本城雅人のレビュー一覧

  • あかり野牧場

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    設備や人が揃っている大牧場と比較して、零細牧場の過酷な環境から強い馬を世に出すことは難しいことなのかなと思わされた。零細牧場の経営者、なかなか強い馬に巡り会えない調教師、リーディングジョッキーとは程遠い中堅ジョッキー。彼らの豊かな人間性をキタノアカリという馬を通して伝わってきたので、読み応えはあったが、レース展開が若干物足りなさがあったので、レースの緊迫感や臨場感というよりもヒューマンドラマ的要素が強い作品であったと思う。

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    2021年02月19日
  • あかり野牧場

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    可もなく不可もないといった感じですね。
    好きな作家だから期待が大き過ぎたかな。
    ラストは映画の天外者みたいでしたね。

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    2021年01月23日
  • 代理人 善場圭一の事件簿

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    球界のトラブルシューター"ゼニバ"こと代理人・善場圭一が窮地に陥ったクライアントを救う。野球界の裏情報も楽しめる異色のスポーツミステリー。
    プロ野球選手の旬は短い。だからこそ活躍に見合った報酬は得るべきだが、日本人はやっぱり謙虚さが美徳とされる。善場の凄いところは、金銭絡みの悪いイメージは自らが背負うところだ。そこが現実の代理人と最も異なる部分である。

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    2020年12月03日
  • あかり野牧場

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    馬産地で有名な北海道・日高市の家族経営の零細牧場「あかり野牧場」。無名の牧場で生まれた一頭の競走馬・キタノアカリはデビュー戦から負け知らず、ぶっちぎりの圧勝でいよいよG Ⅰに挑む。
    馬への思いと経営の板挟みに苦しみながら牧場を営む牧場主とその家族、落馬の恐怖から抜けきれない崖っぷちの騎手、ダービー出走への期待を目前にしてある不安を抱える調教師‥‥。キタノアカリ疾走する。多くのものたちのを思いを乗せて。そしてゴールの果てにアカリが彼らにもたらしたものとは!

    ジャーナルの世界を書かせたら天下一品の作者が競馬雑誌「優駿」で連載していたという今作は、読む前から結果がわかる感動の競馬小説。
    馬の世界で

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    2020年11月08日
  • 球界消滅

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    自分が野球を見始めたのは、2003年の阪神が18年ぶりにセリーグを制覇したときでした。その後パワプロで阪神と、関西人なので近鉄でそれぞれのペナントレースをプレイし、ローズ・中村紀洋コンビでひたすらホームランを狙っていた記憶があります。この二人、ヒットの時と、ホームランの時とでバットの振り切り方が変わるので、それがとにかく爽快でした。

    だから、その一年後に近鉄がオリックスと合併し球団消滅なんて、想像の遙か上のことでびっくりしました。そしてそのときに近鉄の厳しい資金繰りや、セリーグとパリーグの格差についても知り、子供心に野球って夢のあることばっかりじゃないんだな、と思った記憶があります。

    この

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    2020年05月05日
  • 紙の城

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    買収劇の決着までの話。これをきっかけに何かが変わっていくのかと思いきや、あんまり変わってないような。ニュースメディアと思わせてただのキュレーションメディアばっかりの昨今、ちゃんと自ら取材する記者をかかえているってのは重要だなぁと。

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    2020年04月29日
  • 贅沢のススメ

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    ネタバレ

    ファンドによる買収話6話。

    藤浪亮介率いるラグジュアリーファンドは、高級で売る業種をターゲットにしたファンド。債権を手に入れた先に挨拶に行き、買収の提案と同時に、古武士という社員をそこで働かせる事で、回収の見込みがあるか、そこで提供している物が贅沢かどうか、古武士に判断させる。
    古武士は、働く先々で必要な事を勉強しながら、自分なりに贅沢かどうか考える。その思いを汲んで、藤浪が給料を上げてくれたりもする。
    藤浪は、古武士に働かせて情報を得るのとは別に、自分でも情報を仕入れて、債権を入手した企業をどうするか決める。

    6話それぞれは独立した話だが、最後には養父である藤浪謙将との対決が待っている。

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    2020年04月14日
  • 紙の城

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    スマホで何でも観れる世の中「紙の新聞」はこの世に必要ですか?

