明石順平のレビュー一覧

  • 財政爆発 アベノミクスバブルの破局

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    いかに財政が危機的状況にあるのかを、数多くのデータから、わかりやすく解説している。今の状況から抜け出せる道は既にないという諦めが見えてくる。差し当たり、その場しのぎの対応ばかりで、根本的な解決に乗り出さない日本。“財政爆発”という黒船が来ない限り、理性的に動き出せないのは、この国のサガなのか。賃金の下落を放置したことも失敗の一つとして著者はあげる。企業が残業代の不払いや正規雇用の非正規雇用の置き換えを繰り返して負担から逃れた結果であり、「負担から逃げるな」と主張する。円の暴落はいつ起こるのか。大転換の日が迫ってきている予感を感じさせた。

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    2022年01月08日
  • 財政爆発 アベノミクスバブルの破局

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    日本の財政がこんなんでいつまでも成り立つわけがない、いつか終わりが来る、というのは10数年も前から自分でも主張してきたことで、そこはまぁそうなんだが。凄いのは、経済の専門家ではない弁護士ながら、自分で政府の発表する統計資料を分析してアベノミクスが日本経済になんら貢献していないどころか国民を窮乏化させてきたことを明らかにしたことだ。
    異次元の緩和でマネタリーベースは増えてもマネーストックは増えず。円安で物価は上昇。2014年以降家計の消費も停滞。賃金も増えていない。雇用の上昇もアベノミクスとは関係なし。
    数字に基づいて日本の財政再建が不可能であることにも触れている。もはや遅いか早いかの違いだけだ

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    2021年05月05日
  • キリギリスの年金 統計が示す私たちの現実

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    年金財政が少子高齢化で極めて難しい状況である事をデータで示してくれる。納得感がある。それにしても政府は最悪のシナリオをはっきり明示しないのはどうしてなのか。国民に不安をもたらすからなのか、政治の責任が問われるからなのか。いま政治家や官僚は根本的な問題を直視せずに先送り。場当たり的な対応ばかりである。特に財政赤字、金融政策、原発政策は無茶苦茶である。もうどうにもならないところまできている、というあきらめがあるように感じる。とんでもないことがいつ起きてもおかしくない危機的な状況、そうなってみないと分からないし、そうなっても根本的、抜本的な対策をとることがはたして出来るのだろうか。現状を示すデータと

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    2021年03月20日
  • データが語る日本財政の未来(インターナショナル新書)

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    日本の財政が恐ろしく危機的である事を徹底的にデータの裏付けをもとに語る。なぜ、これほど“異次元”の危機的状況にも関わらず、円という通貨の信用が維持され続けて円高のままなのかが最大の謎である。とてつもない円安となり、とてつもないインフレになると警鐘をならす経済学者も多くいるが、広く国民に響かないのはなぜなのか。嫌なことは見ないふり。とんでもない状況になるまで実感が持てず、動かないのは国民性なのか。「短期的に見れば合理的な選択」の積み重ねで、自分は悪くなと思っているリーダーたち。長期的な見通しは見ないふりを続けている日本。こんな悲惨な見通しの中でもちゃんと現実に向き合い、長期的な夢を抱いて困難な状

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    2021年02月24日
  • 人間使い捨て国家

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    日本の幸福度の低さや潜在的に抱え込んでる問題の多くは、劣悪な労働環境と条件がまかり通ってしまっていることが原因だと思う。

    金のためならどんな非人道的な扱いも厭わない想像以上の人殺し企業は多く、国の政策もそれを後押しするように動いている。

    この日本で生きている限り誰もが犠牲になる可能性はあるし、犠牲になってしまった人を自己責任扱いで済ますのはおかしい。

    自分もいつ被害に遭うか分からないからだ。

    加害者が守られるような社会構造なのであれば、社会構造を変える行動に加え、労働時間の記録など、できる限りの自己防衛も怠ってはならない。

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    2021年02月21日
  • データが語る日本財政の未来(インターナショナル新書)

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    経済政策の判断ってホント分からない。帯にもある「日本は絶対に財政破綻しない」って書いてある記事を読むとそんなもんか、と思うし、この本のようにそうじゃないでしょ、ってのもそうなのか!と思うけど、結局「痛い目に遭う」まで変えられないのが僕らなんだよなぁ〜。

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    2020年09月12日
  • 人間使い捨て国家

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    資本主義の発達限界 ; ネオリベラリズム下における、政治的努力の欠如。
    「自己責任」という言葉が、一般人の無知(無垢)や立場の弱さにつけこんで、異常なまでの搾取を可能にする。この事態が社会的に見過ごされる過剰な搾取のしわ寄せを、「家族」共同体に齎す。小さな社会の崩壊は連鎖して、大きな社会における公共の福祉は瓦解し、行政や経済はますます弱者を省みなくなる。

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    2020年03月21日
  • 人間使い捨て国家

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    とても勉強になったし、今までこんなことも知らないで働いていたのか…と自分の無知に愕然とした。今後は労働関連法や職場の就業規則に積極的に目を通していこうと思う。

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    2020年02月16日
  • 人間使い捨て国家

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    今のこの国の働く世界で何が起こっているのか、その構造や背景を明らかにしてくれる。
    引用される裁判判例はわかりにくいし、統計の解説は私にとっては辛いのだけど、提言されていることはその通りだと思うし、特にコンビニエンスストアが直面している問題には驚かされた。
    労働を考えることは命を考えることだ。

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    2019年12月26日
  • アベノミクスによろしく(インターナショナル新書)

