジャ)」はつらいよ でもその傍で みんながもっと生きづらいよ” という帯文が端的で秀逸だと思う。女性として日本人として揺さぶられながら複雑な思いで読んだ。男性が自らの男性性について内省して考察してくれるこういう本をもっと読みたい。



    “韓国男子として30代半ばを迎えた自分自身の直面している悩みも作業の動機だった。その悩みとは、誰かを抑圧することなしにひとりの主体として、また、他人と連帯しケアを行う者として生きていけるのかという問いである。思うに、男というアイデンティティを突き詰めることなしには、その問いへの答えは見つからないはずなのだ。”(p.11)


    “異性愛に基づく「正

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    2025年02月06日
  • 私たちのテラスで、終わりを迎えようとする世界に乾杯

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    短くてほっこりする話が多いので集中して読んでリフレッシュできる。「マリ、ジェーン、クレール」、「M」が特に好き。

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    2025年01月18日
  • そしてパンプキンマンがあらわれた

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    読み始めたら、
    本の中の、物語の中の、VRの中の世界に引き込まれて、止まらなくなった。
    本を読んでいる途中に、現実よりも本の中に意識が引っ張られるように感じたのは久しぶりだった。

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    2025年01月13日
  • 私たちにはことばが必要だ フェミニストは黙らない

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    高校の時に読もうとしたときには、差別の構造も知らなかったし筆者の主張が強すぎる・偏っていると感じて途中で読むのをやめた。だが今回読んでいると納得する部分が多くて、そこに対する共感は女性差別だけでなく他の差別・抑圧の事例に触れたからなのか。
    女性差別だけでなく、様々な場合において適応できる会話法だと感じ、参考になる部分が多かった。
    人と話している中で、相手の意図がはっきり見えなくて、それにより知らないうちに自分の心が疲弊している場合がある。そういうことを防ぐための解決にもこの本は役立つ。
    自分が弱い立場にいる場合に他の人とどう話すか、という視点で書かれていて、もちろんその面で勉強になる部分も多か

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    2024年02月03日
  • 八重歯が見たい

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    韓国文学は感情的に書くのではなく理性的なものが多い気がする。そして、非現実的な出来事なのに現実的で、何食わぬ顔で日常に溶け込んでいる感じ。

    大袈裟に感情的に誇張しないところ
    露悪的でないところ
    それでいて人の温もりや人々のささやかな暮らしを身近に感じさせるところ

    あまりに感情的なものを読むと疲れる最近は、韓国文学が肌に合う。

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    2024年01月13日
  • 八重歯が見たい

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    最初から最後までずっとロマンチック!かわいくてラブリーな物語(って私は思ってしまった)八重歯欲しいよね〜

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    2023年12月29日
  • 脱コルセット:到来した想像

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    長い間かかったが読み終わった。
    美の呪いが以下に女性差別と繋がりがあるかを、経験のレベルで書いてある本。

    理論としては書籍”美とミソジニー”から生まれた脱コルセット運動だけあって、そちらが詳しいが、こちらと合わせて読むことで実践がわかる。
    おすすめ。

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    2023年11月29日
  • 私たちにはことばが必要だ フェミニストは黙らない

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    著者の書き方が優しくて胸が張り裂けそうな想いで読みました。女性やその他のマイノリティの属性がある方には共感できることが多いと思います。
    委員長は男、副委員長は女 と決められている時代に生まれたので、これは当たり前と思って生きて知らないうちに諦めていたんだなと気付きました。

    なんか失礼だけど指摘するほどでもないかとうんざりしていたことがハッキリする本です。たぶんこの文章をキツいと思う人はまだ時代に取り残されていますね……
    全ての女性のためにももう少しだけ強気で生きていこうかなと思います。優しい人だけ大事にしろよな!!!!!!!!!!!
    心が強くなりますし、お薦めですよ フェミニズム初心者は読む

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    2023年10月25日
  • 私たちが記したもの

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    "人にはどうにもできない領域が確かにある。そんなときにできることは、待つこと、備えること、すっかり絶望してしまわないこと、かすかな運がめぐってきたときに受け入れ、感謝し、そのすべてが自分の努力の結果であるかのように装わないこと。涙が止まった。"(p.169『オーロラの夜』)

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    2023年03月14日
  • 私たちにはことばが必要だ フェミニストは黙らない

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    フェミニズムについて書かれた本で、わたしが最初に手にした一冊。出会えてよかった。
    傷付いては笑ってごまかしてきた日々に塗りこむ軟膏のようでもあり、ワクチンのようでもある。自分を守るための「ことば」たち。

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    2023年02月10日
  • 私たちにはことばが必要だ フェミニストは黙らない

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    本書を読んだら、話が噛み合わない男友達との会話が、掲載されているセクシストとの会話例にそのまま当てはまり、ショックだった。
    ここに書かれているような返しを咄嗟にできなかったことは悔やまれるが、話を中断するという選択をとらざるを得なかった過去を自分の中で少し許せた気がした。

    女性差別的振る舞いを正す責任は、そもそも女性ではなく、真摯に学ぼうとしない男性本人にある。

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    2023年01月16日
  • 私たちにはことばが必要だ フェミニストは黙らない

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    すべてを丁寧に、わかるように、わかってもらえるように、優しく、説明してあげる必要はない。
    相手に知ろうとする気がないからそもそも噛み合わないのだ。
    当たり前と言えば当たり前なことを気づかせてもらい、なんだかラクになった。

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    2023年01月09日
  • 地球でハナだけ

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    ネタバレ

    宇宙規模の恋愛。ハナの恋人キョンミンは、少年ぽく、いつもハナをおいて好奇心のおもむくままにさっさと旅立ってしまう。それが、隕石落下事故があったカナダからの帰国後別人のようにハナを大切にして優しくなる。実は、カナダから帰ってきたのは二万光年離れた星から望遠鏡でのぞいて見えたハナに恋をしてやってきた宇宙人だった!本物のキョンミンは、自分についての情報と交換に宇宙フリーパスを手に入れて銀河系の外を探検中?!新しいキョンミンは、40パーセント位鉱物でできているらしい。最初は到底受け入れられないハナだったが、結局は宇宙規模の愛を与えてくれる新キョンミンと幸せな結婚生活を送る。そして、年をとり最期のときの

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    2022年11月06日
  • 地球でハナだけ

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    ネタバレ

    「互いへの信頼が築けない社会だ。上の世代がぶっ壊してしまったものを、僕たちの世代で元に戻せるだろうか」

    ボロボロになっても、もうこれ以上続けることは出来ないと思えても、再生の可能性を諦めず、作り直していく。洋服も社会も地球も人との関係も。
    優しくて爽やかで、そして終わりの淵まで行っても、作り直せる可能性はあるという力強さがある作品だった。

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    2022年09月12日
  • 私たちにはことばが必要だ フェミニストは黙らない

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    フェミニストを自称する人でも、そうでない人でも、一読して欲しい。

    特に女性は、セクハラや痴漢について男性と会話する時の"噛み合っていない感覚"や"何となく不快に感じる"理由をこの本から見つけられると思う。

    説明が不十分だったからでも不出来だったからでもなく、そもそも相手に理解する気がなかったのかもしれない。
    そう思えるだけど救われる過去の自分が沢山いた。

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    2022年08月12日
  • 地球でハナだけ

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    はじめからおわりまで、ふんわりやさしい空気をたもちつつ、ワクワクした気持ちで読めた。ラストの一文が印象的。装丁もすごくかわいい。K文学は装丁素敵なもの多いなーとあらためて感じた。チョン・セランの他の作品も読んでみたい!

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    2022年07月27日