【感想・ネタバレ】崩壊の森のレビュー

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Posted by ブクログ

ゴルバチョフの壮大な夢と試み。ペレストロイカ、グラスノスチに代表されるソビエト連邦の行く方。そしてエリツインの野心。ゴルバチョフの失脚とエリツィンの台頭。やがてプーチンに引き継がれる。
それをあたかも本当にいたかのような、その下の人物たちが動き、悩み、もがく。主人公の土井垣という記者ががむしゃらに情報集めに動き、やがてソビエト、ロシアの本質に触れていく。今、ウクライナに戦争を仕掛けてる理由が見えてくるような小説だ。

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2022年09月29日

Posted by ブクログ

この本を手に取ったのは、今のロシアによるウクライナ侵攻が、表だって発覚する前。本城雅人作という一点のみ。
しかし、こんな状況になって、ロシアという国の、歴史や、時代背景、社会主義等深く、実態を知る術になるとは、思わなかった。
ソビエト社会主義共和国連邦の、崩壊が、今に、繋がり現状を、知る一端と、なる。良質な一冊。

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2022年04月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

産経新聞の駐ソ特派員であった斉藤氏をモデルとした「東洋新聞 土井垣」記者が,ペレストロイカ半ばのモスクワに赴任し,改革派と保守派の抗争,ベルリンの壁崩壊,保守派クーデターとエリツィンの台頭を経て,ソ連が解体されロシア共和国が設立されるまでの5年間を描く.
ゴルバチョフのペレストロイカは,国民の民主化運動よりも,むしろソ連構成国の民族運動に火をつけ,それはゴルバチョフらの予想を上回るスピードで進行し,グリップを失った共産党は70年間に及ぶ統治者の座から降りざるを得なくなる,
一方,赴任当初は当局発表の行間を読み取り,各方面を刺激しないような記事を作成することが特派員の業務であったのに対し,チェルノブイリ事故の隠蔽に端を発して始められたグラスノスチによって,土井垣らの取材活動は次第に自由度が増し,ついには大スクープをものにすることもできたのであるが,それは新生ロシアに根付くことはなかった.「私はあなたに『ソ連という国は変わらない』とも言ったはずですよ.」(p.408)

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2023年01月02日

Posted by ブクログ

ロシア、ウクライナの件もあり購入。
崩壊直前のソ連と、その外や中にいる人の会話。
同じような会話は実は様々な企業の内側でもありそう。
その企業は滅びないことを祈る。

※評価は常に3にしています

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2022年07月01日

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