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    アベノミクス
    大胆な金融政策、機動的な財政政策、民間投資を喚起する成長戦略
    日銀が民間銀行にお金を供給、金融緩和
    緩やかなインフレを起こそうとしている。
    2年以内に2%の物価 1.02×1.02
    法律の規制を緩め企業が儲かりやすい環境づくり
    実質金利をマイナスにする
    国債の9割は国内
    日銀が供給する通貨、マネタリーベース
    信用創造、借りたお金を貸すのを繰り返す
    預金が返ってくると信用しているがゆえ成り立つ
    マネタリーベース、60から70兆円ペースで増加、結果80兆円に。
    2013年138兆円、2017年445兆円
    アメリカ、2008年8800億ドル
    2015年4兆1700億ドル329兆円の増加

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    2019年11月23日
  • 国家の統計破壊(インターナショナル新書)

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    「毎月勤労統計調査」の不正なデータ補正が発覚後、7月の参院選時点で公表を差し控えていた2018年の実質賃金は17年と比べ0.4%のマイナスだった。
    つまり、2017年から2年連続のマイナス成長に陥っている。

    良く見せようとして統計偽装などしないで欲しい。
    なにも統計手法の見直しを否定しているわけではない。
    都合の悪い事実でも、事実としてきちんと示して欲しいと思っているだけだ。
    そうでなければ、長期的視野での真っ当な対策が打ち出せないではないか。

    さて、本書では2016年に行われたGDPの異常なかさ上げの中身が示されている。
    私としては、これが知りたくて本書を手にした次第だ。

    特に10兆円

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    2019年08月24日
  • 国家の統計破壊(インターナショナル新書)

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    2015年以降のGDP関連統計が、どのような偽装改竄捏造により作られたかを明確に示し、アベノミクスの実態を明らかにしてくれた良書

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    2019年07月22日
  • アベノミクスによろしく(インターナショナル新書)

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    何がアベノミクスだよ、って思いつつ、中身が全くわかっていなかったのだけど、
    明快なる解説書を選挙前に読んでちゃんと理解できてよかった。

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    2019年07月09日
  • 国家の統計破壊(インターナショナル新書)

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    内容については,すでに色々なところで報じられていたり,著者自身がweb上で発表してることを集めて本にしたような感じだが,こうして改めてまとめて読んでみると本当にひどいことが進行している.
    改竄,ウソ,印象操作のみで成り立っているような政府にどう対峙するべきかが第8章「どうしてこんなにやりたい放題になるのか」に提案されているのだが絶望しかない.
    せめて選挙前にみんなに読んで欲しいし,野党の候補者達も内容を理解して選挙に臨んで欲しい.

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    2019年06月29日
  • データが語る日本財政の未来(インターナショナル新書)

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    ★4.5(3.75) 2019年2月発行。日本財政については様々な本で議論されてきたが、これだけデータを使って語られると説得力がありますね。途中専門的な所があって、分かり難い箇所はあったが、これを読むと改めて日本の将来がぞっとしますね。政府の名目GDP成長予測は、かなり実現性が低いなぁと。今後、日本の人口が減っていき、高齢者人口が増えていくが、これを政府はどう支えていくのか?これまで財務省は一体何をやっていたのかと腹立たしくもあるが、一刻も早い対応が必要ですね。多くの人にこの事実を知ってもらわねば・・・。

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    2019年06月23日
  • アベノミクスによろしく(インターナショナル新書)

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    著者の明石氏が参考人として国会で意見陳述されたのを偶然見てましたが、説明が明快でとにかくわかりやすい!
    そもそもグラフを見ればアベノミクスの失敗は一目瞭然なのに、なぜこれをごまかせると思ったのか…考えれば考えるほど問題の奥深さにゾッとする。
    とにかく!数字は正しく!!そこからなのか!?先は長い。

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    2019年04月29日
  • アベノミクスによろしく(インターナショナル新書)

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    面白かった。
    安倍政権は一刻も早く辞めさせるべきだと思いました。
    金融緩和は全く効果ないし、壮大な経済実験して失敗した感じがある。また過労死問題に逆行して高プロなど残業代不払いが認められるっておかしいと思う。
    使用者側の政権だからこうなる。野党ももっとこうした経済の愚策を暴いて国民にアピールするべき。
    労働者政党ということをが全く国民に伝わってない点もいけない。
    本書は多くの国民が読むべきだと思う。特に何も考えないで自民党に入れている人には。

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    2019年04月06日
  • アベノミクスによろしく(インターナショナル新書)

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    まさにこの視点が欲しかった!
    めちゃくちゃ面白かったし、私自身がアベノミクスに対してもやもやと不安に思っている箇所が明確になりました。読んでよかった。
    誇張した表現や語気を強くすることで過ぎた印象を与える部分もあるのかもしれません。「統計」「推測」という表現が多く、必ずしも真実ばかりではないかもしれない。
    でも、テレビやニュースでは教えてくれない真実の片鱗がこの本には詰まっていると思います。不都合な真実ですし、この本の中では今後の日本はどん詰まりかも。でも、現状把握の一端として、この本を手に取れてよかったです。強く生きよう。

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    2018年05月03日
  • アベノミクスによろしく(インターナショナル新書)

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    気になることがあったら、知ろうとする努力をすることが大事だと思った。とはいえ、経済関係は苦手意識があるので、こうして腰を据えて調べてくれる人がいてよかった。

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    2017年11月03日
  • 人間使い捨て国家

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    ブラック企業についての法的な立場からの見解を述べた一冊。

    ブラック企業の実態について、色々と考えさせられた。

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    2025年03月08日