明石順平のレビュー一覧
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5類移行後の’23夏に医療崩壊するとか書いてるけど、実際にはそうならなかった。こんなにデータを積み重ねて緻密に分析した人でも間違うんだ。コロナ=致死率が異常に高い正体不明の新型肺炎という見方から最後まで抜けられないのね。
コロナが始まった時から、パンデミックってどうやって収束するんだろうと関心を持って注視してたが、結局ウイルスが弱毒化して普通の風邪に変化する事で終わりを迎える事を学んだ。そうだとすると強い行動制限で流行初期の強毒株の感染を抑え込み、弱毒化した後で一気に感染を広げて集団免疫を獲得した中国式の対応が最も賢い事になる。問題は弱毒化するまで2年もじっとして待てるかどうかだが。
ワクチン -
Posted by ブクログ
経済データ図表115。日本経済の時系列や世界各国との比較のグラフが多い。サクサク読めて、基本的なデータ(日本の状況)が理解できる。
日本の失われた30年の成長なし、賃金上昇なしの悲惨さと、国の借金漬けと高齢化の問題がよくわかる。
最期の締めも日本経済の将来について「名案はない」で終わる。
追記
著者の立場は反アベノミクスらしく、安倍政権下の賃金上昇・就業者増加・失業率減少、等の結果はアベノミクスの成果ではないとデータで主張している。
「アベノミクスは円安にしただけ。(産業別にみた就業者増加も)円安と関係なければアベノミクスによる好影響があったと言えない。」等との主張。この辺は立場によって異論 -
Posted by ブクログ
書店で気になり購入。パラパラと見た感じでは、対話形式となっており、万人向けの簡単な本かと思っていたが、読んでみると予想より内容が深く、勉強になった。過去の歴史から現代までの流れを図表を用いて解説されており、勉強になった点も多かった。
働くときに知っておきたいというのは間違いなく、有益な情報も多かったが、ただ日本の悪い部分だけを抽出した感は個人的にあって、文脈があまり好きではなかった。私も20代であるが、単にこの本を読むだけだと、希望は持てなくなってしまうのではないかと印象を持った。
ただ色んな視点からものごとを見るためにも、勉強になる本ではないかと思う。 -
Posted by ブクログ
この本も類書ですでに指摘されてきた日本財政の未来について書かれた本ですが、私が読んだところでは以下の2つの特徴がありました。
一つ目は、述べられていることが調査可能なデータに基づき、それを多くの図表で解説してある点です。本によってはデータの出所を巻末に明示しただけで、結論や推察したポイントのみを書いているものもありますが、理系出身で実験データを元に何が起きているのかを考える癖がついている私にとっては、この本の著者の明石氏の本は初めて読みましたが、納得感がありました。
二つ目は、データが残っていないということで、私にとってはブラックボックスに包まれていた太平洋戦争前後の経済データが示されてい -
Posted by ブクログ
日本の財政が心配だ!アベノミクスは失敗だ!金融緩和やばい!という本。
経済理論には首を突っ込まず、あくまでも国家財政面から心配をする本。
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この著者は強烈な財政再建論者ということになる。消費増税にも賛成なわけで。
上念、高橋、黒田、、いくらでもいるリフレ派、マネタリズム派への批判。
あとマネタリズム批判だが財政出動派のリチャード・クーへの批判。
とにかく財政がこのままでは心配だ!増税して出血を止めて再建しないと!というのが著者の意見かと思う。それはそれで弊害があるはずなのだ。
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