東江一紀のレビュー一覧
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サブタイトルに「賭け」の文字が見えるけれど、実際に読んでみると賭けでも何でも無くて常識的な行動をしていたんだなぁという印象を持ちました。
結局、原因をつくった人たちが破綻後も得をしていたというのもちょっと意外。みんなそろって損していると思っていたのに。
時系列で描かれているので、登場人物の出入りが激しい印象が有り、登場人物一人一人の行動の把握が難しいと思いましたし、サブプライム関連の用語が一部難しくて理解できていないところもありましたが、全体的に見れば楽しめたと思います。
結局あの経済危機は何だったのかを把握するには良い本だと思いました。 -
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サブプライムローンに端を発する、2008年のリーマンショック。
この金融危機によって資産を失った人も少なくないはず。でも、失う人がいれば、かならず得ている人もいるというのが金融の世界の掟。
こんな未曾有の危機の中を切り抜けて、実際に資産を大きくした3人のツワモノたちのリアルストーリー。最終的に多額の資金を得たにもかかわらず、何やら結末は決してハッピーエンドではなかったような。。。
そんな、実際にあった話しを「マネーボール」で知られる著者が丹念なヒアリングを元に書き起こしたノンフィクション作品。小説としても面白いが、金融知識を補完する意味でもとても勉強になる一冊。 -
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ユニークな実験を交えた分かりやすい授業で有名なMITのルーウィン教授による、物理学の講義風読み物。
講義の動画はMITのインターネット授業として無料で公開されていて、NHKでも放映された。現在は、なぜかMITのサイトから削除されており、簡単には動画を見ることができなくなった。
物理に興味をもってもらうために、あの手この手で授業を魅力的にする工夫が文章からも伝わってきて、講義の盛り上がりが目に浮かぶ。さらに、本人の物理学研究における体験、さらにはユダヤ人ならではの大戦中の苦難など、プライベートな部分を描くことで教授への親近感がわき、授業を受けてみたい気持ちになった。
物理学としての難易度は -
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リーマンショック・コンフィデンシャルやライアーズ・ポーカー以降ちょこちょこ割合楽しく読んでいる経済ノンフィクション。さすがマイケル・ルイスという感じで超がつくほど綿密な取材とエキサイティングな描写。しかしながら、リーマンショックにおける勝ち組を主役にするという、扱うテーマが少し変化球なのと、深く専門的な話が深多いので素人には分からないところは多かった。ただ、リーマンショックの構図は割合シンプルに説明されていて分かりやすく、理解が少し深まった。リーマンショックについて語っている人のほとんどは、実際にはその怪物の正体は把握できてないだろう。
要約すると、サブプライムローンを寄せ集めればMBS(住 -
Posted by ブクログ
少し前の話題の一冊。MITで物理学の名物講義を行っている教授による授業内容の紹介。いわゆる大学初年度生向けの教養の物理入門といった内容です。「教える者にとって大切なのは、知識を箱にしまい込むことではなく、箱のふたを開くこと! 」という言葉が印象深い。いろいろ工夫して学生が興味を持ってくれるような授業を行っているんだなぁ、と思う。でも少し意欲のある最近の高校・大学の先生ならこんな感じの授業やっているよなぁ、という程度の内容で、特に驚くような授業ではない。自分が教養の授業とか、高校生向けの模擬授業なんかをする上では参考になりそう。個人的にはエネルギーの講義内容なんかは面白かった。最後の4章は著者の
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