明石順平のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
違う著者の本と勘違いしながら読み進めた。
私が思っていたのが舌鋒鋭い著者だったのだが、
いつそういう場面が出てくるのか、、と。
しかしこの新書は、たんたんと、データをもとに
この30年の日本経済の状況を示し続ける。
アベノミクスの失敗をしっかり分析し、
それを踏襲しようとしているサナエノミクスも一刀両断している。
というか、それ以前の、高度成長時代に、
社会保障負担で増大した費用を増税で賄えなくなり、
禁断の国債発行に手を付け、その後一度もやめたことのない
自民党政権を断罪している。
要するに今の高市政権の「責任ある積極財政」はまやかし、
過去の焼き直しに過ぎない、と。
結局円安政策、さらにはインフレ税政策でしかないと。
苦しむのは国民だけと。
引っ掛かるのは増税すべきところを、、
というところ。
国民負担率の上昇をどう考えるか。
それも著者は他国に比べ負担は少なく分配は多い、と書いている。
しかしそれは社会保障費を考慮にいれてないのではないか?
五公五民、六公四民がどれだけ正しいかわからないが、
給料からどんどん吸い上げられる金は、消費税と合わせて多くなってきている、
そういう実感がある。
にもかかわらずその税金が、簗農水相ではないが、
自分の見栄のために減額されたり増額されたりしたらたまらん。
官僚はそこは線を引いてほしいものだ。
・・・そもそも、、今の官僚は政治家の顔色を窺いすぎている。
それは安倍政権で人事権を握ったのが大きいだろう。
確かに、政治家は国民が選び、官僚はそうではない、
その違いは大きい。
しかし、政治家は法律を作り、官僚はその法律に従って淡々と実務をこなせばいい。
そこに政治家の圧力の入る余地はないはずなのだ。
それが今やむしろ法律は官僚が作るのが当たり前、
政治家は官僚に働きかけモリカケサクラのようなことが怒る。。
ここでも安倍政権の負の遺産は大きいと見える。
国家権力というとてつもない権力は放っておいたらろくなことにはならない。
いまの天皇家をないがしろにし男系天皇制にこだわり皇室典範を改悪した高市政権、
国旗損壊罪とあわせ、怖い。
政権は変わればいいのだ。
安定したところで今の自民外交がなんぼのものか。
米軍ヘリが東京上空300mのところを飛び交うのを何も言えない日本政府。
アメリカに守られてる?とんだお花畑だ。
・・・話がそれてしまった。
これから始まるサナエノミクスの実態を冷静に分析した新書に仕上がっている。
第1章 総裁就任から3カ月も経過しない間に生じた市場の激烈な反応
第2章 通貨の仕組みを理解しよう
第3章 アベノミクス
第4章 日本の債務膨張の軌跡
第5章 金利が上がると起きること
第6章 財政楽観論 -
Posted by ブクログ
ネタバレ世の中のことにとても疎いので読んでよかった。
印象に残ったワード「全体主義」「差別」「ファシズム」「水道法改正」「種苗法改定」「カジノ」「歴史修正主義」
コロナ禍だからこそ伝えたい「自由」と「権利」と「多様性」
p19「自由や多様性を守る」ということは、(コロナ禍で)マスクをしない人も、バーベキューをする人も、同じ社会で暮らす仲間として尊重するということ…せめて糾弾したり排除したりしないということ…自分たちの安全のためにどうしても行動を変えてもらう必要があるならば、その人の人権や生活が損なわれないよう、民主的な手続きを守りながら、理性的にお願いするということ
p17〜18 社会を民主的に保ちたいのであれば、…個人の自由や権利に制約を課すことには、極めて抑制的でなければならない。同時に、私たちは制約を課したり課されたりすることに、常に抵抗感と違和感を保たなければならないのであって、絶対に慣れてしまってはいけない。…多くの権利者にとって、市民の人権を容易に制限できる状況は、とても都合がよいものだから
p21 民主社会の強みの一つは、多様な背景を持つ多様な人々が存在するがゆえに、大きな社会問題が生じた際にも多方面から無数の解決法が自由に試みられることにある。そうした解決法には、優れたものも、ダメなものもあるだろうが、ダメなものは次第に淘汰され、優れたものが採用されていく。それがイノベーションの基本的な力学だ。
映画作家 想田和弘
集団行動が生み出す独特の高揚感は、集団を統率する権威と結びついたとき、ファシズムへと変貌する
p267 権威に従属することによって人は行動に伴う責任から解放され、社会的な制約から「自由」に行動できるようになる…こうした治外法権的な状況がいったん成立すると、これを維持・強化しようとする動きが服従者の側から自発的に出てくる。それは人びとが自分の行動の責任を指導者にゆだね、その命令を遂行することにのみ責任を感じはじめるという、状況的義務への拘束が生じるためである。
甲南大学教授 田野大輔
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Posted by ブクログ
