本城雅人のレビュー一覧

  • 終わりの歌が聴こえる

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    19年前に起きた事件の再捜査のために沖縄からきた刑事の調べを手伝うことになった伴刑事。
    当時、沖縄のリゾートホテルで4人のロックグループバンド・メアリーのギタリストが、泥酔して部屋の浴槽で溺死した件である。
    事件性を疑う報道もあったが、ドラッグを使用してたのが死因だったと週刊誌には出ていた。
    バンドを組みギターを弾いていたことのある伴は、このミュージシャンに裏切られた気がしていたが、19年経った今になって、殺人事件として被疑者にあがっているのが、ボーカルだと聞き調べ始める。

    ロックバンド「メアリー」のメンバー同士の絆や軋轢だけではなく、ロックバンドに魅せられ、人生のすべてを注ぎ込んだ男たちの

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    2024年07月12日
  • 二律背反

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    舞台は架空のプロ球界。しかも優勝争いの真っ只中で事件が起こる。
    主人公の投手コーチは尊敬する元同僚の死に関係者として巻き込まれる。
    というのが前半までのあらすじ。
    後半は前半で起こった出来事の伏線の回収で話は進んでいくけど、まさかまさかの展開に、驚くというよりも、少ししらけてしまったかな。

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    2024年01月20日
  • 二律背反

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    適当に選んだ本だったけど、普通に面白かった!
    文章が自分に合ってて、心地よーく読むことができた。
    大好きな最後の驚きも用意されてたり
    この人の他の作品も読んでみよう!

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    2023年10月10日
  • キングメーカー

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    ネタバレ

    政権成立の舞台裏を描く社会派小説。

    明らかにモデルがあるのに名前が似ていないのでややこしいのが残念でした。
    政治小説は実録風の方が面白いと再認識しました。
    で物語部分ですが、キングメーカーの暗躍はありえそうですが、ラストのキングメーカーを破滅させるネタが軽すぎるのが残念。
    総裁選の実際とは変えたところは著者の希望かなとも思いました。

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    2023年09月01日
  • 四十過ぎたら出世が仕事

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    お仕事物語
    読み終わって
    久しぶりに仕事にたいして、熱くなれそうな
    気がした
    仕事は誰と一緒にするのかで変わるって
    言うことがわかる内容でした

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    2023年07月15日
  • シューメーカーの足音

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    シューメーカー、靴を作る職人、という知らない世界を見せてくれるという意味では、非常に丁寧で面白い作品だった。

    ロンドンに店を構える、人気の靴職人斎藤。
    そんな斎藤に挑むのは、日本で靴の修理をしながら細々と靴作りをする若者の智哉。

    前半の、隙がなく清濁併せのみながらのし上がっていく感じの斎藤が、後半はどんどん変化していく。
    靴作りの大切さとして挙げられた「痛みと快適さ」をはじめとして、「写実と創造」「野心と礼節」など正反対と思われることが、実は同一線上にあったり、入れ替わったりが面白い。

    職人、ビジネス、ミステリー、色々な味付けの、やはりハードボイルド小説という印象でした。

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    2023年07月10日
  • キングメーカー

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    新聞記者が政治家に入り込んで自分の政策の意向を叶えるフィクサーとして暗躍している。

    それを表に出すことで政治が歪んでいることを伝えようとする記者たちの動きを書いている。

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    2023年06月11日
  • 四十過ぎたら出世が仕事

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    広告の仕事のイメージがなかったので、営業がどのような苦労をしているのか知ることができた。が、途中でもういいかなとなってしまった。

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    2023年05月28日
  • 贅沢のススメ

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    高級品を扱う店を次々と買収するボス・藤浪と、その下で働く若者・古武士。二人はまず店に乗り込み、藤浪が帳簿を確認し、古武士が店で実際に働く-。職人達の再生の物語。

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    2023年04月20日
  • キングメーカー

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    どうみても木澤のモデルはナベツネ。まあナベツネはここまで影響あるフィクサでもキングメーカーでもないが。ポリティカルエンタメ小説としては及第点だが、プロットが今一つだし、木澤に全く魅力ないので(ナベツネ同様可愛げがない)物語に没入できない。

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    2023年04月15日
  • 残照

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    2023-7天才ジョッキーの苦悩と現実。死亡事故と競走シーンが並行していくのには背景的に重すぎる感じ。どっちかだけでも充分に小説になると思うけどなあ。全般に詰め込み過ぎて最後の数ページがとっても雑になったね。

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    2023年01月23日
  • 四十過ぎたら出世が仕事

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    課長世代となる40台になったサラリーマンのビジネス小説。

    6話構成でそれぞれ主人公が異なっていて、最終話以外は40歳の同じ年の課長としての物語だが、後半は社内の派閥抗争的な話がメインとなってきて面白かったです。
    ただ、スカッとしたどんでん返しがあるわけでなく、負け犬の遠吠えにも近いようだが、理不尽な社会で生き抜く心構えだけは素直に心にしみました。

