本城雅人のレビュー一覧

  • 球界消滅

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    コロナ禍の影響で楽しみにしていたプロ野球の開幕も大幅に遅れている今日この頃、野球成分を補うために積読となっていたこの小説に手を伸ばした。
    セイバーメトリックス理論に基づきチームを作りあげる大野俊太郎。一方でとてつもない計画を立案、秘密裏に進行させる牛島輝也。その計画が明らかとなり、選手、フロント、ファン、オーナー、新聞記者…さまざまな立場の人たちの思いが交錯する。練りに練った計画に唸らされたり、それぞれの立場の正義を応援したくなる。中盤以降は一気読み。伏線もすべて回収されスッキリ。私にとってはハッピーエンドでした。
    しかし、日本のプロ野球頑張れ!と改めて応援したくなりました。

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    2020年05月28日
  • ミッドナイト・ジャーナル

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    ネタバレ

    新聞記者の苦悩や葛藤、やりがいや大変さ、警察や他紙とのやりとりなど、普段気にする事なく毎日読んでいる新聞の、裏側で起きている様々な事を細かい描写で書き切った小説だと思った。
    主人公は、7年前に誤報を打った事で地方の支局に飛ばされた関口豪太郎。後輩への当たりも厳しく上司にも歯向かう為、周りからは好かれていないが、一癖も二癖もある警察官には強引に懐に入り込み、スクープとなるネタは取ってくる、その意味では有能な記者である。
    今回、誤報を打った7年前と同じような事件が起き、その取材をする事になるが、関口としては7年前の事件との関連性を疑ってしまう。なぜ関連性を疑うのかは実際に本を読んで欲しいが、当時一

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    2020年04月21日
  • 誉れ高き勇敢なブルーよ

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    ネタバレ

    サッカー日本代表の監督探しを巡る話。

    サッカー日本代表の監督探しを巡り、監督探しと交渉を任された望月・サッカー協会・スポーツ新聞記者・代理人・選手、それぞれの思惑があり、監督探しは難航する。
    だが、既にアジア予選は始まっていて、前任者を解任した日本には時間が無い。1ヶ月を切った交渉期間の中、今までの経験と人脈を頼りに監督探しを続ける望月だが、様々な妨害が邪魔をする。
    3年前にも監督探しを任された望月だが、その時はメディアに事前に情報が漏れ、決定直前で契約に失敗していた。それなのに、今回も任された事を不思議に思いながらも、「任された仕事をするだけ」と監督探しを全うすべく、突き進む。
    今回こそ、

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    2020年04月14日
  • 紙の城

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    この本城という作家には、初めて手を出した、と思う。産経新聞の出身で野球に取材した小説で出てきた・・らしい。
    本作は、新聞社を飲み込もうとするIT経営者に対抗する記者たちの奮闘や意気地を疾走感をもって描いたもの。安芸という主人公語り手の社会部ボスなのだが、難しい陰影はつけず、カラっとしているところが現代風の小説だ。

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    2020年04月11日
  • 紙の城

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    ネタバレ

    デジタル化の恩恵は計り知れないが、紙の役割に改めて気づかされる。新聞、書籍、手帳、Paperは人の思考を深める助けとなる大きな役割を果たしている、と改めて認識。

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    2020年04月05日
  • ミッドナイト・ジャーナル

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    新聞記者という仕事に触れることができました。展開も良く、スッキリ感もあり。ただ登場人物が多く、誰が警察で誰が記者なのか、よくわからないまま読み進めざるを得ないことがありました。

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    2020年02月23日
  • トリダシ

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    「とりあえずニュースを出せ」が口癖の、優秀だが敵も多いスポーツ新聞デスク鳥飼。彼に翻弄されながらも魅了される同僚たちの臨場感溢れるスポーツ紙の現場を描く人間ドラマ。
    近年に現実に起こった出来事をモチーフにしているので、物語が物凄くリアルである。「宅配契約で自動的に配られる一般紙ではなく、駅のスタンド売りで面白い見出しでなければ見向きもされないスポーツ紙は、読ませるのではなく買わせる心意気で作られる」って言葉がとても深い。

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    2018年12月13日
  • 友を待つ

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    227今回は読み応えのあるスカッとするストーリーでしたよ。解決までの伏線も二度読む価値がありました。

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    2018年11月22日
  • トリダシ

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    スポーツ新聞を舞台に、記者の取材合戦、社内での反目、他紙との競争、一般紙との軋轢、そんな状況の中での「トリダシ」の存在感。
    個人プレイとチームプレイ。
    スポーツ新聞記者の矜持と悲哀が感じられる。

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    2018年10月27日
  • スカウト・バトル

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    怪物スカウト・堂神の流儀は一筋縄ではいかない。プロ野球スカウトたちの息詰まる攻防と、翻弄される選手たちの命運に光をあてた6編の短編集。
    モデルは「球界の寝業師」と呼ばれた根本陸夫氏。あらゆる術を用いてチームに有望な選手を送り込む力技に、ただ圧倒される。はっきり言って嫌なヤツだが、読後に爽快感を覚えるのは、男の魅力に溢れているからだろう。

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    2018年10月13日
  • 誉れ高き勇敢なブルーよ

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    ちょうど2018年ワールドカップ開催の時期に読んだ。
    しかも日本代表の監督が解任され、西野さんが監督に。
    そして日本代表のチャレンジが終わり、すぐに紙面に出る次の監督候補の記事。
    本誌が2014年に出版されているが、4年後を描き出しているような錯覚を覚える。
    思い切った展開も面白かった。

