桜井画門のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
どうしても『東京喰種(どちらも人間の亜種を描いている)』と比べてしまって、主人公・永井の合理的判断に基づく人間性が入って来なかった。母親との会話も、今頃ここで人の感情云々エピソードを入れてくるか、と言う気もしないでもないが、合理的に物事を考える為に他の人間から見ると「冷たい情のない人間に見える」と言う下りの説明が入ったのは逆に良かった気がする。1巻目は画風にも馴染めず(アニメの方が断然見やすいと言う…)東京喰種がヒットして、この手の「なかなか死なない亜種」モノは有象無象と出てくるだろうな、と思っていたが『亜人』と言う亜種ものを描く作品としてやっとその良さが私に伝わった感じがする10巻だった。
-
購入済み
各人物の背景や描写が中心
今回の巻は、永井、泉、カイ、それぞれの背景や戦う意味が明らかになります。永井のその徹底的なほどの合理的考え方もじつは理由があり、少し共感をおぼえました。
そういう意味では今巻は今後のバトルの前の静けさを演出したものともいえそうですが、バトル好きな人にはほとんどバトルは出ないのでちょっと退屈かもしれません。
ただ、一番最後の最後に新たな展開があり、それが次号への期待をふくらませます。
作者は、巻の長さをほんと意識した作品作りをしていますね。にくらしいくらい、また次が読みたくなりますw。