本城雅人のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
先日読んだ宮部さんの書評集に載ってて読みたくなった本。
童誘拐殺害事件で大誤報を打ち、中央新聞社会部を追われ、支局に飛ばされた関口豪太郎。
あれから7年。埼玉東部で、小学生の女児を狙った連れ去り未遂事件が発生。犯人は二人いたとの証言から、豪太郎の脳裏に”あのとき”の疑念がよぎる。
終わったはずの事件が再び動き出す。
記者物は好きだけど、抜いた、抜かれたという熾烈なんちゃってスクープ競争にいつもハラハラさせられて心臓に悪いw
自分には絶対無理な仕事だよなぁと思いながら、いつも読んでる。
丹念で地道な取材から、警察でもたどり着けなかった犯人に接近していく過程は、誰だって応援したくなるっ -
Posted by ブクログ
【なんて割に合わない職業なのだろう】
頁を読み進める度、いかに記者という職業選択が前時代的な働き方なのかをしくしくと感じる
物語のラストでも、七年前の事件の決着が付いたからといって、何かが劇的に変わるわけでも、何もかもが救われるわけでもない
そりゃそうだ
毎日毎晩、その他の事件事故、ニュースが生まれ続けるのだから
365日終わりのない、こいつら本当にいつ寝てんだ?ってなる
そんななんとも割に合わない職業
この一冊はそんな眠らない記者たちの、
数ある日々の取材の奮闘記録の、あくまでその中の一場面を切り取った物語に過ぎない
なのだが、まあこれが面白い
読みやすいのもそうなのだが、一つ -
Posted by ブクログ
厚顔なカリスマ経営者と、売れないノンフィクション作家のテンション低いやり取りから、次第にギアを上げてきてどこを目指しているのか分からない話に夢中になっている自分が居ました。
誰にでも若いころが有り、紆余曲折有りながら、知らないうちに人生も終局に近づいてあら不思議、いったい自分は何の為に色々なものを犠牲にしてここまで歩んできたのか。そう思う事もあると思います。
そして誰かに自分の育てたものを託して、そこから新たな芽を伸ばして続いて行って欲しい。そう思う事がきっと普通なんだと思います。
なるほどなるほどと読んで行って最後に梯子を外される感じ。何とも言えない読後感です。