高里ひろのレビュー一覧
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購入済み
素晴らしい。
ウィットに富んだセリフの数々、思わず笑ってしまいます。映画を見ているようにあっという間に時間が過ぎて行き、物語が終わってしまうのが寂しくなった程です。今後の作品も期待しています!
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Posted by ブクログ
Dear for Rebel Girls!
好きな服を着ること。
勉強すること。
スポーツをすること。
絵を描くこと。
好きな職業に就くこと。
自分の意見を言うこと。
そんなの当たり前。
でも、かつて女の子はそのどれも認められていなかった。
もしかしたら、今も。
女の子はこうあるべき、そう誰かに言われた時、「そうね、その通りよ」なんて言って疑いもせずにあなたは頷ける?
あれもこれもやっちゃダメ、そんなのが当たり前だなんて思える?
絶対おかしいよね?
だって、男の子はそのどれもできるんだから。
男の子と女の子の違いって、体の作り以外に何かある?
ルース・ベイダー・ギンズバーグ(Ruth -
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Posted by ブクログ
ネタバレ初恋に一途なジュリアにどっぷり感情移入してしまい、ところどころでどっぷり共感してしまい涙がにじみました。
だってガブリエルがつれないんだもの。
ベアトリーチェがジュリアって気付かないとかひどい。
ガブリエルが辛辣な態度を取るたびに、私もジュリア同様に傷つきました。
ジュリアが純粋な一方、ガブリエルのゲスっぷり(放蕩っぷり)はダメな人はダメかもしれない。それでもやっぱりイケメンだから許されるのですよね。
私は彼みたいな文学肌なキャラは結構好きです。酒癖の悪さはいただけないけど。
ジュリアとガブリエルが生徒と教師という関係からゆっくり惹かれあう様はキュンキュンしてしまいます。
過去の林檎の -
Posted by ブクログ
心臓の弱い方お断りの猟奇スプラッター・ホラー小説。風間賢二が解説を書いていることもあり、試しに読んでみたのだが、予想以上に面白い作品だった。
交通事故で妻と息子を亡くした主人公のマイケル・フォックスは酒に溺れ、路上生活を送っていた。そんなマイケルに億万長者になるチャンスが…恐るべきマッド・サイエンティストがマイケルに持ち掛けたのは、200万ドルと引き換えに右腕を売ることだった…
次々とマイケルを襲う凄惨で、世にも恐ろしい出来事。確かに昔のパルプ・ホラーの香りもするが、ここまで主人公を痛め付ける作品も珍しく、その思い切りの良い描写と予想不可能な展開が面白さのポイントかも知れない。
タイトル -
Posted by ブクログ
ネタバレ二人の身に起きた事件が物語とともに進展していき、優しかったはずの伯父になぜ撃たれたのかとか、トーリがアーチャーを孤立させようとした理由とか、伏線がきれいに回収されてスッキリ。悪者と思っていたトラヴィスが、最後には味方になるのも予想外で良かった。
体は大人、心は少年のアーチャーが、初SEXしてから四六時中やりまくったり、ブリーへの愛をこじらせて町を飛び出したり、内面が思春期の少年のままなのが良い。ブリーはブリーで、無垢な美青年を育成する背徳感がありつつ、独占欲にとらわれず、アーチャーを孤独から救おうと奮闘する姿に好感が持てた。
ロマンス本にしては設定が重すぎ、登場人物が多すぎ、特にブリーの交 -
Posted by ブクログ
私たちは「何のために生きているのか?」と問われると答えに窮するが、「幸せになるため」だという解に異議を唱えることは難しい。しかし、マーティン・セリグマンなどが提唱する「ポジティブ心理学」によってさも科学的であるかのように下支えされた幸福信奉に対して私たちは一歩立ち止まって批判的であるべきだと著者は主張する。なぜなら、この考え方には「幸せになれるかなれないかは当人の努力・能力に依存する」、「不幸であることはネガティブである」という、個人主義・能力主義・還元主義・優生学的な思想を強化するからだ。そして、これらは新自由主義的資本主義と好相性であることから、政治的・経済的な問題にも援用されることとなる
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Posted by ブクログ
四章に入るまでは完全にハズレ引いた気分だったけど頑張って最後まで読んだよかった。
幸せそのものへの批判ではなく、「幸せ」という本来複雑で、定義不可能な感情を、様々な似非科学を用いて誰にでも再現可能なものとして単純化する「ポジティブ心理学」を主に批判している。
ポジティブ心理学発展の歴史、それによって誰が利益を得てきたか、それらが能力主義や個人主義を助長しているのではないかなど、実例を挙げながら紹介している。
自己啓発本やインターネットに溢れる幸せになる方法みたいなのも、気分転換や自分について考えるきっかけみたいに使う分には良いと思うが、あくまで批判的な思考をもつことが重要だなと思った。 -