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    2023年01月21日
  • 崩壊の森

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    ネタバレ

    産経新聞の駐ソ特派員であった斉藤氏をモデルとした「東洋新聞 土井垣」記者が,ペレストロイカ半ばのモスクワに赴任し,改革派と保守派の抗争,ベルリンの壁崩壊,保守派クーデターとエリツィンの台頭を経て,ソ連が解体されロシア共和国が設立されるまでの5年間を描く.
    ゴルバチョフのペレストロイカは,国民の民主化運動よりも,むしろソ連構成国の民族運動に火をつけ,それはゴルバチョフらの予想を上回るスピードで進行し,グリップを失った共産党は70年間に及ぶ統治者の座から降りざるを得なくなる,
    一方,赴任当初は当局発表の行間を読み取り,各方面を刺激しないような記事を作成することが特派員の業務であったのに対し,チェル

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    2023年01月02日
  • 友を待つ

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    久しぶりの本城氏の作品。序盤・中盤にかけての展開、「友を待つ」という意味深な言葉に対して刑事側の攻防や元同僚の調査が進んでいくあたりは非常に引き込まれたが、結末はイマイチだった。少し話が込み入りすぎていて、頭が追いつかなかったのが大きい。小説というよりはテレビドラマ向きな内容かなと思う。

    作者の作品の登場人物はリアリティがあり人間味があって非常に好きだ。今回も瓦間や石橋、新見はひと癖があるが日常にいそうな人物として書かれていると思う。ただ、刑事側の主人公である涼子が少し激しくて苦手だった。警察内部の不倫を糾弾する一方で、自分は夫と別れ、文句を言う割に子供のお迎えの時間には遅れ、自己正当化する

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    2022年11月14日
  • 夢を喰う男 3勝を遂げた馬主、ノースヒルズ前田幸治の覚悟

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    ネタバレ

    馬主ノースヒルズの前田幸治の人生と牧場経営の苦労など一代記。本業も競馬も苦労はあっただろうが、そこはさらりとと流し失敗も成功のこやしとして成功に繋がる物語となっている。家族関係も協力者もみんないい関係で出来過ぎ感もあるが魅力的な人物なのだろう。
    競馬ファンならもっと楽しめたと思うので、そこが残念。

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    2022年10月23日
  • 残照

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    武豊さんのNスペで騎手の大変さ知ってる積もりだったが、減量がここまで過酷とは。「好きなものも食えず、夜もまともに眠れず、競馬のことばかり考えているのに勝つのは1割」でも京都東山に豪邸が建つ。後半一気の謎解きは興醒めだし、主人公ジョッキーでなく探偵かと…。

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    2022年10月06日
  • 残照

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    競馬界を舞台にしたミステリー小説。ちなみに時期としては桜花賞からオークスにかけての頃。減量の壮絶なディテールが初めて知る世界で面白かった。主人公は過去の出来事をきっかけに睡眠障害も患っており探偵サイドのハンデはなかなかエグいw巧みに張られた伏線が回収されていく終盤の展開には膝を打ったが、結末が唯一好みではなかった…

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    2022年09月09日
  • 夢を喰う男 3勝を遂げた馬主、ノースヒルズ前田幸治の覚悟

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    ノンフィクションの“一代記”だから仕方ないけど、もう少しお馬さんの魅力伝えてほしかった。競馬に興味ない身としては、数字や記録の羅列は…。同じ競馬小説でも早見さんや馳さんのは馬への愛情感じられ楽しく読めた。「母以外の手が触れたモノは食べられない」幼少期にあった“あれ”は何だったんだろ。潔癖症?

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    2022年09月01日
  • にごりの月に誘われ

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    シナリオは悪くないですね。ゴーストライターを主人公として、余命わずかな経営者の隠された過去を掘り起こしながら書籍にする。経営者が多くを語らないので、自分で調査をしながら。
    そして現れる隠された事実。
    最後にこの経営者の息子が反乱を起こすのかと期待したらあっさりと合意してしまったあたりはちょっと物足りなかったですね。

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    2022年07月11日
  • にごりの月に誘われ

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    IT大企業の創業者・釜田芳人が、余命六か月という時に自叙伝のゴースト依頼を上坂傑にするというところから物語は、始まる。
    以前にも三冊の著作を代筆した際に金銭でのトラブルがあり、断るつもりが…
    結局、病床にある釜田を訪ね、1日1時間という約束で仕事を受ける。
    取材を進めていくにつれ、驚きの真実が続々と出てくる。

    前半は、少々ありがちなこと…(今ならではのITに力を入れて、起業家になるまでのいきさつ等)
    なんて思いながらも中盤以降にはぐいぐいと引き込まれてしまう。
    ちょっと予想できなかった真実に驚愕する。
    個人的には、上坂傑に好感がもてなかったのが残念だった。

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    2022年07月03日