本城雅人のレビュー一覧

  • にごりの月に誘われ
    約350ページ、最初取っつきにくいかな?と思ったものの、いつの間にか引き込まれ、あっという間に読み終えてしまいました。
    良かった、オススメです。
  • にごりの月に誘われ
    途中までは何がどうなるのか疑問ばかりでした。
    ミステリーでも無いし企業小説でも無いみたいでした。
    疑問ばかりを感じました。
    でも途中から解答らしき物が見えて来ました。
    これが解答なのかと思ったら違ったんですね。
    良い意味で裏切られました。
    タイトルが意味深ですね。
  • 紙の城
    実際にありそうな 買収騒動

    「ありそうだなぁ」
    でも その先は極上のエンタメ

    キャラクターが みんな魅力的で ポジションは敵方でも イヤな気にさせない
    それはきっと 真剣に仕事に向かう人の姿は 観ていて気持ちがいいから

    熱さも クールさも それぞれで良い

    読後感も気持ち良く 満足 満足
  • 崩壊の森
    この本を手に取ったのは、今のロシアによるウクライナ侵攻が、表だって発覚する前。本城雅人作という一点のみ。
    しかし、こんな状況になって、ロシアという国の、歴史や、時代背景、社会主義等深く、実態を知る術になるとは、思わなかった。
    ソビエト社会主義共和国連邦の、崩壊が、今に、繋がり現状を、知る一端と、なる...続きを読む
  • ミッドナイト・ジャーナル
    ドラマなんかで、調べたらこういうことが分かりました、というシーンを見るたび、「どうやって調べたんだろう」と思っていた答の一端がここに。
    「調査の結果、被害者はよくこのバーで飲んでいたそうです」
    誰に! 誰に聞いたん? それ知ってるのその人やてなんで分かったん? そもそもなんでそんなこと調べようと思た...続きを読む
  • 黙約のメス
    生体肝移植経験者として興味深く拝読させていただいた。移植を取り巻く諸問題を過不足なく、確り描いている点は非常に評価できる。小説としては、主人公の移植への想いがミステリータッチで明らかになっていく進め方だが、主人公の人物像が最後までしっくりこない印象。今まで数々の外科医やその卵たちと接した経験からもこ...続きを読む
  • シューメーカーの足音
    ロンドンに高級な靴店を構える靴職人、斉藤良一の元に、

    ある日、不気味な靴の修理の依頼が舞い込む。

    その靴は、13年前のある出来事を思い出させる靴で、

    良一はその靴を見るなり、驚愕し,

    恐怖を覚えたのだった。



    高級なオーダーメイドの靴職人のこだわりや、

    靴についての様々な事が書かれて...続きを読む
  • ミッドナイト・ジャーナル
    情報を取得できるのは、生身の人間なんだと主張する。もちろんネットを駆使して情報を集める事はできるけど、一次情報にあたり、ウラを取るのはまだまだ人間に分がありそうだ。
    本誌とは直接の関係はないけど、著者のインタビューで「スポーツ紙や夕刊紙が部数を落とした最大の要因は、駅からゴミ箱が撤去されたから」なん...続きを読む
  • 四十過ぎたら出世が仕事
    テンポ良く読めて良い作品だと思いました^_^サラリーマンって、大変だけどやりがいのある仕事ですよねー!
    阿南さんが一番憧れる人物です
  • 黙約のメス
    初の生体肝移植。ゆうやちゃん、元気かなぁ?生体か脳死か。脳死、一時的には盛り上がったが、課題は30年経っても解決されない。面白い手法の小説だけど、トンチンカンな記者と厚労省ネーチャンにいいように振り回され善人が責任負わされる不条理は、やりきれない。
  • 四十過ぎたら出世が仕事
    「四十にして惑わず」とはいえ、まだまだ迷っている中間管理職40歳の6話からなる短編。

    武居専務のそれぞれの個性を重視した的確なアドバイスが上手いなぁと。

    判断できる年齢でもあり、こうあるべきという固定観念がなくなる年齢でもあるのだが、それを自然に気づかせてくれる上司がいるのは、仕事にやりがいをも...続きを読む
  • 黙約のメス
    医師って難しいな。
    ただ人の命を救うだけではなく、ざまざまな問題をクリアにした上でなくてはならない。
    さまざまな問題をクリアした上で完璧な手術を行なっても、世間から後ろ指を指されることもある。
    難しい難題に向かった作品だったが、読んだ後で心が暖かくなる一冊だった。
  • 四十過ぎたら出世が仕事
     中規模の広告代理店を舞台にした群像劇。全6話からなる連作短編集。

          * * * * *

     コミカルな第1話はあくまでオードブルです。物語は次第に深刻の度合いを増していき、現実の厳しさとほろ苦さを描く、作者のいつもの作風でした。

     ただ、新聞社や雑誌社を描く「お仕事小説」的な面が強か...続きを読む
  • 黙約のメス
    いろんな想いが入り乱れていて複雑ですね。
    ブレてないのは主人公の鬼塚先生だけのように思えます。
    鬼塚先生の信念が何処から来ているかが知りたいですね。
    続編が出ればそれが分かるのかな。
  • ミッドナイト・ジャーナル
    なかなか読み応えがあり面白かった。
    今でも記者さんは刑事さんの家に上がったりするのかなぁ、と思いつつではありましたが

    2021.12.4
    165
  • スカウト・デイズ
    正直、ミステリー部分は物足りなさがありますが、
    これはしょうがない部分もあります。
    殺人事件がおきるわけでもなく、業界内(プロ野球界)での不正行為が疑われている程度で、主人公のクメジュンも絶体絶命の危機に陥ってるわけでもないからです。

    でも、プロ野球スカウト業界を舞台にしているだけで私にとっては充...続きを読む
  • 傍流の記者(新潮文庫)
    大手新聞社の社会部で鎬を削る黄金世代の同期6人を描く物語。
    自分に当てはめると、1年後輩の世代がそうした出来る世代だったが、1年入社が早いというだけで、偉くなった彼らから丁寧に扱ってもらえるだけ得したな。

    前半3話、それぞれが頭角を現した分野から、警視庁の植島、調査報道の名雲、検察の図師と呼ばれる...続きを読む
  • スカウト・デイズ
    野球が好きなので、入り込みながら読めた。
    フィクションではあるが、どこまでが現実でも行われている駆け引きなのかが分からず、ドキドキしながら読めたので面白かった。
  • あかり野牧場
    30血統とか分からないけど生産者さんの顔が見える小説でした。タイプは全く違うけど、ずいぶん前の宮本輝作の優駿をちょっと思い出した
  • 傍流の記者(新潮文庫)
    著者の自らのキャリアと経験が濃厚に投影されていると思われる。優秀な記者、新聞社社員とはどのようにあるべきなのか。記者としての馬力や嗅覚と組織人として望まれる資質はどのようにバッティングするのか、社内の部門間の調整力学はどのようなものなのか、トップというのは何を行うべきそんざいなのか、など、多様なテー...続きを読む