明石順平のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ世の中のことにとても疎いので読んでよかった。
印象に残ったワード「全体主義」「差別」「ファシズム」「水道法改正」「種苗法改定」「カジノ」「歴史修正主義」
コロナ禍だからこそ伝えたい「自由」と「権利」と「多様性」
p19「自由や多様性を守る」ということは、(コロナ禍で)マスクをしない人も、バーベキューをする人も、同じ社会で暮らす仲間として尊重するということ…せめて糾弾したり排除したりしないということ…自分たちの安全のためにどうしても行動を変えてもらう必要があるならば、その人の人権や生活が損なわれないよう、民主的な手続きを守りながら、理性的にお願いするということ
p17〜18 社会を民主的 -
Posted by ブクログ
国の借金を借金で返す状態が続いている。2020年度の国際総発行予定額は250兆円を超えている。もはや財政再建は絶対に不可能である。いずれ、日本の財政は為替市場の信頼を失い、円が暴落し、ハイパーインフレが起こる。もはやこれを避けることはできない。年金は支給されるとしても、生活を維持できる額ではなくなる。では、国家財政の破綻を防ぐにはどうしたらよいか。筆者は、消費税を中心とした全方向への増税が必要と説く。しかし、賃金が20年以上上昇していない(実質GDPが上がっていない)この国では、国民は増税に耐えることはできない。
これは、税負担をしたくはないが福祉は受けたい、という国民のわがままから端を発した -
Posted by ブクログ
読み進めていく度、どんどん悲しくなっていく。
が、これが現実なんだと非常に心苦しくなる
ざっくりした感想として、まず残業代未払い。
これは私も経験したことがあるので非常にわかる
在籍中の数年後、本部に匿名電話したら会社全体を巻き込む騒動になった
その後一括まとめて支払われたので
言ってみるもんだな~と心から思った当時20代の思い出。
また、高度プロフェッショナル制度。要は国を挙げての搾取。
固定残業代、というなの残業ありきの制度。
それ自体がおかしいのに…
そしてコンビニオーナーの利益率について
本部からの丸投げがひどい、そりゃニュースにもなるわ。
ブラックバイト、在留外国人の不正雇用は日本ま -
Posted by ブクログ
「分かりやすさに重点を置いた」と言いつつ、結構難しいところもあるので、完全に理解できた自信は無いが、統計に裏打ちされたアベノミクスの恐るべき実体に呆然。自民党や安倍政権が嘘つきなのはもはや分かり切ったことだが、これを読むと逆に野党に腹が立ってくる。安倍政権が、これだけ泥沼の経済政策をやっているのに、それを正確に分析・批判し、広く国民に伝えようとしないなら、野党は一体何のために存在しているんだ。うがった見方をすると、憲法改正問題は、アベノミクスの大失敗から国民と野党の目をそらすための餌なんじゃないかとする思えてくる。「絶望は進化する」というキャッチフレーズは、アベノミクスのためにある。
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Posted by ブクログ
実質GDPの話しは、経済統計を見れば、一目でわかります。
本当に不都合な情報は、マスメディアから発表されることはありません。
だから、自分で一次情報を調べていくしかない。
著者の功績は、「自分で調べると、多くの真実がわかる」ことだと思います。
ついでに言及すると、実質GDPも確かに、日本のここ数年の悲惨ぶりを語っていますが、
世帯所得を見てください。こっちの方が衝撃的です。
94年前後は640万円の世帯所得がありました。
20年経った今は、いくらだと思いますか?
480万円です。この20年で2割世帯所得が減少しました。
この数字には色んな解釈ができますが、
平均的に日本人は、貧しくなったと -
Posted by ブクログ
弁護士である著者が115のデータから今日本経済が置かれている状況について解説した一冊。
本書を読んで様々なデータから今の日本の立ち位置や問題点などを知ることができました。
統計のからくりによっていい数値に見せていることや株価上昇の裏側にある経済停滞の問題など表面上ではわからない問題も本書で知ることができました。
また、賃金と物価が私たちの生活に大きく影響することや労働に対する問題も知ることができました。
そんな本書の中でも国債の大幅な発行増がもたらす影響や外国人労働者の実態などは印象に残りました。
本書で学んだ日本の現状を踏まえてこれから自分たちにできることをひとりひとりが真剣に考えて取り