はいむらきよたかのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
オイレンより好きかもしれないSF小説。
組織内の対立を物語の背後に設置し、そんなこととは無関係に活躍する彼女たちが際立っていた。
現実の世界情勢を組み込んでおり、中東イスラーム系の人々の思考が垣間見えたと思う。
話を各話に分けると、どうにも一話一話を読み終えた後に疲れが来る。それだけ一話一話が濃厚なんだろうけど。
最後まで冬馬が好きになれなかった。
このレーベルらしいが、あまり気にくわなかった。むしろあの変態のほうが良かった。
彼だけが健康体で過去に何があったか(ないかもしれない)が描かれていないからだろうか。他の人々には辛い過去があるのに、彼だけがまったく触れられず、感情移入できない -
Posted by ブクログ
様々な方面で面白い作品を生み出している冲方さんの新作。ストーリーは勿論、展開もキャラ設定も非常に面白くて心惹かれます。楽しい話と言うよりも切なく悲しい話ばかりですが、その中にある「希望」を象徴した密かなエピソードが読み手の心を捉える…そんな作品。ただ、個人的にあの記号を多用した文の書き方は厳しいものがあった。あとがきでは文字だけ読んでくれとありましたが、その記号を飛ばして文字だけ読むというのは地味にストレスを感じるものです。でも逆に、そのちょっとした複雑さがこの作品の世界観-ちょっと未来の世界の複雑な状況を表現しているんだ…という作者の意図には驚かされました。深い!この解説があるお陰で、読みに
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購入済み
難しい
舞台は学園都市から外、イタリアへ。複雑な宗教的な対立や新キャラが一気に増えて理解に時間がかかる巻でした。オルソラだけでなく、シスター服のキャラが一気に増えたことが理解の難関さをあげている気がします。見知った学園都市のメンツがいないのも少し寂しいですね。次巻は盛り上げていってくれることを期待します。