桜井画門のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ永井圭の「異常な」人格がじわじわみえるけど、永井圭は共感できないだけなんじゃないかな…と、いまのところ。
だって実際、他人の痛みなんて体感できないからわからない。でも自分に手を差し伸べてくれた人には助けてあげたいって気持ちがある。
最初は、死んだら助けられない、ってサックリ切り捨てる部分もあって、「目の前で困ってる人がいたら手助けする」っていう、学校の道徳?社会のモラル?があるから、生きてるのかよ!って、研究員の人助けたのかなって思ったけど、その直後に「なんでかあなたを助けたいと思ってる」って言ってて、あれが嘘でないなら、自分に関わったものには人間味ある感情を抱けるんじゃないかな、って。
永井圭の人格についてはこれからもっと描写欲しいですが。
映画の1章ではここまででしたね。 -
購入済み
安定したハイスピード展開
中だるみせず相変わらずのハイテンションでいい感じです。
やる気のない永井と中野とのバディ具合もいいかんじで、こういうストーリーも描けるのだなあと懐の広さを感じさせます。
また、佐藤の凶行は続きますが、それなりに筋も通っているので安心して読めます。
この巻は永井の転換期ともなる重要な巻ですが、もう5巻。個人的には10巻までで、中だるみせず締めくくっていただいて、「寄生獣」のような語り継がれる名作になってほしいと思う次第です。
幽霊は最後の最後でキーになりそうですが、亜人があまりも強すぎる(そりゃ不死身だしw)ので、願わくばインフレを起こさず、このままの力関係で最後までいってください。
次巻も楽しみにしています。 -
Posted by ブクログ
高校生の永井圭は、交通事故で死亡したことで、自分が死んでも蘇生する「亜人」だと判明する。亜人は危険視され、捕らえられれば政府の実験対象となるため、圭は逃亡生活を始める。そんな中、同じく亜人の佐藤が亜人の解放を掲げて人類への宣戦布告を開始し、圭もその戦いに巻き込まれていく。やがて圭は仲間たちと協力し、佐藤のテロ計画を阻止しようとする。
本作の魅力は、何といっても「死んでも蘇る」という亜人の能力を徹底的に利用した戦闘と、それに対する永井側の知略戦にある。特に敵である佐藤は、不死と再生能力をまったく躊躇なく使いこなし、手段を選ばない。その戦い方は、もはやチートと言っていいレベルで、普通の人間なら到底太刀打ちできない。だからこそ、永井たちが限られた情報と戦力で、佐藤の裏をかきながら対抗していく展開が面白い。
一方で、設定にはやや気になるところもある。亜人は脳を分断されることで「自分が自分でなくなる」という弱点が示されているにもかかわらず、佐藤はその設定を完全に無視しており、その設定が何のためにあるのか不明。また、セキュリティが極めて高い壁に穴を開けたり、切断した手を郵送してそこへワープしたり、腕を切断して遠隔で自爆から生還したりと、能力の応用範囲が広すぎて、何でもあり感が強くなってくる。
それでも、そうした無茶苦茶を駆使する佐藤を、永井たちが何とか追い詰めていく過程には引き込まれる。特に佐藤と対峙する永井は、いわゆる単に強い主人公ではなく、目的のためならかなり合理的かつ冷徹な判断をして戦い抜くキャラクターで、その点も魅力的だった。
終盤は、水に飛び込んで失神するという、やや微妙な決着ではあるものの、伏線もしっかり回収されており、全体としての読後感は悪くない。
個人的には、永井の「全ての人間が無意識に他人の命の重さを秤にかけてる。お前もだ。それを意識的にやってるだけで僕を批判するんじゃねえ!!」というセリフが刺さった。
歴史や人物描写をじっくり楽しむタイプの作品とは方向性がかなり違うが、短い巻数でテンポよく読め、頭脳戦とアクションを存分に楽しめる。設定に多少の強引さはあるものの、純粋なエンターテインメント漫画としてはかなり面白く、完成度の高い作品だった。