青木理のレビュー一覧

  • 増補版 国策捜査 暴走する特捜検察と餌食にされた人たち

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    「国策捜査」- 鈴木宗雄事件に関わって佐藤優が自著で使ったのが始まりと言われる、特捜が描いたストーリーに基づいて行われる捜査。その中では証拠や自白は、それが真実かどうかよりもそのストーリーに沿うかどうかで判断される。そのため、時に無実ではないかと思われる人に罪を着せることになる...と言われる。真実は闇の中と言うのが安全なのかもしれないが、そこには少なくとも明らかにフェアではない実態がある。
    本書は、そういった「国策捜査」の対象となった人たちを招いたカンファレンス「日本の司法を考える会」を元に書籍化したものである。彼らの話を聞くと、何が真実かよりも、検察の描くストーリーや司法組織の論理の方が優

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    2014年09月23日
  • 日本の公安警察

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    タイトル通り、日本の公安警察について書かれた本。
    刊行されてから15年以上経つが、後半部分で言及されている「監視社会」への道はより一層進んでいると感じる。
    また公安調査庁が自身の存在意義を見出すために、活動していたが「警視庁公安部「イスラム捜査」流出資料」の事件につながっていったのだなと現代にも通じる問題の端緒を知ることができる。
    全体的に情報を端的にまとめたという印象である。
    また、思想犯・政治犯を国家の安定維持のために探し出すという公安警察の性質からすると、東西冷戦が崩壊し、それまでのイデオロギーの対立が無くなっていくなかで、政治的思想と国家が必ずしも結び付かなくなった。
    同時に、グローバ

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    2014年08月02日
  • トラオ 徳田虎雄 不随の病院王

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    徳田虎雄、全国に展開される徳州会の元理事長は、先般の公職選挙違反で一躍有名になったが、ALS (筋委縮性側索硬化症)に侵され寝たきりにながらも実験を握ってグループを率いていたという話も併せて広く知られるところとなった。本書は、公職選挙法違反により、徳州会の存在とその活動が世の中一般で広く知られるようにになる前に書かれたものだ。その事件の前後によって、おそらくは徳田に対する印象と評価がほとんど変わらないであろうということからもその稀有さがわかる。著者と同じく、自分もこの徳田虎雄を悪人だと断罪することができない。

    「一般的には間違っているといわれるようなことでも、正しい目的を成し遂げるためなら、

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    2014年04月14日
  • トラオ 徳田虎雄 不随の病院王

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    ALSという難病にかかりながら、離島にも病院を、という理念を掲げ、大病院グループのトップを務め、政治に関わるバイタリティは、ほんとすごいと思う。
    同じ病気にかかったら、、と想像してみたが、とてもやって行けないと思う。。

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    2014年02月14日
  • 絞首刑

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    死刑囚との生々しい対話、数々のインタビューから再現された執行の描写、被害者家族の苦悶と加害者との意外な交流。経験したことがない者にとっては理解し得ない、もしくは経験すらしたくないことばかり。むしろ機械的に執行できたらどんなに楽なのかという苦悶が見て取れる。それにしても判決結果が同じであれ、裁判所の意識の欠如、弱腰具合は度を越している。裁判員制度が開かれた現在でも到底信用に足るような判断をしていないような気がする。
    死刑に関しては否定しないけれども、決定までのプロセスには疑問を感じる。そして刑事・検察・裁判所に対する不信感はさらに強まった。

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    2013年12月19日
  • トラオ 徳田虎雄 不随の病院王

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    現在いろいろな方面から話題になっている徳洲会と徳田虎雄氏の現在、過去、未来を描いたルポ。次男の衆院選での公職選挙法違反、そして東京都知事猪瀬氏への5000万円など。
    しかし、徳田虎雄にとって奄美の過酷な選挙を闘ってきた経験から、公選法違反など小さなもののようだ。ALS(筋委縮性側索硬化症)この難病と彼がいつまで戦えるのか?

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    2013年12月09日
  • 僕たちの時代

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     1960年代後半生まれ、「バブル世代」の社会派ジャーナリストとアングラ系編集者の対談だが、「僕たちの時代」という世代論を連想させるタイトルは明らかにミスリードで、内容の大半は世代観とあまり関係のない現在のマスメディアの劣化状況に対する批判である。司法・警察の闇、やくざやアウトローの変容、死刑制度、芸能界タブー、原発などとメディアの構造的矛盾を突く。メディアの修復不可能なほどの堕落に戦慄を覚えるとともに、管理社会に進んで従うこの国の大衆の民度の低さを改めて突きつけられる。

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    2018年08月16日
  • 政権崩壊 民主党政権とはなんだったのか

