「グリーンピース。にゃあ」
追われている少女 フレメア=セイヴェルン
「座ったら? 店のお勧めだってさ。まあ飲んでみれば?」
イルカのビニール人形を愛する少女 黒夜海鳥
「浜面テメェ遅すぎ」
新生『アイテム』構成員・学園都市第四位の超能力者『原子崩し』 麦野沈利
「まぁまぁやめましょうよ。浜面は所詮超浜面なんですから。ここはオトナな私達が超我慢するとしましょう」
新生『アイテム』構成員・大能力者『窒素装甲』 絹旗最愛
「ひでえ言われようだ」
下っ端から新生『アイテム』正規構成員となった無能力者 浜面仕上
「……ぐーすかぴー……」
新生『アイテム』構成員・大能力者『能力追跡』 滝壺理后
「取り戻した平穏の味はいかが?」
『妹達』第三次製造計画で作られた御坂美琴のクローン 番外個体
「面倒臭せェ……」
闇から抜け出した学園都市最強の超能力者 一方通行
【あらすじ】
ローマ正教の暗部『神の右席』最後の一人、フィアンマがロシアから起こした第三次世界大戦は、上条当麻の活躍により終結した。彼の、消失と共に。
ここは上条当麻が存在しない世界。
魔術サイドは再編・改善がすすみ、信徒たちには安息の日々が訪れていた。
科学サイド総本山の学園都市では、最強の超能力者・一方通行が、『闇』と手を切り、打ち止めや番外個体と共に騒がしくも穏やかな日常を過ごしていた。そこには『グループ』の影も無い。
元スキルアウトの無能力者・浜面仕上は、ロシアで手に入れた『闇』との交渉材料を懐に、絹旗、滝壺、そして帰ってきた麦野と共に新生『アイテム』を結成、活動を再開する。
闇からの『卒業生』たちは、平穏を手に入れたのだ。――凶悪な『新入生』が、彼らの前に現れるまでは。
新約編、スタート!
【あとがき】
ナンバリングを一新したので一冊目です。その一冊目から科学オンリー、インデックスってどこで出てくるんだっけ、という状態ですが、もうお気になさらず。今後もこんな調子でセオリーを無視する事が多々ありますので、一冊目から調子を確かめておいてくださいませ。
今回のテーマは『科学の一線を越えちゃった技術』で、具体的には駆動鎧とサイボーグが大暴れです。元々この世界観では科学と魔術で各勢力が線引きしていますが、今回、学園都市側が『人体の定義とは何か』というその一線を越えたのは『彼らが抱えている問題のスケールがそれだけ大きくなった事』と『戦争に勝利した学園都市が、世界のバランスを崩しつつある事』の両面に起因しています。
ファイブオーバーについては、本来、バトルもののセオリーから外れた存在だと思います。
ただし、本編の中でも記述した通り、『科学技術は常に進歩し続けていて、昨日の最新が今日も最新とは限らない』というのを表現するために、敢えて投入してみました。
今のところ、ファイブオーバーは第三位より強力な銃撃を行えますが、その他の応用力の面で、両者が激突すると第三位が勝利する、という設定です。
しかしそれもまた『絶対』ではなく、科学技術は常に進歩を続けます。
一方で第三位の方には『素養格付』という壁が。
言ってしまえば、機械の性能と人間の発想、どちらが強いかいつまで通用するのかの世界になっていくわけですが……さて、件の第三位はいつまで君臨できるでしょうか。
サイボーグについては読者の皆様がイメージするものとは多少違うかもしれませんが、自由に肉体をデザインできる → 鳥の羽だろうが魚のエラだろうが自由に取り組む事ができる → 学園都市が最も取り入れたい、補いたい特性とは何か……と突き詰めた結果、あのような形となりました。
彼女の戦術は、簡単に言ってしまえば『超能力者一人と大能力者数千人分の出力は、どっちが強い?』というものです。
ただ、『能力を発生させる源』はあくまで人間一人分ですので、かなり消耗は激しそうですが。
肉体の内側を組み替えながら外側のシルエットや能力を出力する『発射地点』を変質させるサイボーグと、肉体の外側を組み替えながら内側の精神にまで最適化を施す駆動鎧。作品の中でも語られているように、ここまで来てしまうと両者の線引きはかなり難しくなります。読者の皆様は、どちらがより受け入れがたいと感じたでしょうか?
やっと、やっと本編にバードウェイが合流……ッ!! 鎌池和馬