明石順平のレビュー一覧

  • 全検証 コロナ政策

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    全検証とするにはやや早いとは思ったが、全検証の途中経過という事で読んでみた。

    前半の対医療をメインにした部分はデータを多用して概ね肯首出来る内容だった。感染症の専門家の知見は欲しかったが。

    後半の対経済をメインにした部分は著者らしい、反リフレクションありきの展開だった。ただそこにも諦め、投げやり的な感情も見受けられたので、今後の文筆活動は変わって行くのかも知れない。

    くまざわ書店阿倍野店にて購入。

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    2024年02月17日
  • 全検証 コロナ政策

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    5類移行後の’23夏に医療崩壊するとか書いてるけど、実際にはそうならなかった。こんなにデータを積み重ねて緻密に分析した人でも間違うんだ。コロナ=致死率が異常に高い正体不明の新型肺炎という見方から最後まで抜けられないのね。
    コロナが始まった時から、パンデミックってどうやって収束するんだろうと関心を持って注視してたが、結局ウイルスが弱毒化して普通の風邪に変化する事で終わりを迎える事を学んだ。そうだとすると強い行動制限で流行初期の強毒株の感染を抑え込み、弱毒化した後で一気に感染を広げて集団免疫を獲得した中国式の対応が最も賢い事になる。問題は弱毒化するまで2年もじっとして待てるかどうかだが。
    ワクチン

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    2024年01月17日
  • 働くときに知っておきたい「自分ごと」のお金の話 データで見る日本経済の現在地

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    経済データ図表115。日本経済の時系列や世界各国との比較のグラフが多い。サクサク読めて、基本的なデータ(日本の状況)が理解できる。
    日本の失われた30年の成長なし、賃金上昇なしの悲惨さと、国の借金漬けと高齢化の問題がよくわかる。
    最期の締めも日本経済の将来について「名案はない」で終わる。

    追記
    著者の立場は反アベノミクスらしく、安倍政権下の賃金上昇・就業者増加・失業率減少、等の結果はアベノミクスの成果ではないとデータで主張している。
    「アベノミクスは円安にしただけ。(産業別にみた就業者増加も)円安と関係なければアベノミクスによる好影響があったと言えない。」等との主張。この辺は立場によって異論

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    2023年12月29日
  • 人間使い捨て国家

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    コンビニ会計の恐ろしさを知る。
    通常 売上-仕入れ原価=粗利
    異常 売上-売上原価=粗利
    つまり売れ残りや万引き分はオーナーが負担
    (オーナー負担は80%程度)

    そしてロイヤリティは粗利×60%〜70%
    手数料といえば30%前後かと思っていたので、その逆の70%!!

    とてもオーナーなんてやれない。労基法の保護もないので労働者よりキツい。

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    2023年09月15日
  • 働くときに知っておきたい「自分ごと」のお金の話 データで見る日本経済の現在地

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    書店で気になり購入。パラパラと見た感じでは、対話形式となっており、万人向けの簡単な本かと思っていたが、読んでみると予想より内容が深く、勉強になった。過去の歴史から現代までの流れを図表を用いて解説されており、勉強になった点も多かった。

    働くときに知っておきたいというのは間違いなく、有益な情報も多かったが、ただ日本の悪い部分だけを抽出した感は個人的にあって、文脈があまり好きではなかった。私も20代であるが、単にこの本を読むだけだと、希望は持てなくなってしまうのではないかと印象を持った。

    ただ色んな視点からものごとを見るためにも、勉強になる本ではないかと思う。

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    2023年07月09日
  • キリギリスの年金 統計が示す私たちの現実

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    いろいろ参考情報は入ってる。現状を把握するための情報はそろってると感じた。著者の主張が、最終的に、円の信用の話に帰着してると思った。円の信用問題については、エビデンスが示されないので仮説の域を出ないのかなと思った。問題を先送りした過程と現状については納得感あった。因みに個人的には、社会保険料は税金だと思ってるし、将来年金がもらえるのを期待はしてない。頑張って稼がないとな......

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    2021年06月06日
  • 人間使い捨て国家

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    網羅的でよくまとまってると思った。著者が弁護士さんなのでケーススタディが争議ベースなんだけど、ブラック社労士に言及がないのでそこは踏み込みが甘いと思ったり。

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    2021年06月06日
  • データが語る日本財政の未来(インターナショナル新書)

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    この本も類書ですでに指摘されてきた日本財政の未来について書かれた本ですが、私が読んだところでは以下の2つの特徴がありました。

    一つ目は、述べられていることが調査可能なデータに基づき、それを多くの図表で解説してある点です。本によってはデータの出所を巻末に明示しただけで、結論や推察したポイントのみを書いているものもありますが、理系出身で実験データを元に何が起きているのかを考える癖がついている私にとっては、この本の著者の明石氏の本は初めて読みましたが、納得感がありました。

    二つ目は、データが残っていないということで、私にとってはブラックボックスに包まれていた太平洋戦争前後の経済データが示されてい

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    2021年01月17日
  • キリギリスの年金 統計が示す私たちの現実

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    日本の年金制度がいかに大きな問題を抱え、将来の安心に繋がらない制度であるかを詳細に検討しています。取りあえず目先の株価と支持率だけを気にして政治が行われた現状では未来は確かに明るくありません。やっぱり今、真剣に考えなくてはいけないのは「自助」ということなのでしょうか。

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    2020年09月24日
  • データが語る日本財政の未来(インターナショナル新書)

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    日本の財政が心配だ!アベノミクスは失敗だ!金融緩和やばい!という本。
    経済理論には首を突っ込まず、あくまでも国家財政面から心配をする本。
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    この著者は強烈な財政再建論者ということになる。消費増税にも賛成なわけで。
    上念、高橋、黒田、、いくらでもいるリフレ派、マネタリズム派への批判。
    あとマネタリズム批判だが財政出動派のリチャード・クーへの批判。
    とにかく財政がこのままでは心配だ!増税して出血を止めて再建しないと!というのが著者の意見かと思う。それはそれで弊害があるはずなのだ。
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    2019年07月08日
  • データが語る日本財政の未来(インターナショナル新書)

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    日本の財政状況、危機的状況について丁寧に説明してくれる本。
    書いてあることが論理的で根拠もしっかりしてる気がするので、本当にヤバイのだろうと思う。希望としては日本政府が実は更に上手でやばく無いというのを期待したいが、流石にあり得ないので未来は暗い。

    というわけで良い本だけど、暗くなるので星は3にしました。
    個人的には専門性を高めること、英語をちゃんと勉強すること、というのに少しモチベーションが出たので、自己啓発本としてもおススメ。

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    2019年04月13日
  • アベノミクスによろしく(インターナショナル新書)

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    経済の因果関係って複雑なのでこれだけで完全否定していいのかよくわからないのに、マンガを使ってこき下ろすのはどうかなと
    根拠なく賛成、根拠なく反対
    よりはるかにマシですけど

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    2018年09月30日
  • アベノミクスによろしく(インターナショナル新書)

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    アベノミクスの現状分析については力作なのだが、それが続いたらどうなるのか、という分析が不十分。若い世代に読ませたいという意図からマンガの画を入れたのかもしれないが、今の若者に内容が十分に理解できるか疑問だ。キリギリス生活が行き詰まって、将来割りを食うのは若い世代なのだということをもっと強調すべきだったのではないだろうか。

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    2017年11月15日