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    2018年07月16日
  • ミッドナイト・ジャーナル

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    かつて、「読んでから観るか、観てから読むか」という映画の宣伝文句があった。
    読み手としては、映像が先では出演者とかのイメージが強く残り、原作を読むときの自由なイマジネーションが損なわれるので、「読んでから観る」派に与したい。
    この小説も、近くドラマ化されるというので、先手を取って、読んでみた。
    過去と現在の幼女誘拐殺人事件を軸に、話は展開する。
    新聞記者と警察との間の関係者たちのいがみ合いや駆け引き。
    他メディアとのスクープをめぐっての取材競争。
    ライバルを支局へとたらいまわしさせる新聞社内の権力闘争。
    さらには一面トップをかけての政治部と社会部との、臨場感あふれる丁々発止。
    業界内部のあれこ

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    2018年03月22日
  • ミッドナイト・ジャーナル

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    責任の取り方、その背負い方。
    記事を世に出すまでの戦い。

    ちゃんと熱量があって、読み進めていくについれ
    伝わって来た。

    面白い作家さん発見。

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    2018年03月18日
  • 贅沢のススメ

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    ネタバレ

    「高級」で売る業種をターゲットにしたファンドのボス藤浪と新人の古武士の買収劇を描いた経済小説。買収やファンドというとハゲタカ的なイメージが強いが藤浪と古武士の買収は「人生を豊かにする贅沢」がターゲット。本当の贅沢とはなんなのか?高級品だから贅沢なのか?考えさせられる内容だった。

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    2018年03月08日
  • 誉れ高き勇敢なブルーよ

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    ネタバレ

    ワールドカップ予選に苦戦し監督を更迭したサッカー日本代表の新監督選びを託された望月だが、サッカー協会、マスコミ様々な思惑がうごめき妨害が入る。果たして期限までに新監督を決められるのか?
    スポーツサスペンスの名にふさわしく、張り巡らされた伏線がしっかり回収されていて読みごたえのある作品だった。

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    2018年01月28日
  • ミッドナイト・ジャーナル

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    かなり骨太な、社会派の一冊。
    ときどき行く本屋さんで、店員お勧めの
    気合いの入ったポップを見て購入。
    滅多に読まない系の内容で、新鮮でした(^ ^

    ストーリーは、新聞記者と警察・検察などとの、
    狢と狸と狐とアナグマの腹の探り合いがメインかな(^ ^;
    少女の誘拐事件とか殺人事件とかの話なのですが、
    印象に残るのは泥臭い&男臭い人間関係。
    作者が描きたかったのは、もちろんそこだろうし(^ ^

    最後のオチは、「スカッと爽やか」とはいかないが、
    まぁ、現実なんてそんなもんだろうな、という
    妙なリアリティ(^ ^;

    でも、最後の警察の発表は、7年前の事件に遡り、
    そうしたら「すでに死刑を執行され

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    2018年01月19日
  • 嗤うエース

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    野球ファンなので、裏のストーリーに惹かれて読みました。
    確か解説にあるように野球においてゲームを作るって何だ?っていうとこに行き着きますね。
    ミステリとして、何が行われ、そこから浮かぶ真実は何か?スポーツミステリと人間物語との融合が見事でした。

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    2017年12月10日
  • 誉れ高き勇敢なブルーよ

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    「球界消滅」では球団が消滅する危機に立ち向かう球団フロントを、「嗤うエース」では野球賭博をめぐるエースピッチャーと刑事との人間ドラマを描いた本城氏がサッカーを題材に描くのは日本代表の監督選考をめぐるドラマです。
    他の本城氏の作品と同じく、プレーシーンの描写は少なく、選手自身はストーリーの中で存在感は大きくありません。しかし、日本サッカーの将来を考えて監督選考の最前線に立ち続ける主人公と、監督選考を自らの協会内権力闘争に利用しようとする協会幹部、協会幹部と癒着したマスコミなど様々な立場の登場人物が現れ、最後まで誰が黒幕なのか、誰が味方なのかハラハラさせながら最後まで読めました。
    実際の代表監督選

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    2017年05月13日
  • 誉れ高き勇敢なブルーよ

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    サスペンスさながらのストーリー展開で、最後まで気が抜けない作品です。おまけに、サッカーフリークであれば、登場人物のモデルはだれかと推察する楽しみが加わります。一粒で二度おいしい、お得感満載です。

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    2017年04月05日
  • 嗤うエース

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    プロ入り以来、常に勝ち数が負け数を上回り安定した成績を残してきたエース級ピッチャーの浪岡。しかし彼には八百長疑惑が付きまとう。和歌山の寒村から球界のスターにのし上がった浪岡の小学生の頃の姿を見かけた刑事の半沢は、小学生ながら地元の博打好きな大人と生々しいやり取りをする現場を目撃して以来、半沢の八百長疑惑を払拭できずにいた。果たして、浪岡は八百長に手を染めているのか否か。
    浪岡を追い詰める浪岡の高校時代のチームメイト四之宮は高校時代に浪岡との確執を抱えつつ、浪岡の八百長疑惑に迫ろうとしていた。果たして、真実はいかに。
    野球を題材にした小説ですがプレーシーンはほとんどなし。野球をめぐる暗部を生々し

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    2017年03月11日