あらすじ
不死のテロリスト・佐藤(さとう)たちの大規模テロにより、亜人の恐怖が全国に蔓延した。そんな中、亜人として全人類に追われつつ寒村に潜伏していた高校生・永井圭(ながい・けい)は、同朋の少年・中野攻(なかの・こう)とともに、佐藤を止めることを決意する。亜人管理委員会の戸崎(とさき)と手を組むことで、亜人研究の権威、オグラ・イクヤ博士に会い、下村泉(しもむら・いずみ)や管理委員会のメンバーとも関わることになった圭。激変する戦況の中で、佐藤との最終決戦が迫る!
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「亜人」―――死なないヒトは、人間か、怪物か。
突如、存在が確認された死なない人間「亜人」が世間を騒がせた。未知の存在は大きく取り上げられたものの、あくまで死なないだけであること、実際に死ぬまでは判明しないことが判明し、いつしか人々の興味を惹くことはなくなっていた。
そして、最初の亜人が発見されてから17年、主人公・永井圭は交通事故によって亜人であることが判明する。希少な存在である亜人として政府や特殊機関から追われることとなった圭は、家族や故郷を捨てて逃走劇を強いられることとなる。
その中で出会った自分以外の亜人やそれに関わる人々を通して、亜人を取り巻く陰謀、そして人と亜人の未来を巻き込んだ戦いに巻き込まれていく……。
実写化・アニメ化もされた本作は、濃厚な物語と、それとともに変化していく迫力のある画風は勿論、緻密に描かれた頭脳戦が魅力。
登場人物それぞれが覚悟と目的、強い信念をもって行動することで組みあがっていく、勢いがあるのに理路整然とした物語は、読みだしたら手が止まりません。
「人間らしさ」とは何か、生きるとは何か。全17巻で描かれるヒトの物語、ぜひご一読ください。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
読む手が止まらん。面白くなってきた。
永井圭は戸崎と組み、何処かの廃墟でトレーニング&作戦立案。
オグラ博士とも接触でき、やはり永井の黒い幽霊は濃く、幼少期よりも昔から亜人だった可能性?があるとか。
ここに来て、永井の合理的で他者の心を考えない行動を「それで良い」と政府黒服達。
黒服達も戸崎も、永井に一目置く。
場面は変わって、亜人、下村泉の過去編。王道のダメな親、ダメな彼氏に友達。
高校の時に家を飛び出し、身体を売って20歳。黒い幽霊はその時から出せていたが、自分が亜人とは知らず。
病気と解り闘病生活。人生の最後、色々と考えていただろう時に戸崎が現れる。
再び場面は変わって少年院。脱走したハズの囚人コトブキが2日後に戻って来たと。どう脱獄したのか?少年院側は脱走を無かった事にしてコトブキを集合部屋へ。そこには永井の旧友海斗が。
コトブキと海斗は仲良くなり、コトブキは「空を飛べる黒い幽霊」の所有者だった事が判明。
本当、色々と面白くなってきた。
Posted by ブクログ
何か転換した?
面白さが増した、というよりもひとつの脳とひとつの身体で作品が作られている感じがする。スッキリする。
どこまでも思考が合理的な永井くんとその周りで明らかに主人公ポジを張れる頭悪いけど情に熱いカイと中野。どこまでも「正しい」判断しかできない永井くんが大好きだ。
なかなかそう頭では思っていても、倫理観やら情やら正義やら罪悪感やら配慮やら気遣いやら人間の尊厳やらがよぎると、高度でクリアな判断による行動、というのはしたくてもできないことだ。頭の中では何考えていてもいいが、それを行動に移すと「顰蹙を買う」、或いは逮捕される。私は個人的には「主人公的な思考」というのも大概だと思っているが、永井くんのようなタイプが主人公張ってやっているこの作品の魅力は明晰な頭脳による合理的判断と行動だと思っている。
亜人自体はあくまでその合理的判断御披露目の御膳立てに過ぎない。
匿名
俺に言え。一度だけこの壁を越えさせてやる!何てこったい。かっこよすぎて泣くわこんなの。下村さんの過去も、哀しい。
泉の
過去編がわかって何とも切ない。
でもやり直すのに十分な理由があるなと思う。
カイは服役中だけど、どこまでもまっすぐでこんな人いないよなと思ってしまうけど、応援したい。
匿名
飛行タイプ
ラストシーンの飛行タイプのIBMが出るシーンかっこいい。
絵も上手いし、迫力と緊張感がビシビシ出てきてとても良い。
Posted by ブクログ
永井は誰とも打ち解けず、下村泉の暗い過去が語られ、海斗は少年院で新たな亜人と出会う。ストーリーの亜人密度は高まってきたが、まだそれぞれがバラバラだ。6巻になっても話が拡散していくかに見えるが、さてどのように収斂していくのだろう?
