本城雅人のレビュー一覧

  • にごりの月に誘われ

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    ネタバレ

    文系ミステリ。なぜこの人物はこんな依頼をしたのか、を最後まで考えさせられることになる。トリックに凝った理系ミステリは文章力に難があることも多いが、本作は読みやすかった。
    途中では各「〇〇の章」が文字通り、作中作に収録されている章で、後継の正当化のために読者まで騙されているのではなどと疑ったりもしたが大外れ。故人の評価も含めていい感じに落着したので読後感もよかった。

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    2022年08月31日
  • 残照

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    途中から小説を読むというより、競馬ファンとしてジョッキーの過酷さのノンフィクションを読んでいる心持ちになった。元春は田原成貴で、潮田は聖奈ちゃんあたりがモデルか。ジョッキーの心情や日常が確り描かれていて、事件のエピソードの数々も小説としての面白さは増幅しているが、このラストはどうなんだろう。負けることの方が多い商売とはいえ、この残酷な終わり方には首肯できなかったなあ。

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    2022年08月29日
  • にごりの月に誘われ

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    思わせぶりな展開に期待。予想が裏切られ、裏の裏が次々。ただ、「子どもを作る事が結婚の前提条件」はまったく理解出来ず、そのあとの展開腑に落ちないまま…。「人生なんて思い通りにはいかないよ」当たり前だけど、すべてを手にしたと見える成功者が呟くと説得力はある。

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    2022年06月28日
  • にごりの月に誘われ

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    約350ページ、最初取っつきにくいかな?と思ったものの、いつの間にか引き込まれ、あっという間に読み終えてしまいました。
    良かった、オススメです。

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    2022年06月27日
  • にごりの月に誘われ

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    途中までは何がどうなるのか疑問ばかりでした。
    ミステリーでも無いし企業小説でも無いみたいでした。
    疑問ばかりを感じました。
    でも途中から解答らしき物が見えて来ました。
    これが解答なのかと思ったら違ったんですね。
    良い意味で裏切られました。
    タイトルが意味深ですね。

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    2022年05月22日
  • 紙の城

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    実際にありそうな 買収騒動

    「ありそうだなぁ」
    でも その先は極上のエンタメ

    キャラクターが みんな魅力的で ポジションは敵方でも イヤな気にさせない
    それはきっと 真剣に仕事に向かう人の姿は 観ていて気持ちがいいから

    熱さも クールさも それぞれで良い

    読後感も気持ち良く 満足 満足

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    2022年05月07日
  • 崩壊の森

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    この本を手に取ったのは、今のロシアによるウクライナ侵攻が、表だって発覚する前。本城雅人作という一点のみ。
    しかし、こんな状況になって、ロシアという国の、歴史や、時代背景、社会主義等深く、実態を知る術になるとは、思わなかった。
    ソビエト社会主義共和国連邦の、崩壊が、今に、繋がり現状を、知る一端と、なる。良質な一冊。

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    2022年04月19日
  • ミッドナイト・ジャーナル

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    ドラマなんかで、調べたらこういうことが分かりました、というシーンを見るたび、「どうやって調べたんだろう」と思っていた答の一端がここに。
    「調査の結果、被害者はよくこのバーで飲んでいたそうです」
    誰に! 誰に聞いたん? それ知ってるのその人やてなんで分かったん? そもそもなんでそんなこと調べようと思たん?
    事件の真相が明らかになる過程ではなく、その情報をどう手に入れるか、どう報じるか、というテーマが新鮮でした。

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    2022年04月02日
  • シューメーカーの足音

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    ロンドンに高級な靴店を構える靴職人、斉藤良一の元に、

    ある日、不気味な靴の修理の依頼が舞い込む。

    その靴は、13年前のある出来事を思い出させる靴で、

    良一はその靴を見るなり、驚愕し,

    恐怖を覚えたのだった。



    高級なオーダーメイドの靴職人のこだわりや、

    靴についての様々な事が書かれていて、

    知らない世界を垣間見れる。



    一足、40万、50万のオーダーメイドの靴を作る靴職人たちには、

    こだわりがあって当然なのだが、

    それにしても、大変そうな仕事だと思った、

    そんな靴業界での、ミステリーだけど、

    靴について、いろいろ知ることができるのも面白い。

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    2022年03月26日
  • ミッドナイト・ジャーナル

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    情報を取得できるのは、生身の人間なんだと主張する。もちろんネットを駆使して情報を集める事はできるけど、一次情報にあたり、ウラを取るのはまだまだ人間に分がありそうだ。
    本誌とは直接の関係はないけど、著者のインタビューで「スポーツ紙や夕刊紙が部数を落とした最大の要因は、駅からゴミ箱が撤去されたから」なんだそうだ。これってすっごくよく分かる。そう家には持って帰れないところがよかったわけだ。

