【感想・ネタバレ】ノーバディノウズのレビュー

あらすじ

メジャーを代表する東洋系スラッガー、“ジャスティン・キング”。大都市球団へのトレードを拒み続ける彼の正体を探る者たちが姿を消す。最後に日本の新聞記者が辿り着いた驚愕の真実とは。パワフルかつ緊迫の展開でラストへと一気に導く新時代野球ミステリの傑作。第1回「サムライジャパン野球文学賞」大賞受賞作。

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Posted by ブクログ

ずっと読みたかった本、本城雅人さんのデビュー作。
ストーリー、登場人物、展開、オチ、全て面白かった!

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2022年04月27日

Posted by ブクログ

大リーグで大活躍する韓国系アメリカ人が、実は過去に犯罪を犯した日本人ではないかという疑惑を持つジャーナリストやカメラマンたち。彼の疑惑を解明しようと近づくものたちは、なぜか次々と姿を消す。そのうちの1人に説得された彼の最終判断は、シーズン終了後に全てを明らかにするというものだったが、、、。とても良くできたストーリーでテンポもよく、状況がどんどん進展するが読み手として混乱することもなく、一気に読める(楽しめる)一冊。物語の底流には、虐げられた者が終生忘れない強い感情と意思がある。登場人物のほとんどが偽善的で自己の利益を第一に考える人間ばかりだが、「会社のため」「家族のため」「恋人のため」の行動でもあり、なんだか否定しきれないところがあって考えさせられる。随所に野球経験者でないとわからないマニアックな解説があり、経験者はこの点でも楽しめる。

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2021年02月22日

Posted by ブクログ

メジャー随一の東洋系スラッガー「ジャスティン・キング」の謎を探る者たちが次々と姿を消す。彼の正体と隠された真実とは。野球版「砂の器」。
一人の男の人生物語としても十分に堪能できるが、野球知識があるとより一層楽しめる作品である。ベースボールと野球の違いは何故起こるのか。登場人物たちの野球談議でさり気なく語られるので、野球に詳しくない人にも入り込みやすいと思う。

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2013年10月29日

Posted by ブクログ

メジャーリーグを代表する東洋系本塁打王の正体を暴け! 調査を命じられた新聞記者が辿り着いた驚愕の真実とは? コリアンマフィア、辣腕エージェント、敏腕記者…。「キング」争奪戦の行方は? 迫真の野球ミステリー。

作者の本城雅人はサンケイスポーツの元記者。本作は第16回松本清張賞の最終候補作で、第1回サムライジャパン野球文学大賞作なのだそうだ。荒唐無稽な話なのに、つい引き込まれて読んでしまう…そんな魅力のある作品だった。
(B)

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2016年06月18日

Posted by ブクログ

とても面白かった!
面白かったのだけど、どうしてもオチというか、話の結末がすっきりしない。
途中が非常に面白く引き込まれるように読んでいただけに、何ともいえない後味でした。

私は悪は滅びる話が好きなので、何となく納得できないだけなんだと思いますが、そこだけが少し残念でした。

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2015年11月10日

Posted by ブクログ

野球が好き&ミステリーが好きな人は
かなり読んでて楽しいミステリーだと思う。

メジャーリーグで活躍する東洋人本塁打王の
隠された秘密を追う人物ミステリーで
光と影の2つの人物像の描き方は
東野圭吾『白夜行』を彷彿とさせる。

成功を収める人物の隠された過去を地道に追いかける
というプロットは、松本清張や『飢餓海峡』など
リアリズム・社会派ミステリーによく見られたもので
新聞記者である著者の良さを引き出している。

ただ、物語のかなり序盤で正体自体が判明し、
序盤から中盤にかけては、過去をちょっとずつ
暴いていく流れで新展開が少なく、
ちょっと中だるみを起こしているところが気になった。

NUMBERあたりに掲載されているノンフィクション記事を
いくつも積み重ねたような書き方になってしまっていて
物語・ミステリーとして弱さ・物足りなさがあり
物語の起伏として、もう少しひねりが欲しかった。

時折挟まれる野球ネタ・メジャーリーグネタは
さすが本職といえる内容で、
狙い球の絞り方・ヤマの張り方などは
野球ファンなら読んでいて楽しくなる部分だと思う。

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2014年08月31日

Posted by ブクログ

ネタバレ

メジャーを代表する東洋系スラッガーの「ジャスティン・キング」。彼の正体を探る人間が相次いで姿を消していく・・・。
メジャーリーグを舞台にした野球小説かつミステリー。ミステリーの部分はツッコミどころが多いものの、メジャーリーグを扱った部分はよく取材されていることが伝わり、野球小説としては充分すぎるほど楽しめる内容です。

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2013年10月18日

Posted by ブクログ

記念すべき「第一回サムライジャパン野球文学賞」受賞作。
多少のツッコミどころも無いわけではないが、野球を舞台としたミステリーとして上手く纏めている。ところどころに散りばめられた驚くほどの野球知識などは、さすがMLB取材に長年携わった著者の賜物だろう。解説には生島淳氏という贅沢さ。しっかりと堪能出来ました。野球ファンとしては注目の作家さんとなりました。

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2013年02月18日

Posted by ブクログ

サムライジャパン野球文学賞受賞作品。
メジャーリーグで本塁打王として活躍する、韓国系アメリカ人ジャスティン・キング。彼の出自に疑問を持つ者が現れ、調査を始めると、その者たちが忽然と姿を消してしまう。彼は何者で、内に秘めた想いとは。
スポーツモノだけに、ラストはこのまま清清しくと思いきや、残念な方向に流れてしまった。ヒョンスが簡単に自由になれるようなら、あえてFBIなどは必要なかったような。

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2016年09月22日

Posted by ブクログ

【ネタバレあり】圧倒的な実力を持つ選手の意外な過去、って点では伊坂の「あるキング」にも通じるかな。まぁあれよりは野球愛は感じる。ただ、野球小説として読むには野球の描写は薄い。
野球の知識、蘊蓄はおもしろいし豊富なんだけどね。野球を道具立てにしたサスペンスってところかな。


ナカムラ=仲村はもっと早く気づいてもええ気がするし、左投げ右打ちはもっと話題性あるよね、というあたりが甘い気がするけど、それ含めても十分おもしろい。

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2016年01月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

う~ん、なんとも興味深い。
MLBを舞台にしたミステリーなんですが、
野球を舞台にしたと言うよりも、
たまたま出ている人物が、メジャーリーガーであった
と言う事になっています。
その意味では、あまり野球とは関係無いとも言えますね。

それにしてもなぁ、面白いプロットですね。
戸籍制度が確立している日本でも、
なりすましは避けられないですが、
戸籍制度が無いアメリカのこと。
こう言う事は、有り得るのかもね。

でもなぁ。
もっとスッキリした結末になればなぁ。
ちょっとそこが残念な気がしました。

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2013年03月20日

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