はいむらきよたかのレビュー一覧
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妹達編。美琴の知らない所で進行する計画に対して美琴が様々な反応を見せるのが魅力的。ただ恐れたり怒ったりするだけでなく、複雑な感情に持って行っているのが良い。恐れる反応を見せる部分ではここまで弱い美琴が見られるのは珍しいことなど、美琴の様々な魅力が感じられて良い。アクション面でも、激しい戦闘は無いが美琴の能力を潜入に活かしているのが面白い。
美琴と妹達の一人が実際に接触してのやり取りが実に魅力的。事前に近所の子どもたちとの遊びで精神年齢が低い部分を見せているのがまた対比として面白い。カバー裏の4コマでも同じ魅力が感じられる。その関係性を見せた上で緊迫感のある所まで進むので時間に期待もできる。 -
Posted by ブクログ
幻想御手編決着。
犯人の背景が非常にシリアスで良い。学園都市という舞台設定がそこに暗部を作ることに向いている印象で、独特の設定を活かしながら巧く酷い過去として見せられる印象。それでいて美琴のキャラ性を活かして明るめの結末に持って行くのも良い。初春との関係も面白いのだが少々初春の心情描写は足りない気がした。
幻想御手の使用者についての詳しい話を扱うのも学園都市のシビアな話として良いテーマである。ただ、本編で使用者が何人か出ているのにそのキャラを使わずに様々な個人を使っているのは勿体無い。これはこれで面白い部分もあるが、彼らの救済も見たかった所。
巻末には黒子と初春の過去が描かれた特別編が掲載され -
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Posted by ブクログ
最初はドラゴンボールのなんとか武道会的な展開かと思ったが、全然違っていた。旧シリーズの15巻と同じ展開で新キャラがどんどん出てきて戦い合う展開。
単純に学園都市 vs 反学園都市 とか、科学 vs 魔術とかではなく、グレムリンも木原一族も目的が違うし、どの思惑にも属さないナチュラルセレクター参加者たちや上条も戦闘に絡み 450ページ越えの力作になってます。(今までで一番分厚いと思う)
いちおう前巻からのつながりはあり新約になってからでは一番面白いと思うけど、魅力的なキャラが多すぎて、もはやレギュラーキャラが存在しなくなってしまったのが批判の的なのでしょうかね?
このシリーズは漫画だと割り切って