いやあ、いいご夫婦ですね。しんちゃんとツマの二人のあれこれに混ぜてほしい気持ちになった。
読んでいて共感できるけど、いやあなかなかこういうことはできないし、こうは書けないね。
ペッパー君に話しかけてみるなんてことも。
(ペッパー君たち、解体されちゃったんだろうか。不要ロボットの墓場にいるのかな。不憫
...続きを読むだ。)
確かにちょっと前にはお店やなんかにペッパー君がいて、話しかけてください、私に尋ねてください、みたいなことが書いてあったけれど、子どもや若いひとならともかく、いい大人がペッパー君に話しかけるのが恥ずかしく、話しかけたことはなかった。多分一般人の多くが同じ気持ちだっただろう。ペッパー君から確実な返事(欲しい情報)が得られるかも疑問であったし。しかし、巷でペッパー君をとんと見なくなった今となっては、話しかけてみればよかったなと後悔している。
特に南夫妻のようにちゃんと話しかけて、面白い会話?ができたというのを読むと。
コロナ時代初期、スーパーコンピューター富岳が作った飛沫がどういう風に広がるかのシミュレーションCGにも、何とはなしに「これって…」と思った人も多かったはずである。
この本で「これって…」という気持ちをしっかりと把握することができた。
世界一の(二かもしれないが)スーパーコンピューターのくせに、CGがお粗末なんだよ!、あの銀色のスリムな人たち、一つのテーブルに座っているのにどうして正面しか向かないんだよ!どうして飛沫かけられっぱなしなんだよ!ってことですよね。この気持ちをうまく笑える文章にしてくれるのがすごい。
読んで楽しく、笑えて、何の憂いもない。いや、ちょっとはあるけど、笑いで帳消しになる。そんな本、あんまりない。
南夫妻にはいつまでも元気でいてほしい。