本城雅人のレビュー一覧
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大リーグで大活躍する韓国系アメリカ人が、実は過去に犯罪を犯した日本人ではないかという疑惑を持つジャーナリストやカメラマンたち。彼の疑惑を解明しようと近づくものたちは、なぜか次々と姿を消す。そのうちの1人に説得された彼の最終判断は、シーズン終了後に全てを明らかにするというものだったが、、、。とても良くできたストーリーでテンポもよく、状況がどんどん進展するが読み手として混乱することもなく、一気に読める(楽しめる)一冊。物語の底流には、虐げられた者が終生忘れない強い感情と意思がある。登場人物のほとんどが偽善的で自己の利益を第一に考える人間ばかりだが、「会社のため」「家族のため」「恋人のため」の行動で
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ネタバレ「シューメーカーの足音」
天才vs復讐者。
快適と痛みは紙一重。この2つは対極にあると思われがちだが、実は横並びで共存している。痛みから逃れると快適さからも遠ざかる。本物のシューメーカーはリスクを恐れることなく究極の履き心地を目指して一足の靴を作る。痛みのボーダーラインを跨ぐことなく最高の心地良さを実現するのが、S&Cグッドマンの斎藤良一である。
斎藤は、日本の有名セレクトショップ「バークレーズ」の二津木社長と組んで更なる事業拡大を進めていた。その彼の下にある靴の修理依頼が舞い込む。その靴は、斎藤がまだシューメーカーとして駆け出しの頃、日本人の為に作った靴と瓜二つだった。やがて -
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野心vs復讐。狭い世界の物語にも係らず大きなスケール。長い歴史と伝統、そして職人の飽くなき情熱がそう感じさせるのだろう。靴作りのノウハウ、日本人と英国人の考え方の違いなどとても興味深い。何よりも才長けた二人の男の執念に胸が躍る。そしてどんでん返しのラスト。人としての道を誤ることと職人の魂を奪い尊厳を汚すこと、どちらが罪深いことなのだろう。僕は結末に憤りを覚えたが他の人はどう感じるのだろうか。複雑で大人のミステリといった雰囲気。傑作です。ぜひ読んでみてほしい。
あらすじ(背表紙より)
独特の色気を湛えた商品で人気を博し、ロンドンに店を構える靴職人・斎藤良一。強引に事業拡大を進める彼の元に、不気味 -
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ネタバレ解説も含め571ページ。しかも上下左右のマージンがせまく、ページに文字がびっしりと並んでいる。上下巻にしても良いくらいの量だけど、出版社としてはそれでは売れないと考えたのかな?
しかし、この小説めちゃくちゃ面白い。帯に「ページをめくる手が止まらない(二宮清純)」「ラストまで一気に読ませる(北上次郎)」とあるけど、まさにそのとおりだった。
文字数の多さと冒頭に「セイバーメトリックス」の公式が出てくることから、読みはじめたときは「なんか面倒くさい小説なのかな?」とも思ったけれど、ぜんぜんそんな事はなく、「この後どうなるんだ?」→「やはりそう来たか」or「まさかそう来るのか」と小説の世界に素直に -
Posted by ブクログ
めちゃくちゃ面白かった!
続きが気になってページをめくる指が止まらないとは、こういうことを言うのかなと。
すごいリアリティー。
この中で書かれていることはいつ起こっても不思議じゃないなぁと思えるほど現実味があった。
主な舞台が横浜の球団で関内のスタジアムってのもあまりにも身近でますますリアル。
ここ数年の日本のプロ野球界を見ていたら、これくらいのインパクトのある改革がむしろ必要なのかもなぁと思ったり。
ひいてはプロ野球だけではなく、他のスポーツでも同様の問題や課題があるよなぁと感じたり。(実際に関わっている二輪モータースポーツ界でも、これくらいの 大きなインパクトがあれば変われるのかなぁ