    私は必要と思っていますが新聞は取っていません。。

    大元は新聞記者が汗水流した情報がスマホに反映されるから。。
    全てがすべて利益になる「ネタ」はあり得ないが、新聞記者の「目」と「足」に
    勝てるものはないかなぁ~

    地方の新聞社がIT企業に買収される話が出回ったとき新聞記者がそれを阻止した
    方法とは?

    新聞記者の意地とプライドを掛けた戦いが始まった

    ★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
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    2020年04月03日
  • 友を待つ

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    「親しき仲にもスキャンダル」を信条とし、数々のスクープをものにした元週刊タイムズ伝説の記者・瓦間が女性宅への不法侵入及び窃盗の容疑で逮捕された。取り調べをはぐらかす彼が漏らした言葉、「友を待つ」とはどういう意味なのか。
    かつて不祥事により彼と共に解雇され今は実家の家具工房を継いでいる元同僚記者・石橋と、彼らの後輩で今タイムズの副編集長をしている記者・新見が瓦間の行動の真の目的を探るため行動を起こす。
    一方、瓦間を取り調べる目黒署の刑事・涼子は、この事件にかつて不倫スキャンダルを週刊誌にすっぱ抜かれた警察官僚・澤田が深く関与していることを知り、事件に疑念を抱く・・・

    不法侵入・窃盗、警察官僚の

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    2020年03月08日
  • 紙の城

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    ストーリーももちろん新聞の存在意義が分かりやすく説明されていて興味深く一気に読んでしまった。

    一方で、若い人が読んだとしたら、また若い人がこのテーマで書いたとしたらどんな風になるのだろうと気になった。

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    2020年03月06日
  • 紙の城

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    もし、私たちの生活から"新聞"がなくなったら?躍進著しいIT企業による東洋新聞社の買収宣告。"ウェブファースト"を掲げ、新聞の価値を根底から揺さぶる彼らの目的は何か。
    長い間、第四の権力機関としてその栄華を誇った新聞社。しかし近年では、若者の活字離れやウェブニュースの利便性などにより、その存在価値は弱くなっている。生き残る手段は作品内にある通り、「論じる新聞」化だろう。ウェブニュースには無い奥の深い記事は、紙にしかできない。

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    2020年02月29日
  • 紙の城

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    なんだかよくわからないストーリーだった。IT会社が何をしようと思っていたのかもいまいちピンとこず。ラストも???。安芸さんも新聞が生き残るために選んだのだろうけれど…。もう少し丁寧にその心情や決意を描いてほしいなぁと思ってしまった。どんどん新聞購読者が減っている今、従来通りでは本当にいつかなくなってしまうのかもしれない。生き残っていくためにどうするかを真剣に考えていかないと、本当にまさかなことが起こるのかもしれないという問題意識のもとの作品だということはわかった。

    もっと記者の顔がわかる記事をとかいうことには賛同する。それにウェブではなく、紙であることもやはり大事なことのように思う。ウェブで

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    2020年02月16日
  • ビーンボール スポーツ代理人・善場圭一の事件簿

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    「ビーンボール スポーツ代理人・善場圭一の事件簿」
    スポーツ小説ではない。


    スポーツ代理人だと言っても、スポーツ界の闇や犯罪を暴くのではない。善場圭一が嘗ての顧客で問題児の強打者瀬司の行方を追う中で、瀬司の高校時代の日本選抜でチームメイトだったある男の真相に辿り着く。そして、その秘密が全く無関係だと思われていた男に結びつく。実に探偵ちっくなストーリー。


