本城雅人のレビュー一覧

  • 独白 二係捜査(5)

    Posted by ブクログ

    「遺体なき殺人事件」の真相を追う二係捜査だが、どうも事件自体の色合いを変えつつ、エッセンスは変えずという感じ。登場人物のキャラも丁寧に描かれていて、それぞれの立場の矜持も確りと描かれている。プロット自体というよりは、その回収の上手さが巧み。最新刊の(6)まで読破してから記載しているが、全作共通で面白い。刑務所での親子対面の件は涙なくして読めない。6作中でも出色の出来。

    0
    2025年12月12日
  • 潜伏 二係捜査(4)

    Posted by ブクログ

    「遺体なき殺人事件」の真相を追う二係捜査だが、どうも事件自体の色合いを変えつつ、エッセンスは変えずという感じ。登場人物のキャラも丁寧に描かれていて、それぞれの立場の矜持も確りと描かれている。プロット自体というよりは、その回収の上手さが巧み。最新刊の(6)まで読破してから記載しているが、全作共通で面白い。

    0
    2025年12月12日
  • ゴースト 二係捜査(3)

    Posted by ブクログ

    「遺体なき殺人事件」の真相を追う二係捜査だが、どうも事件自体の色合いを変えつつ、エッセンスは変えずという感じ。登場人物のキャラも丁寧に描かれていて、それぞれの立場の矜持も確りと描かれている。プロット自体というよりは、その回収の上手さが巧み。最新刊の(6)まで読破してから記載しているが、全作共通で面白い。

    0
    2025年12月12日
  • 宿罪 二係捜査(1)

    Posted by ブクログ

    「刑事継承」を読んで、二係操作の信楽・香田コンビに魅了され拝読。事件・操作過程は勿論だが、水谷巡査の警察官の矜持や新聞記者・藤瀬の事件記者の矜持が脇では勿体ないほどの魅力を放ち、複雑ではないプロットにもかかわらず、人間性を前面に押し出し、その回収が素晴らしく光を放っている。展開も申し分なく、本城作品の中で一番好きなシリーズかもしれん。引き続き2以降も読んでいく所存。

    0
    2025年12月01日
  • 刑事継承

    Posted by ブクログ

    これはかなり傑作の部類だ。死体の出ない事件化できない捜査を担当する二係刑事の矜持とバディ感の面白さもそうだが、事件のプロットとその犯人達の一般人を巻き込んだ暗躍の手口のいやらしさが大変上手くミックス調理され、最後まで存分に楽しめる。読後に知ったが、著者の二係捜査シリーズの主人公である信楽刑事の若かりし頃の成長譚とのこと。こちらのシリーズも読んでみたい。

    0
    2025年11月10日
  • 対決の記者

    Posted by ブクログ

    新聞記者を描いた作品にハズレがない。

    中央新聞の本社調査報道班と、長野支社が時を同じくして、企業不正と不自然な自殺案件を調べ始める。
    警察官と新聞記者の関係性や、調査報道という事件へのアプローチを、テンポ良い物語の進展のなかで分かりやすく描いてる。
    問題の人物達が過去から意外な関係で繋がっていた無理ないストーリーの転換が読んでいて気持ちいい。
    面白かった。

    0
    2025年07月20日
  • 対決の記者

    Posted by ブクログ

    「ミッドナイト・ジャーナル」に続く渾身の社会派ミステリー!に違わぬ久々の会心作。プロットもそうだが、何と言っても記者の矜持が余すところなく描かれており、登場人物のキャラと人物描写が抜群で言うことなし。個人的に大好物のテーマなこともありグイグイ読むことができた。面白かった。

    0
    2025年07月01日
  • ミッドナイト・ジャーナル

    Posted by ブクログ

    新聞記者のお話
    7年前の女児誘拐殺害事件で誤報
    犯人は死刑となったが、ふたたび似た事件発生
    7年前の事件と結びつける記者が事件を追う
    記者たちと警察のやりとりから目が離せない
    そして事件もまた起こり・・・
    物語にとても引き込まれました
    登場人物たちもみなよかった

    0
    2025年04月28日
  • あかり野牧場

    Posted by ブクログ

    競馬好きには堪らない一冊。流石元サンスポ記者だった著者だけあり、競馬村のことを熟知した上で、その問題点も含め馬と生きる人々を活き活きと活写している。「優駿」連載なのでキレイ過ぎる面はあるが、会話の妙もあって競馬を知らない読者でもスッと物語世界に入っていける。

    0
    2024年01月10日
  • 四十過ぎたら出世が仕事

    Posted by ブクログ

     最後に全てひっくり返す。そんなことは、しない。むしろ、失敗や敗北をさらけ出して終わる。
     でも、それがこの小説の味だ。
     

    0
    2022年12月09日
  • 夢を喰う男 3勝を遂げた馬主、ノースヒルズ前田幸治の覚悟

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    競馬好きの私にとって、このテーマで本城雅人先生の作品であれば面白いに決まっています!
    ノースヒルズ前田オーナーは、裕福な2代目だろうという先入観で読み始めたので、苦労して今の地位に就いたことに心から驚きました。
    競馬小説の最高傑作です!

