本城雅人のレビュー一覧

  • 傍流の記者(新潮文庫)
    新聞記者になりたいことがあったが、今にして思えばとても無理だ。
    こんなハードな仕事をこなす自信はない。
  • 傍流の記者(新潮文庫)
    すごい難しい内容かと思ったのですが、細かい政治の話を知らなくても読み進められる作品でした。一言では言い表せない人間関係の複雑さや良さだったり、企業あるあるだったりで意外と共感できる部分も多くあり、面白かったと思います!
  • 紙の城
    読後、紙の城というタイトルの秀逸さがよくわかる小説。新聞の紙媒体はネット媒体から牙城を守れるかの攻防戦を描いている。

    私も新聞は数年前からネット派だが、どの媒体で読むかではなく、何を読むか(求めているか)が重要だと感じている。新聞には取材に基づいた事実の掲示と社会への発信を求めているのであって、素...続きを読む
  • 監督の問題
    著者初読み。
    どストレートで爽快。
    手軽に読みたい気分にはピッタリでした。

    今年の登録100冊目>個人的には脅威のハイペース。
    コロナ禍で読書時間がゆっくりとれてます(苦笑)
  • 監督の問題
    三年連続最下位の新興球団・新潟アイビスの新監督に就任した元スラッガー宇恵康彦。負け犬根性が染み付いた体質を変えようと模索するが…。へっぽこ新米監督が最下位球団に奇跡を起こすプロ野球小説。
    コロナ禍で野球がない日々に物足りなさを感じる今、出会ってしまった痛快作。映画『メジャーリーグ』の日本版と言っても...続きを読む
  • 球界消滅
    コロナ禍の影響で楽しみにしていたプロ野球の開幕も大幅に遅れている今日この頃、野球成分を補うために積読となっていたこの小説に手を伸ばした。
    セイバーメトリックス理論に基づきチームを作りあげる大野俊太郎。一方でとてつもない計画を立案、秘密裏に進行させる牛島輝也。その計画が明らかとなり、選手、フロント、フ...続きを読む
  • ミッドナイト・ジャーナル
    新聞記者の苦悩や葛藤、やりがいや大変さ、警察や他紙とのやりとりなど、普段気にする事なく毎日読んでいる新聞の、裏側で起きている様々な事を細かい描写で書き切った小説だと思った。
    主人公は、7年前に誤報を打った事で地方の支局に飛ばされた関口豪太郎。後輩への当たりも厳しく上司にも歯向かう為、周りからは好かれ...続きを読む
  • 誉れ高き勇敢なブルーよ
    サッカー日本代表の監督探しを巡る話。

    サッカー日本代表の監督探しを巡り、監督探しと交渉を任された望月・サッカー協会・スポーツ新聞記者・代理人・選手、それぞれの思惑があり、監督探しは難航する。
    だが、既にアジア予選は始まっていて、前任者を解任した日本には時間が無い。1ヶ月を切った交渉期間の中、今まで...続きを読む
  • 紙の城
    この本城という作家には、初めて手を出した、と思う。産経新聞の出身で野球に取材した小説で出てきた・・らしい。
    本作は、新聞社を飲み込もうとするIT経営者に対抗する記者たちの奮闘や意気地を疾走感をもって描いたもの。安芸という主人公語り手の社会部ボスなのだが、難しい陰影はつけず、カラっとしているところが現...続きを読む
  • 紙の城
    デジタル化の恩恵は計り知れないが、紙の役割に改めて気づかされる。新聞、書籍、手帳、Paperは人の思考を深める助けとなる大きな役割を果たしている、と改めて認識。
  • ミッドナイト・ジャーナル
    新聞記者という仕事に触れることができました。展開も良く、スッキリ感もあり。ただ登場人物が多く、誰が警察で誰が記者なのか、よくわからないまま読み進めざるを得ないことがありました。
  • トリダシ
    「とりあえずニュースを出せ」が口癖の、優秀だが敵も多いスポーツ新聞デスク鳥飼。彼に翻弄されながらも魅了される同僚たちの臨場感溢れるスポーツ紙の現場を描く人間ドラマ。
    近年に現実に起こった出来事をモチーフにしているので、物語が物凄くリアルである。「宅配契約で自動的に配られる一般紙ではなく、駅のスタンド...続きを読む
  • 友を待つ
    227今回は読み応えのあるスカッとするストーリーでしたよ。解決までの伏線も二度読む価値がありました。
  • トリダシ
    スポーツ新聞を舞台に、記者の取材合戦、社内での反目、他紙との競争、一般紙との軋轢、そんな状況の中での「トリダシ」の存在感。
    個人プレイとチームプレイ。
    スポーツ新聞記者の矜持と悲哀が感じられる。
  • スカウト・バトル
    怪物スカウト・堂神の流儀は一筋縄ではいかない。プロ野球スカウトたちの息詰まる攻防と、翻弄される選手たちの命運に光をあてた6編の短編集。
    モデルは「球界の寝業師」と呼ばれた根本陸夫氏。あらゆる術を用いてチームに有望な選手を送り込む力技に、ただ圧倒される。はっきり言って嫌なヤツだが、読後に爽快感を覚える...続きを読む
  • 誉れ高き勇敢なブルーよ
    ちょうど2018年ワールドカップ開催の時期に読んだ。
    しかも日本代表の監督が解任され、西野さんが監督に。
    そして日本代表のチャレンジが終わり、すぐに紙面に出る次の監督候補の記事。
    本誌が2014年に出版されているが、4年後を描き出しているような錯覚を覚える。
    思い切った展開も面白かった。
  • ミッドナイト・ジャーナル
    かつて、「読んでから観るか、観てから読むか」という映画の宣伝文句があった。
    読み手としては、映像が先では出演者とかのイメージが強く残り、原作を読むときの自由なイマジネーションが損なわれるので、「読んでから観る」派に与したい。
    この小説も、近くドラマ化されるというので、先手を取って、読んでみた。
    過去...続きを読む
  • ミッドナイト・ジャーナル
    責任の取り方、その背負い方。
    記事を世に出すまでの戦い。

    ちゃんと熱量があって、読み進めていくについれ
    伝わって来た。

    面白い作家さん発見。
  • 贅沢のススメ
    「高級」で売る業種をターゲットにしたファンドのボス藤浪と新人の古武士の買収劇を描いた経済小説。買収やファンドというとハゲタカ的なイメージが強いが藤浪と古武士の買収は「人生を豊かにする贅沢」がターゲット。本当の贅沢とはなんなのか?高級品だから贅沢なのか?考えさせられる内容だった。
  • 誉れ高き勇敢なブルーよ
    ワールドカップ予選に苦戦し監督を更迭したサッカー日本代表の新監督選びを託された望月だが、サッカー協会、マスコミ様々な思惑がうごめき妨害が入る。果たして期限までに新監督を決められるのか?
    スポーツサスペンスの名にふさわしく、張り巡らされた伏線がしっかり回収されていて読みごたえのある作品だった。