    善場圭一の宿敵(宿敵な要素があまりないそうに感じるが)であり、瀬司の元妻である羽田が、やや鬱陶しいが、それ以外のキャラクターはクセがある。高校時代で名を馳せたが、怠惰に身を任せていった元球児や元プロ野球選手には同情の余地もないが、瀬司は

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    2019年10月15日
  • トリダシ

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    「とりあえずニュース出せ」、略して「トリダシ」が口癖のスポーツ新聞のデスク、鳥飼。ニュースネタに対する執着心は誰もが一目置くが、口の悪さとワンマンプレーで敵も多い。

    そんな鳥飼を中心として、特ダネをめぐるスポーツ紙記者たちの取材合戦が描かれる連作短編集。記者たちの激しい騙し合い、主導権争いの中、鳥飼は常に俯瞰的視点を崩さない。そんな余裕のある態度が周囲をさらに混乱させる。

    新聞記者にとって特ダネは麻薬だ。麻薬のためなら何でもやる。かつての鳥飼もそうだった。が、記者をまとめる管理職となれば、記者よりも会社の都合を優先させる時もあるし、自分から火の中へ突っ込んでいくこともある。そして、そんな努

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    2019年05月07日
  • マルセイユ・ルーレット

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    ヨーロッパのサッカー賭博をめぐるミステリ。違法賭博に否応なく巻き込まれていく人々を、視点を変えながら描いていくところなどは、展開が巧みで、作者の力量がうかがえる。一方で、キャラクターの描き方がありきたりなため、行動が読めてしまい、次第にページをめくる手が鈍くなっていってしまう。ただ、小説としての面白さは十分にあったし、あまり書き手がいないスポーツ小説を得意とする作家ということで、別な作品も読んでみたい。

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    2019年04月07日
  • ミッドナイト・ジャーナル

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    以前、事件の誤報により支局に飛ばされた社会部記者
    関口豪太郎。
    あれから七年後、女児連れ去り未遂事件が発生した。その内容から、誤報となった児童誘拐事件との関連性の疑いが
    。新聞社を舞台にした小説。
    なかなか面白かった。

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    2019年01月27日
  • 友を待つ

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    元敏腕週刊誌記者・瓦間が女性宅への不法侵入と下着の窃盗容疑で逮捕される。取調べ中、彼は容疑を否認し「友を待つ」と刑事に言う。かつてコンビを組んでいた石橋と、後輩の現役記者・新見は独自に調査を開始。一方、担当刑事は警察内にきな臭動きを感じながら捜査に当たるが・・・
    いい意味で予定調和。ラストシーンは爽やかで良かった。家具職人の仕事ぶりは興味深かった。ただ、刑事のシングルマザーの問題など、やや詰め込みすぎの感も。

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    2018年10月05日
  • 友を待つ

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    週刊誌記者が女性宅に不法侵入と窃盗容疑で逮捕される。目黒署の女性刑事が事件を取り調べるが事件の真相が見えてこない。一方、後輩記者や元同僚記者たちも事件の真相を追い始めるが、警察のキャリア官僚に妨害されながら、辿り着いた事件の真相は?

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    2018年09月28日
  • 友を待つ

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    「週刊誌は人間を追いかける」とかで現場は懸命に仕事してるのだろうけど、記事のタイトル見るとあまり応援はできないな。

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    2018年08月17日
  • ミッドナイト・ジャーナル

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    新聞記者小説。児童誘拐事件の大誤報で刑事部を追われた3人の記者。7年後に発生した誘拐未遂事件には7年前と同質の臭いが漂い―。"ブン屋"魂に溢れた熱血記者小説。互いに譲れないものを抱えながら一致団結する様はやはりアツくなる。ヒーローは出てこないが個々の地道な努力が実を結ぶラストは胸がスカッとする。記者以外にも紙面をレイアウトする整理部にもスポットライトが当たり、新聞社の実態、組織の軋轢、他社や警察との関係性等リアルに描かれている。但し、それ故に地味な作風。実直ではあるが、冗長で登場人物が多いのはやや難点か。

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    2018年06月20日