あらすじ
第一章 コロナの現実
1 はじめに
2 感染者数
3 死者数
4 重症者数
5 入院治療等を要する者等推移
6 集団感染等発生状況
7 コロナ後遺症
8 スペイン風邪との比較
第二章 海外との比較
1 世界との比較
2 各地域との比較
第三章 コロナ対策
1 ワクチン
(1)ワクチン接種国際比較
(2)感染予防効果
(3)発症予防効果
(4)重症化予防効果
(5)後遺症予防効果
(6)ワクチン副反応
2 マスク
3 行動制限
4 PCR検査
第四章 医療崩壊
1 救急搬送困難事案
2 病床多くして医師少なし
3 民間病院が約8割
4 他の国ではどうか
5 5類変更で何が変わるか
第五章 コロナ予算
1 2020年度決算の規模と上昇率は1950年度以降で最大
2 何に使われたのか
(1)執行率を算定できたのは8割、その中で使われたのは8割
(2)地方にばらまかれたお金
(3)コロナ防止策に使われたお金
(4)経済・雇用対策
(5)予備費の行方
(6)効果は?
3 膨大な「使い残し」
第六章 経済へのコロナ後遺症
1 日本の資金繰り
2 アベノミクスとは
3 失敗を統計操作でごまかす
4 アベノミクスの真の狙い
(1)日銀による国債買い支え
(2)日銀が買い支えを止めるとどうなるか
(3)金融緩和も財政出動も「お金を増やす」もの
(4)日銀の債務超過
(5)根本原因は借金のし過ぎ
(6)所得税収と消費税収が少ない日本
(7)コロナがもたらした債務の膨張
(8)未来小切手帳
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Posted by ブクログ
まともなことがまともな方法で述べられている。日頃から著者のTwitterを見ていたために新鮮味はあまりなかったがそうでない人はこれを読んできちんとした認識を持っておくべきだと思う。
Posted by ブクログ
全検証とするにはやや早いとは思ったが、全検証の途中経過という事で読んでみた。
前半の対医療をメインにした部分はデータを多用して概ね肯首出来る内容だった。感染症の専門家の知見は欲しかったが。
後半の対経済をメインにした部分は著者らしい、反リフレクションありきの展開だった。ただそこにも諦め、投げやり的な感情も見受けられたので、今後の文筆活動は変わって行くのかも知れない。
くまざわ書店阿倍野店にて購入。
Posted by ブクログ
5類移行後の’23夏に医療崩壊するとか書いてるけど、実際にはそうならなかった。こんなにデータを積み重ねて緻密に分析した人でも間違うんだ。コロナ=致死率が異常に高い正体不明の新型肺炎という見方から最後まで抜けられないのね。
コロナが始まった時から、パンデミックってどうやって収束するんだろうと関心を持って注視してたが、結局ウイルスが弱毒化して普通の風邪に変化する事で終わりを迎える事を学んだ。そうだとすると強い行動制限で流行初期の強毒株の感染を抑え込み、弱毒化した後で一気に感染を広げて集団免疫を獲得した中国式の対応が最も賢い事になる。問題は弱毒化するまで2年もじっとして待てるかどうかだが。
ワクチンは感染拡大防止には何の役にも立たなかったし、高齢者の致死率をほんのわずか(0.45%)だけ下げる効果しかなかった。しかもオミクロン以降の死亡者(全体の7割)は肺炎などのコロナ症状ではなく、持病の悪化が原因だという。一方でワクチンは2000名もの命を奪い過去最大の薬害を引き起こしている。コロナ死者の95.6%が60歳以上だったことを考えると、高齢者の寿命を数年伸ばすために若い人が犠牲になったと言わざるを得ない。
この他にもアクリル板とか、飲み屋の換気とか、効果の乏しい施策が数多くあったが、そういう検証こそ今やって欲しい。何よりマスコミの報道の仕方が適切だったのかも検証が必要だろう。
逆にアベノミクスがどうとかいう第六章に最大の紙幅を使っていて、コロナと関係がない事を何でこんなに力説しているんだろうと不思議に思ったが、著者の略歴を調べたらこっちが本業なのね。納得。