Posted by ブクログ
ひとつの戦いが終わって次の準備が色々と…。
ストーリーはそんなに進んでいない印象ですが、亜人の秘密も少しずつ明らかになってきたし、海斗側にも新たな展開が。
Posted by ブクログ
どんどん面白くなってきています。
一巻を読んだ時はわかりにくかった人間関係や設定も、作りこまれていたからこそ。巻を増すごとに作品の本領が発揮されてきています。泉さんの過去も壮絶ですね。
Posted by ブクログ
外見や思考は通常の人間と同様だが、死亡した際には即座に蘇るという驚異的な再生能力を持つ「亜人」。人の中に生まれ、一度死ななければ本人にも亜人なのかどうかわからない。世界に47名しか確認されていない亜人は人間から苛烈な差別を受けており、政府や企業による非人道的な人体実験の道具とされていた。
亜人テロリスト・佐藤に対抗するため、主人公・圭は、自身を追い続けてきた亜人管理委員会のトップ・戸崎と共同戦線を張ることに。戸崎は亜人研究の第一人者オグラ・イクヤも拉致し協力者にしており、圭は初めて仲間を得る。一方、カイは圭の逃亡を幇助した罪で服役していたが、そこで謎めいた“脱走者”琴吹と出会うが…。
人気キャラ泉ちゃんの悲しい過去やカイのその後も描かれ、世界観も少しずつ補完されてドラマとして重厚さが増してきた今巻。ただ、琴吹はなんで一度脱走したのにまた戻ってきたのかな。わからん。これも伏線なのか。そしてカイのブレない精神力の強さも気になるなぁ。実は亜人なんじゃない?ってな説も流れてるようですが、個人的には人間ゆえの精神力という印象。なんにしろ、続きが気になります。
Posted by ブクログ
主人公が持つ黒い幽霊IBMが普通と違う?
なかなか、黒い幽霊について興味深い始まりでした。
まだ何んであるかは分からないですが。
主人公の闇深そうだ。
トサキに使える一人の女性亜人。
過去話は、非常に暗い。苦労したんだな…と。
根は良い子なんだな、と好感(^^)
黒い幽霊は、持ち主の闇に関係するのかな?
と、思考を持ちつつ。
最後に登場した久しぶりのカイと塀の中で出会った亜人。
翼のある黒い幽霊…か、かっこいい!!
帯びにアニメ化されるみたいで。
ますます、期待度高まる!
Posted by ブクログ
下村泉の過去、少年院に収監された永井圭の友人海斗、と主人公以外の場面も読みごたえがあった第6巻。巻末の見開きページは「画」の力が胸に響きました。
各人物の背景や描写が中心
今回の巻は、永井、泉、カイ、それぞれの背景や戦う意味が明らかになります。永井のその徹底的なほどの合理的考え方もじつは理由があり、少し共感をおぼえました。
そういう意味では今巻は今後のバトルの前の静けさを演出したものともいえそうですが、バトル好きな人にはほとんどバトルは出ないのでちょっと退屈かもしれません。
ただ、一番最後の最後に新たな展開があり、それが次号への期待をふくらませます。
作者は、巻の長さをほんと意識した作品作りをしていますね。にくらしいくらい、また次が読みたくなりますw。
Posted by ブクログ
亜人テロリスト、佐藤との対戦に備え、着々と作戦を進める木崎と永井。
そして、下村 泉の壮絶な過去。
物語は、ますます激しくなっていく。
第6弾。