あらすじ
働いていくために必要な、「自分ごとの日本経済」
円安、物価高、低賃金…、これからも日本で働いていく私たちには不安ばかりが募ります。
「僕らは日本で生きていけますか?」という、切実な問いに対してこの本はつくられました。
この本では、自分自身と日本経済の未来について自分の頭で考えるために必要なデータを集め、
理解しやすく115の図版にまとめています。太郎くんとモノシリンの会話から、
自分の生活をとりまく日本経済の現在地を把握し、これから歩んでいくための指針としてください。
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Posted by ブクログ
日本経済を各指数から分析し、問題点を指摘するという本。
データの拾い方にいくらか恣意性を感じるものの大筋は世論と同じ評価をしている。(著者の他の作品を見てみると財政健全化論者か?)
視覚的に見やすく、流し読みでも内容は概ね入ってくると思うので、前提知識が無い読者でもある程度は理解できると思う。
当たり前だが筆者の主義主張は入っているので、データをきれいにまとめた本と割り切って読むと良い。
Posted by ブクログ
経済の歴史が数字をもって見られる一冊。
個人的には生まれる前から学生時代、社会人新人時代って社会はこんなふうに動いていたんだと教えてもらった感じ。
特に国債周りの話は何も知らなかったのですごく勉強になりました!
流れ的に人口減少の話で終わるので、結構絶望的な気持ちなります。ネガティブになりやすい人は注意。
Posted by ブクログ
弁護士である著者が115のデータから今日本経済が置かれている状況について解説した一冊。
本書を読んで様々なデータから今の日本の立ち位置や問題点などを知ることができました。
統計のからくりによっていい数値に見せていることや株価上昇の裏側にある経済停滞の問題など表面上ではわからない問題も本書で知ることができました。
また、賃金と物価が私たちの生活に大きく影響することや労働に対する問題も知ることができました。
そんな本書の中でも国債の大幅な発行増がもたらす影響や外国人労働者の実態などは印象に残りました。
本書で学んだ日本の現状を踏まえてこれから自分たちにできることをひとりひとりが真剣に考えて取り組んでいくことが大事であると感じた一冊でした。
Posted by ブクログ
経済データ図表115。日本経済の時系列や世界各国との比較のグラフが多い。サクサク読めて、基本的なデータ(日本の状況)が理解できる。
日本の失われた30年の成長なし、賃金上昇なしの悲惨さと、国の借金漬けと高齢化の問題がよくわかる。
最期の締めも日本経済の将来について「名案はない」で終わる。
追記
著者の立場は反アベノミクスらしく、安倍政権下の賃金上昇・就業者増加・失業率減少、等の結果はアベノミクスの成果ではないとデータで主張している。
「アベノミクスは円安にしただけ。(産業別にみた就業者増加も)円安と関係なければアベノミクスによる好影響があったと言えない。」等との主張。この辺は立場によって異論があるかもしれない。
Posted by ブクログ
書店で気になり購入。パラパラと見た感じでは、対話形式となっており、万人向けの簡単な本かと思っていたが、読んでみると予想より内容が深く、勉強になった。過去の歴史から現代までの流れを図表を用いて解説されており、勉強になった点も多かった。
働くときに知っておきたいというのは間違いなく、有益な情報も多かったが、ただ日本の悪い部分だけを抽出した感は個人的にあって、文脈があまり好きではなかった。私も20代であるが、単にこの本を読むだけだと、希望は持てなくなってしまうのではないかと印象を持った。
ただ色んな視点からものごとを見るためにも、勉強になる本ではないかと思う。