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日本人特派員、土井垣が降り立ったソ連は“特ダネ禁止”の地だった。
謎に包まれた帝国で監視の目を潜り、取材を開始する土井垣。しかし、その周囲では次々に不可解な出来事が起こる──。
ソ連崩壊という世界的スクープを報じた斎藤勉をモデルに、魑魅魍魎が蠢くソ連崩壊前夜を圧倒的リアルで描き尽くす。
今、読むべき本物のインテリジェンス小説!
諜報、盗聴、罠、駆け引き、裏切り……
“ソ連崩壊”を世界に先駆けて報じた
日本人記者が見た「真実」とは?
「どうやら、この国のことを少し甘く見ていたらしい──」
吉川英治文学新人賞を受賞した『ミッドナイト・ジャーナル』、直木賞候補となった『傍流の記者』。
気鋭の著者が放つ、極寒の氷をも溶かす熱き闘いの物語!
解説は、保守派に換金されたゴルバチョフの生存情報の第一報を伝えた、当時、在ソ連日本国大使館の三等書記官だった作家の佐藤優さんです。
※この電子書籍は2019年3月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
Posted by ブクログ 2022年09月29日
ゴルバチョフの壮大な夢と試み。ペレストロイカ、グラスノスチに代表されるソビエト連邦の行く方。そしてエリツインの野心。ゴルバチョフの失脚とエリツィンの台頭。やがてプーチンに引き継がれる。
それをあたかも本当にいたかのような、その下の人物たちが動き、悩み、もがく。主人公の土井垣という記者ががむしゃらに情...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年04月19日
この本を手に取ったのは、今のロシアによるウクライナ侵攻が、表だって発覚する前。本城雅人作という一点のみ。
しかし、こんな状況になって、ロシアという国の、歴史や、時代背景、社会主義等深く、実態を知る術になるとは、思わなかった。
ソビエト社会主義共和国連邦の、崩壊が、今に、繋がり現状を、知る一端と、なる...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年01月02日
産経新聞の駐ソ特派員であった斉藤氏をモデルとした「東洋新聞 土井垣」記者が,ペレストロイカ半ばのモスクワに赴任し,改革派と保守派の抗争,ベルリンの壁崩壊,保守派クーデターとエリツィンの台頭を経て,ソ連が解体されロシア共和国が設立されるまでの5年間を描く.
ゴルバチョフのペレストロイカは,国民の民主化...続きを読む
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