高里ひろのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
こ、れ、は・・・
ホラー映画好きにはオススメの1冊!
・・・
事故で妻と息子を亡くし、娘に愛想をつかされ・・・
堕ちるところまで堕ち・・
人生に絶望し、もういいやと死のうとした男、マイケル・フォックス・・・
列車に轢かれて、と思って線路に立っていると・・・
高級そうなスーツを着たマッチョ野郎が近づいてきた・・・
そのマッチョ野郎が申し出る・・・
右腕を200万ドル(1ドル110円として2億2000万円)で売ってくれないか?
桁違いの大富豪で世界的に高名な名医が、神経損傷の再生の研究のため、右腕を求めている、という・・・
実に・・・
実に怪しい・・・
とは思いつつも・・・
その話を受け入れる -
-
Posted by ブクログ
シリーズ1 今年のヒストリカルでは一番の作品かも(でも5★にはあと一歩)注目の新人として二作目にも期待したい。
結婚願望のない科学者志望のリリアナ・クレアモントと、ストラストフォード伯爵ジェフリー・ウェントワースのロマンス。
父親の死の謎を解明しようと伯爵の花嫁探しのパーティーに乗り込み、互いに結婚に興味が無い筈なのに惹かれあう二人。
伯爵への脅迫も含めての謎解きや、サスペンスにロマンスと最後まで一気に読める楽しさでした。
特にヒロインが自立してて真っ直ぐな性格なため、素直に共感できる。二作目は更に楽しい一冊とあるので、期待して待ってます。 -
Posted by ブクログ
ハンムラビ法典から現代の国際法まで人類と法の4000年の歴史を綴った一冊。
個人的に面白かったのは中世アイルランドの法の約半分が地位に関して言及しており、あまりにも細かく言及しているのでその中にはプロの屁こき師という身分についても述べられていたこと。ここまで詳しく身分について述べているのは実際には整然としていない多様な社会的関係に法によって秩序をもたらそうとした試みであることが興味深かった。
法はそれぞれ独自のものがあるが、それを成分化することは独立のしるしだと著者はいう。古代文明国の周辺国も次第に法の効力を認めて法が広く広まって行ったことを考えると面白い。
少し、私はこの本を読むには知識不足 -
Posted by ブクログ
ネタバレ企業に「インターン」と称して殺し屋を送り込む〈ヒューマン・リソース社〉に所属する一流の殺し屋であるジョン・ラーゴが、引退前に殺し屋の心得を後輩に向けて書き記した指南書…という体裁のサスペンス小説。
アメリカ映画でありがちなキザな言い回しが多すぎて、しかも本書が「ジョン・ラーゴが書き記した指南書」という体裁なため、セリフだけでなく地の文すら気取った表現のオンパレードなので、読んでいてゲップが出そうになる。
本書はジョン・ラーゴが引退前の最後の任務内容を語ったもので、ラストまで読んで「ボブが死んでジョン・ラーゴがHR社から引退(脱退)したのなら、この指南書を読む『後輩』という立場の人物は存在しない -
Posted by ブクログ
日本でも広く浸透している「幸せの追求」に対する批判的な主張。
今まで何の疑いもなく"幸せを追求することは無条件に良いことである"と思い込まされていた私にとっては多くの気づきがあり、とても勉強になった。
「ネガティブ」な感情は悪ではなく、寧ろそういった感情が歴史的にも改革を起こした重要な感情であるとして、「ポジティブ」になることだけが目的ではなく、批判的思考等の「ネガティブ」な考え方も道徳的目的でありつづける、ということ。また、企業文化や企業のpurposeを従業員に内在化させ、「ポジティブ」な社員を増やすことによって企業の生産性や業績向上に繋がるという逆の方程式に対する批判 -
Posted by ブクログ
ネタバレ法を生み出したメソポタミア、インド、中国の法の起源と大目的を記述。
・メソポタミア:紀元前4千年紀にはウル第3王朝に「ウルナンム法典」既に現代に続く「決疑法形式」を採用。さらにハムラビ法典に。基本的な法令のほかは特殊ケースを定めており一般的ケースは定めていない(慣例・常識による御成敗式目に同じ。)、また、考古資料からは法令としてどの程度採用されていたかは不明。一方エジプトは法がない社会。王が寛容を示し、神の言葉として立法し、人民の正義の実現を大目的。
・インド;ヴェーダはあったが、義務や祭儀、2世紀のクシャナ朝で「マヌ・シャーストラ(法典)」が成立。バラモンが立法し、主にバラモンとクシャトリア -
Posted by ブクログ
Chat GPTが使いこなされるようになると、恐らく専門知に対する社会の中での扱いは、更に変わってくる。ハルシネーションを見抜けず、しかし、自分も議論に参加できる資格を得たようなつもりになり、やることなす事批評したがる層が増えるだろう。中野信子の講演で、こうした自粛警察的な人間の行動は脳科学的に解明されているものとの話があった。コロナ禍以前にも直面していたが、更に傾向が強まっている。
民主主義社会は、あれこれ意見の出る公共空間があり、常に既成の知識に挑戦しようとする特徴がある。熟議の責任を負うのは、その結論を導いたマスである。孤独な正解者を社会的にリンチした後、それを知らずに呑気に破滅してい -
Posted by ブクログ
自由に生きられる無限の時間を得た代償に、誰の記憶にも残らなくなったアディ。“自分のもの"を持つこともできず、他人の住まい、他人のものを拝借して暮らす生活を強いられる。彼女の孤独な人生の支えとなったのは、美しいものや驚きを見つけていくことだった。パリで、ヴェネツィアで、ロンドンで、ミュンヘンで。そして300年の時がたった・・・。2014年、ニューヨーク。アディが古書店で出会ったヘンリーは、ただひとり、彼女のことを憶えていられたが・・・。彼を愛したアディの、誰も知らない、誰にも忘れられない物語。
久しぶりに設定が面白くて夢中になって読む作品に出会った。しかも途中まではこれは幸先良さそう -
Posted by ブクログ
誰の記憶にも残らない人生の 誰にも忘れられない物語――1714年、フランスの小さな村。アディ・ラルーは、広い世界に憧れ、運命の恋人との出会いを夢見ていたが、望まぬ結婚を強いられてしまう。追いつめられたアディは、古い神々のひとりと取引し、望みどおり自由に生きる時間を手に入れる。しかし、その取引には落とし穴があった。アディは誰の記憶にも残らなくなってしまったのだ。家族からも忘れられ、世界中の誰からも消えた存在になった・・・。
現在と過去が数章ごとに入れ替わるため、若干せわしない切り替えが求められますが、いったいこの先どうなるの?という展開が読めないところは設定が上手い。簡単に諦めずヴィランにいた -
-
Posted by ブクログ
ストーリーは⭐️5
翻訳に関しては⭐️1
ストーリーはすごく良くて、様々な事柄に関して考えさせられた。下巻も読むつもり。けれど翻訳が酷すぎる!!!!
翻訳小説を幾つも読んできたけれど、最悪。ほぼ直訳でGoogle翻訳に仕事を行わせた感じがする。これだったら原書を自分で翻訳した方がマシかもしれない。そして誤訳が多すぎる。例えば登場人物であるLucが“リュック”になっていたりする。(多分ほんとうはルーク)あと、原書では多分、本文は詩的な感じだと思うけど、日本語版は、、、表現できないほど酷い。もっと美しく英語を日本語に翻訳できる翻訳家さんに翻訳して欲しかった。そしたらもっと美しい小説になっていた -
-