玉置妙憂のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
前にもこの本を読んだことがあるかもしれないと思った。読んだことを忘れていてもやはりこのタイトルに心惹かれるのだろう。心が疲れている時、頑張りすぎた時、大切な人との別れを経験した時にこの本は優しく寄り添ってくれる。
産後の母子愛着を促進するために、まずは母親を充分にいたわり優しくすることで子どもに愛情をたくさん注げるというモデルがある。人はギスギスした心で誰かに優しく接することは難しい。自分の心に余裕を持ち、幸せを感じることがひいては誰かへの優しさになるのではないかなと感じた。
看護師としては死に対して聞かれたときに自分の考えを答えることが難しい場面も多いけれど、僧侶としてなら聞くほうも話すほうも抵抗が少ない気がする。そういう意味で看護師と僧侶という二つの顔を持つということは貴重な存在だし、日本も医療現場にもっと宗教家が入っていいのではと思う。 -
Posted by ブクログ
以前、「死にゆく人の心に寄り添う――医療と宗教の間のケア」を読んで、玉置妙憂さんの生き方に感動したのですが、最近の本はないのかなぁとググって出会ったのがこの本です。
「はじめに」の中で
『あなたの「生きたい」を支えます』なんて大それたことを言ってしまって、本当にごめんなさい。
<中略>
誰かの「生きたい」を、支えることができたら。
という思いで、淡々と「仏教」のこと「スピリュアルケア」のことがさりげなく書かれています。
夫の死に寄り添った妻であり、看護師であり、そのご僧侶となった経緯を交えながら「死」について大変重い課題ですが、結局、本人の心構えを支える、寄り添うことの必要性について書かれていました。
内容ですが
第1章 なぜ仏教だったのか? 私が看護師僧侶になった理由
主な内容
夫を在宅で看取ってから
自分の原点に戻るための出家
自分と向き合う時間をつくる
モヤモヤを解消するヒントが仏教にあった
仏教の考え方が医療の現場にも応用できる
仏教と医療の両方の視点を持って
何も持たないひとりの人間として、死にゆく人と向き合う
第2章 スピリチュアルケアと仏教
「スピリチュアルペイン」「スピリチュアルケア」ってなんだろう
答えはない
「スピリチュアルペイン」と「土地」――日本的なスピリチュアルペイン
仏教が私を支えてくれる
第3章 スピリチュアルペインの現場から1
――死にゆく人、家族に寄り添う
人生の最後に不時着しないために
人生会議をしよう
死の三ヶ月前から起きる変化
死の数日前から起きる変化
第4章 スピリチュアルケアの現場から2
――生きづらさを抱える人に寄り添う
ありのままでいい
自分でも知らない自分に気づく
仏教プログラム「GEDATSU」とは
自分の軸を太くしてブレずに生きる
第5章 仏教だからできること
――台湾の取り組みとその可能性
活きている台湾の仏教
台湾の臨床仏教宗教師とは
孤独に死んでいく日本人
第6章 生死とどう向き合うか
人はいつか必ず死ぬ存在
喪失を受け入れるプロセス
私たちは「時間ぐすり」を手にしている
大慈大悲――亡き夫が手渡してくれたもの
六道輪廻――人は死んだらどうなるのか?
私の死生観――死は終わりではない
則天去私――凜とした生き方、死に方
活きて死ぬための準備――我慢しない、無理しない、諦める
生活のなかでの仏教の生かし方
何も難しいことは一切書かれていません。
若い方にも読んでほしい本です。
後期高齢者の私にはストンと落ちる本でした(感謝)。 -
Posted by ブクログ
「死」を学際的に検討する過程で、よりよい「生」とは何かについて考えされさせられた。死とは生物学的な個体の絶命という意味を超えた観念であると感じた。死者を弔うのは他者であるが、その死者の存命中はもちろん、死後に至っても相互作用の中で誰かの自己と社会が形成されていく。そのような「分人」的観点で捉えると、「死」は自己完結するものではない。また、「弔う」ことの本質は儀式という表層的なものではなく、生成変化を伴う生者と死者の社会的な共生だと思った。
一方で、テクノロジーによって新たに生じる死者の権利、死後労働の観点は非常に悩ましい。生命はその有限性によってこそ輝くが、死後も残り続ける SNS 上の情報や著作物・AI による「死後労働」は、生者の死者に対する忘却という権利や弔いによって整理できたはずの「別れ」を脅かす。選択肢が増える過程で生と死を見つめ直す契機をもたらす一方で、人間の業の深さも感じさせられる。 -
Posted by ブクログ
玉置さんの本を読むのはこれが二冊目です。さらっとした文章でスラスラ読めるのがいいですね。
この本の内容ですが、
はじめに 自分という「木」を育てるために
第1章 人付き合いは、風に吹かれる柳のように
――「如実知自心」
第2章 心の不安をスーッと鎮める
――「自灯明」
第3章 悲しみも苦しみもやがては過ぎ去る
――「諸行無常」
第4章 いつも迷わない自分であるために
――「観自在」
おわりに 悩んでいたら問題がちっぽけに見えてくる瞬間
でした。
最愛の夫を看取り、縁あって仏門に入った看護士、仏教の教えでもって、誰でもが日々経験する心の悩みを解き明かすヒントがさりげなく書き綴っておられました。
人として生まれ、いつの日か宇宙に還っていく身、「困ったら、やめる。迷ったら、離れる。」としゃかりきになることなく、さり気なく人生を送りたいものです(笑)。
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購入済み
死を考える
死に向かっている人の 体の変化が書かれている。全くの自然死が花が枯れていくように楽に綺麗に死ねることなど ご主人を自宅で看取られた体験を看護師の目、妻の目で書かれている。本人の希望通りに死を迎えさせることは 側で看ている家族には辛いことだとも書かれている。この本を読んで 自分の死の迎え方をはっきりとさせておかなくてはならないと再認識した。
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Posted by ブクログ
ネタバレご主人を自宅で看取り、その後仏門に入り修行し、その知識を生かして看護師として再度看護師の仕事をされている。
最初に、亡くなる前にどんなことが起きるかが書かれており、核家族化の上、病院で亡くなることが普通になってきた現在、人が亡くなるときにどんなことが起きるのか知らない人は多いと思うので、必ずしもすべてには当てはまらないのは承知の上で知っておくことはいざというときにためになると思った。
次に著者が僧侶になった理由、死にゆく人への向き合い方、最後に生きていく人への寄り添い方が書かれている。
臨床宗教師としてどうあるべきかや台湾の臨床宗教師との違いなども書かれている。
どう生きたいか、どのように死にたいかはこれからもっと考える時代が来るのかもしれない。 -
Posted by ブクログ
女性の僧侶が書かれた、女性が持つ悩みに向き合ったエッセイのような内容。
「スピリチュアル」というタイトルですが、占いのようなことではなく、人の心の底に触れるというようなニュアンスです。
著者は、お寺に所縁のない家庭で生まれたにも関わらず、看護師となったあと出家に行き着いた方。
その面白い経歴を知るだけでも、「何歳になっても何者にもなれるんだなぁ」と勇気が出ました。
女性として、母として、娘として、いろいろな役割を持っていく中で悩みはどんどん増えていくのだと思います。(私はまだ旦那も子どももいないのでその大変さは分かりませんが・・・)
ですが、その役割にとらわれず、見方を変えて、いかに対応していくかのヒントが書かれてあります。
自身の体験をもとに書かれてあり、失敗も後悔も学びも赤裸々に語ってくれているので、直接お話ししているかのような親しみやすさがあります。
会ってみたくなりました。