新聞記者小説。児童誘拐事件の大誤報で刑事部を追われた3人の記者。7年後に発生した誘拐未遂事件には7年前と同質の臭いが漂い―。"ブン屋"魂に溢れた熱血記者小説。互いに譲れないものを抱えながら一致団結する様はやはりアツくなる。ヒーローは出てこないが個々の地道な努力が実を結ぶラストは胸がスカッとする。記者以外にも紙面をレイアウトする整理部にもスポットライトが当たり、新聞社の実態、組織の軋轢、他社や警察との関係性等リアルに描かれている。但し、それ故に地味な作風。実直ではあるが、冗長で登場人物が多いのはやや難点か。