    0
    2022年11月03日
  • 四十過ぎたら出世が仕事

    Posted by ブクログ

    本城氏の著作は好きで良く読んでいるが、広告代理店ものは初めて読んだ。広告代理店の話は好きなので、興味深く読めた。

    0
    2022年10月10日
  • にごりの月に誘われ

    Posted by ブクログ

    他の人の評価はイマイチだけれど、あまりないタイプのミステリーで良かったと思う。本を読む楽しさを久々に感じたストーリーだった。どんな人に出会いどんな言葉を頂くか、そんなことも感じた。釜田氏のゴーストライター上阪傑を中心に進む物語

    0
    2022年09月29日
  • 夢を喰う男 3勝を遂げた馬主、ノースヒルズ前田幸治の覚悟

    Posted by ブクログ

    小説の出来云々ではなく、一競馬ファンとして熱くなりながら読破させてもらった。ノースヒルズや前田幸治は有名なオーナーブリーダーなので存じていたが、その人となりや考え方は全く知らなかったので、とても感銘を受けた。ヘブンリーロマンス・ワンアンドオンリーと天覧競馬で勝ってることに気付かなかった。特にヘブンリーロマンンスの天皇賞・秋は、人気薄でかつ牝馬の勝利と、松永幹夫と馬との人馬一体となった両陛下への一礼は、今思い出しても胸が熱くなる。中穴狙いが好きな私には、ダービー常連になってからのG1でノースヒルズを買って勝った記憶はあまりないが、ビリーブの高松宮記念や、ロジック、トランセンドは懐かしい。極めつけ

    0
    2022年08月11日
  • ミッドナイト・ジャーナル

    Posted by ブクログ

    7年前、致命的な誤報をして左遷された3人の新聞記者。当時の事件を思い出させる少女誘拐事件が起こる。今は別々の場で勤務する3人が事件に関わっていく。かつて掴み損ねた真実を今度こそ暴く!同一犯の可能性を探るミステリーであると同時に、警察や記者同士とのビリビリする駆け引き、刑事や記者達の人物造形、記事を仕上げていく過程など、読み応えが抜群。何年も手にする事がなくなった新聞への見方が変わりそう。報道のあり方が話題になっている今に読んで良かったと思う。

    0
    2022年07月18日
  • ノーバディノウズ

    Posted by ブクログ

    ずっと読みたかった本、本城雅人さんのデビュー作。
    ストーリー、登場人物、展開、オチ、全て面白かった!

    0
    2022年04月27日
  • 監督の問題

    Posted by ブクログ

    プロ野球の監督は典型的な中間管理職、しかも、部下は扱いが難しそうな面々。
    2021年の中島監督は凄かった!
    ビッグボスにも最後まで頑張ってもらいたい!

    0
    2022年03月05日
  • 紙の城

    Posted by ブクログ

     紙ベースのニュース情報の必要性。これは出版業界にとっての紙ベース書籍の必要性以上に新聞社を左右する論点になっている。

     電子機器の中でもスマホが必須アイテムになった現代。書籍では紙ベースを支持する人はまだ一定数いるようだが、ニュース情報については……。

     作者は塩田武士と同じく新聞社勤務を経て作家に転身しているだけに、強い主張が見て取れた。
     塩田作品ほどエンタメ性は高くないが、本城作品のこの硬派な感じは好もしく思う。(2人の年齢の違いも大きな要因かも知れないが。)

    0
    2021年11月06日
  • あかり野牧場

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    最近 地方競馬に ハマっています。

    そんな時 見つけました。

    昔 「優駿」という 映画があり

    同じように 零細の 家族牧場のお話でした。

    ダービー馬を出すのが 夢。

    分かっていますよ、

    最後には ダービーに勝つと。

    でも それまでの ストーリーが。

    分かっていても

    楽しめました。

    ちょっと 競馬を見る目も

    変わってきます。

    キーポイントは お酒でしょうかね。

    0
    2021年08月12日
  • 時代

    Posted by ブクログ

    スポーツ新聞の記者だった笠間哲治は、販売を担当する即売部へ異動を命じられます。人事に関わるしがらみを抱えながらも即売部での職務に専念する中、哲治は職場で倒れ、帰らぬ人となります。哲治には当時高校生の長男翔馬と、小学生の次男翼がいました。職場人間で、家では父親の人物像も薄く、しかも長男翔馬とは思春期独特の男同士の距離感からすれ違いを抱えたまま、哲治が亡くなってしまったのです。
    時が経って、長男翔馬は同業他社のスポーツ新聞社に、そして次男翼は父がかつて務めたスポーツ新聞社に勤めることになります。そこにはかつての父をよく知る父の同期が彼らの部署の管理職として、父の後輩が今では彼ら兄弟の上司として彼ら

    0
    2021年06月06日