国の借金を借金で返す状態が続いている。2020年度の国際総発行予定額は250兆円を超えている。もはや財政再建は絶対に不可能である。いずれ、日本の財政は為替市場の信頼を失い、円が暴落し、ハイパーインフレが起こる。もはやこれを避けることはできない。年金は支給されるとしても、生活を維持できる額ではなくなる。では、国家財政の破綻を防ぐにはどうしたらよいか。筆者は、消費税を中心とした全方向への増税が必要と説く。しかし、賃金が20年以上上昇していない(実質GDPが上がっていない)この国では、国民は増税に耐えることはできない。
これは、税負担をしたくはないが福祉は受けたい、という国民のわがままから端を発した事態であり(増税を訴えると選挙で当選しない)、ある意味自業自得といえる。給付のためには負担が必要ということを理解しない国民が結局ツケを払うことになる。そもそも税金とは「取られるもの」ではなく「出し合って支え合うもの」である。しかし、この考えは前提として「信頼」がなければならない。そのためには。国家が徹底的に情報を公開し、国民の監視が行き届くようにしなければならない。日本は「経済成長をすればなんとかなる」との発想で国民に負担を求めること避けてきた。そして、借金というかたちで未来に負担を押しつけてきた。
もはや、財政破綻は避けることができないと絶望している。どうしたらいいのか。この書では解決策は示されていない。それぞれ国民が自分で解答をだしていかなければいけない。考えるきっかけを与えてくれる。 -
Posted by ブクログ
読み進めていく度、どんどん悲しくなっていく。
が、これが現実なんだと非常に心苦しくなる
ざっくりした感想として、まず残業代未払い。
これは私も経験したことがあるので非常にわかる
在籍中の数年後、本部に匿名電話したら会社全体を巻き込む騒動になった
その後一括まとめて支払われたので
言ってみるもんだな~と心から思った当時20代の思い出。
また、高度プロフェッショナル制度。要は国を挙げての搾取。
固定残業代、というなの残業ありきの制度。
それ自体がおかしいのに…
そしてコンビニオーナーの利益率について
本部からの丸投げがひどい、そりゃニュースにもなるわ。
ブラックバイト、在留外国人の不正雇用は日本まじえぐいなと思うし
公務員の長時間労働も目を当てれないほど働きすぎ。
結局政治家の都合のいいのように仕組まれてたりするわけで
なんとも駒のように扱われてるなと
まさに負。なんも言えない。
どうしたらいいのか、自分自身も駒だけど考えさせられた。 -
Posted by ブクログ
「分かりやすさに重点を置いた」と言いつつ、結構難しいところもあるので、完全に理解できた自信は無いが、統計に裏打ちされたアベノミクスの恐るべき実体に呆然。自民党や安倍政権が嘘つきなのはもはや分かり切ったことだが、これを読むと逆に野党に腹が立ってくる。安倍政権が、これだけ泥沼の経済政策をやっているのに、それを正確に分析・批判し、広く国民に伝えようとしないなら、野党は一体何のために存在しているんだ。うがった見方をすると、憲法改正問題は、アベノミクスの大失敗から国民と野党の目をそらすための餌なんじゃないかとする思えてくる。「絶望は進化する」というキャッチフレーズは、アベノミクスのためにある。
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Posted by ブクログ
実質GDPの話しは、経済統計を見れば、一目でわかります。
本当に不都合な情報は、マスメディアから発表されることはありません。
だから、自分で一次情報を調べていくしかない。
著者の功績は、「自分で調べると、多くの真実がわかる」ことだと思います。
ついでに言及すると、実質GDPも確かに、日本のここ数年の悲惨ぶりを語っていますが、
世帯所得を見てください。こっちの方が衝撃的です。
94年前後は640万円の世帯所得がありました。
20年経った今は、いくらだと思いますか?
480万円です。この20年で2割世帯所得が減少しました。
この数字には色んな解釈ができますが、
平均的に日本人は、貧しくなったということは事実です。
そして、これから、更に、貧しくなります。
恐らく30年前後には、300万円台になる可能性も高いと思います。
日本は今、人口減少、少子超高齢化、生産年齢人口の減少と、
世界で類を見ない事態に陥っています。
以前の国力を維持することは、もはやできません。
しかし、アベノミクスの国家戦略を見ると、
労働生産性をアメリカ並みにしようしています。
なぜか?GDPの規模を維持するためです。国民の所得を上げることには、
一切言及していません。なぜか、「できない」と政治家は、知っているからです。
これから、ますます、仕事上での生産性を求められます。
つまり、ストレスが増えます。
しかし、給与は増えず、絶対的に減っていきます。
もう誰でもわかっていると思いますが、日本人の少なくない人が、
いくら頑張っても、豊かになれず、そして、貧しくなっていっています。
そして、これが、かなり長期間に渡って続くであろう国が、今の日本です。