【感想・ネタバレ】ビーンボール スポーツ代理人・善場圭一の事件簿のレビュー

あらすじ

今シーズンオフのFAの目玉となったプロ野球投手・結城憲吾の代理人としてマスコミをにぎわす男、善場圭一。「選手の評価は年俸で決まる」と言い切るその姿勢は球界関係者から嫌われているが、悪役に徹して盾となることで、選手からは絶大の信頼を寄せられている。結城のFA交渉が大詰めを迎えたとき、善場はスポーツマネジメントの大手、グリーンパークのやり手女社長に呼び出され、ある依頼を受ける。それは、東都ジェッツの元4番打者、瀬司の行方を探してほしいというものだった――。『ノーバディノウズ』『球界消滅』で話題となった本城雅人が、ストーブリーグにおける陰の主役の知られざる実態をあぶりだしつつ、その裏に描かれる駆け引きを、プロ野球選手たちの身に降りかかった事件を通して描くスポーツミステリー!
【本書は、2011年に文藝春秋より刊行された『オールマイティ』を改題したものです。】

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Posted by ブクログ

消えた人気球団の元・四番打者と甲子園優勝投手の謎の自殺。真相を探る敏腕代理人を描く異色のスポーツビジネスミステリー。
何気ないシーンの一瞬に恐るべき陰謀が隠されている。決定的瞬間を撮るカメラマンのエピソードも含め、深い知識と徹底した取材力がなければ創作できない。プロローグのビーンボールの場面が、たくさんの人間の運命を変えることになるとは。そして、その展開が嘘臭くなくリアルに感じさせる筆力を称賛したい。

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2016年05月04日

Posted by ブクログ

「ビーンボール スポーツ代理人・善場圭一の事件簿」
スポーツ小説ではない。


スポーツ代理人だと言っても、スポーツ界の闇や犯罪を暴くのではない。善場圭一が嘗ての顧客で問題児の強打者瀬司の行方を追う中で、瀬司の高校時代の日本選抜でチームメイトだったある男の真相に辿り着く。そして、その秘密が全く無関係だと思われていた男に結びつく。実に探偵ちっくなストーリー。


善場圭一の宿敵(宿敵な要素があまりないそうに感じるが)であり、瀬司の元妻である羽田が、やや鬱陶しいが、それ以外のキャラクターはクセがある。高校時代で名を馳せたが、怠惰に身を任せていった元球児や元プロ野球選手には同情の余地もないが、瀬司は少しキャラが違う。が、天才肌のように描きたかったのだろうが、最後までよう分からん奴だった。しかし、一番のくせ者は、真犯人可能性大な男だろう。まさかこんな形に繋がるとは思ってなかった驚きに加え、なかなかのクソ野郎で、瀬司の濃さが薄まる。


クセがあるメンツに加えて、善場圭一のプロフェッショナルさもポイント。くせ者古見沢が、善場圭一とくせ者ヨロシク、バディを組むまでの流れがなんか良いのだが、代理人とはなんたるかを、マスコミが何を言おうが貫く姿勢は見事である。最後の古見沢の台詞がまた光る。


代理人とはなんたるかを善場圭一が、事件の解決序でに示す一作。

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2019年10月15日

Posted by ブクログ

事件内容が面白いものじゃなかったし、代理人の仕事についてもそこまで理解できたわけじゃないけど読みやすくて面白かった。

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2014年05月24日

Posted by ブクログ

代理人。最近では海外挑戦が珍しくなく、よく耳にする言葉。だが、内情はあまりわからなかったが、今回読んでみ何となく理解できた。

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2014年04月14日

Posted by ブクログ

スポーツ代理人というちょっと面白い視点に惹かれて買いました。プロットには?のところもありましたが、ビジネスフィロソフィーはおもしろかった。

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2014年03月15日

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