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    2022年03月22日
  • 四十過ぎたら出世が仕事

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    テンポ良く読めて良い作品だと思いました^_^サラリーマンって、大変だけどやりがいのある仕事ですよねー!
    阿南さんが一番憧れる人物です

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    2022年03月11日
  • 四十過ぎたら出世が仕事

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    「四十にして惑わず」とはいえ、まだまだ迷っている中間管理職40歳の6話からなる短編。

    武居専務のそれぞれの個性を重視した的確なアドバイスが上手いなぁと。

    判断できる年齢でもあり、こうあるべきという固定観念がなくなる年齢でもあるのだが、それを自然に気づかせてくれる上司がいるのは、仕事にやりがいをもてるだろう。

    すでに仕事中心ではなくなったが、スッキリ爽快なお仕事小説に明るい未来を見た気がした。


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    2022年01月13日
  • 四十過ぎたら出世が仕事

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     中規模の広告代理店を舞台にした群像劇。全6話からなる連作短編集。

          * * * * *

     コミカルな第1話はあくまでオードブル。物語は次第に深刻の度合いを増していき、現実の厳しさとほろ苦さを描く、作者のいつもの作風でした。

     ただ、新聞社や雑誌社を描いた「お仕事小説」的な面が強かったこれまでの作品とは異なり、業務に関わる苦難への比重は軽めで、抜け駆け出世するために腐心する生臭い人間たちが多く描かれていたりします。

     最終話の描き方からすると、作者の理想とする企業人像はわかります。ならば、オードブルの主人公・阿南に今少しスポットを当てて欲しかった気がしました。

     何か、画竜

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    2022年01月10日
  • ミッドナイト・ジャーナル

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    なかなか読み応えがあり面白かった。
    今でも記者さんは刑事さんの家に上がったりするのかなぁ、と思いつつではありましたが

    2021.12.4
    165

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    2021年12月04日
  • スカウト・デイズ

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    正直、ミステリー部分は物足りなさがありますが、
    これはしょうがない部分もあります。
    殺人事件がおきるわけでもなく、業界内(プロ野球界)での不正行為が疑われている程度で、主人公のクメジュンも絶体絶命の危機に陥ってるわけでもないからです。

    でも、プロ野球スカウト業界を舞台にしているだけで私にとっては充分です!
    「球界消滅」を読み直してみようと思います。

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    2021年06月23日
  • スカウト・デイズ

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    野球が好きなので、入り込みながら読めた。
    フィクションではあるが、どこまでが現実でも行われている駆け引きなのかが分からず、ドキドキしながら読めたので面白かった。

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    2021年04月08日
  • あかり野牧場

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    30血統とか分からないけど生産者さんの顔が見える小説でした。タイプは全く違うけど、ずいぶん前の宮本輝作の優駿をちょっと思い出した

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    2021年03月01日
  • 紙の城

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    ネタバレ

    読後、紙の城というタイトルの秀逸さがよくわかる小説。新聞の紙媒体はネット媒体から牙城を守れるかの攻防戦を描いている。

    私も新聞は数年前からネット派だが、どの媒体で読むかではなく、何を読むか(求めているか)が重要だと感じている。新聞には取材に基づいた事実の掲示と社会への発信を求めているのであって、素人の意見やまとめサイトのような記事は必要ないと思う。

    媒体を守るのではなく、優秀な記者を守りたいという思いからの守戦としたのは非常に共感でき、清々しい読後感となり得た。

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    2020年08月13日
  • 監督の問題

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    著者初読み。
    どストレートで爽快。
    手軽に読みたい気分にはピッタリでした。

    今年の登録100冊目>個人的には脅威のハイペース。
    コロナ禍で読書時間がゆっくりとれてます(苦笑)

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    2020年08月09日
  • 監督の問題

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    三年連続最下位の新興球団・新潟アイビスの新監督に就任した元スラッガー宇恵康彦。負け犬根性が染み付いた体質を変えようと模索するが…。へっぽこ新米監督が最下位球団に奇跡を起こすプロ野球小説。
    コロナ禍で野球がない日々に物足りなさを感じる今、出会ってしまった痛快作。映画『メジャーリーグ』の日本版と言ってもいいだろう。プロ野球は10試合で6勝4敗で優勝、4勝6敗で最下位の世界。一球が勝負の分かれ目である。早くその緊迫感を味わいたい。

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    2020年05月31日