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    面白かったです。
    100%本当かどうかは分かりませんが。
    日本の検察。マスコミってあまり信用できない
    部分もあるのだろうと思いました。
    やはり少なくとも、検察・マスコミ・(この本には
    なかったですが)米国に民主党政権は
    つぶされたという側面もあるのだろう。
    それと、管氏と野田氏は、あまりすぐれたリーダー
    ではなかったのだろうと思う部分はあります。

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    2013年08月07日
  • 日本の公安警察

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    [ 内容 ]
    オウム・革マル派との“隠された戦い”とは?
    監視・尾行・盗聴・スパイ養成の実践法は?
    誰にも書けなかった“治安活動”の真実。

    [ 目次 ]
    1章 厚いベールの内側
    2章 特高から公安へ
    3章 監視・尾行から工作まで
    4章 公安秘密部隊
    5章 戦後の公安事件簿
    6章 オウム・革マル派との“戦い”
    7章 警察の外にある「公安」
    8章 監視社会と公安警察

    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振

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    2010年06月28日
  • 日本の公安警察

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    「公安」についてお手軽に概観したいと思って家人に相談したら薦められた本(私が読んだのは古い版)。数年前の情報なので多少古いのは否めないものの、実はいろいろある「公安」と名のつく組織の違いとか、現実の活動の一端など、興味はあったけど初心者という私のような読者にはとってもおすすめ。

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    2009年10月04日
  • 百年の挽歌 原発、戦争、美しい村

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    で、なに?
    内容とは違うが、一億総動員、総員玉砕、と言って、
    天皇以外居なくなってたら日本はどうなっていたのだろう。
    国は、それを深く考えるべきだよ。
    日本という国は、国体を守るという、本末転倒な理屈で平気で国民を切り捨てる。
    この体質はいまたに変わらない。
    変わらない限り、日本はあの戦争を深く考えて、反省していない、追い詰められたらまた繰り返すだろう。
    国体という存在は、いったいなんなんだろう?

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    2026年03月12日
  • 闇の奥 頽廃する権力とメディア、そして仄かな光をめぐるルポ・時評集

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     本棚に『闇の奥』を見つけたとき、ジョセフ・コンラッドの同名小説とつながりがあるのかと思い手に取った。ジョセフ・コンラッドの著書は地理的な奥地に作り上げられた王国の闇を描いていたが、本書は日本の権力機構に構成された王国を点描している。そこに一筋の光明を感じたいという著者の希望が、現状を闇の奥と表現しているに過ぎない。

     すでに報道された事実をもとに書かれたこのコラムを読むと、暗澹たる気持ちになる。書かれたものは2020年あたりから2025年までのことだが、状況は悪くなるばかりでやはり暗澹たる気持ちが上書きされるばかりだ。 第51回衆議院議員選挙を目前に、権力の中枢である与党の振舞いは見るに堪

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    2026年02月04日
  • 安倍三代

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     安倍寛、安倍晋太郎を祖父·父として持ちながらも、素直で凡庸で決して頭の良くない晋三が、民主主義を、言論の自由を破壊するような政治を行ったのかがよくわかる本だった。

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    2025年04月08日
  • スノーデン 日本への警告

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     アメリカの諜報機関に勤めた著者が、アメリカによる監視の実態を暴露した本。アメリカでは、たとえば民間会社と協力して、無差別、網羅的な監視を行ったり、弁護士に対するスパイ活動は法律上禁止されているのにもかかわらず外国政府との情報共有を行うなど、民主主義、法治国家のアメリカが、秘密裡に監視していることを明かしており、日本も含めて多くの国が監視対象となっている。このように、著者が暴露しなければ判明しなかった情報が、本書で紹介される。

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    2024年12月15日
  • カルト権力 公安、軍事、宗教侵蝕の果てに

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    好きな書き手。忖度が蔓延り、不寛容な時に、書きずらいこと、言い難いことを書いてくれる貴重な存在。難しい(私にとって)話が続いて、少し疲れたのでひと休み。また、手に取る日まで、ひとまず中断。

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    2023年11月05日
  • 日本会議の正体

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    考え方や意見は常に対立する事でバランスが取れている。人間が生まれつき本能の様に考えを持って生まれるわけではないのだから、誰しも教育環境や家族の影響など、外部の作用で考え方が確立する。
    政教分離の原則は守られるのは当然だが、様々な考え方の人が集まって国家を形成するのだから、意見対立は当然だし、何かしらの宗教に心酔する方々も国民だ。宗教とまで言わずとも、同じ考えや意思を持つ個人が固い信念の下に集まれば、ある意味、熱気や熱狂は宗教染みて見られても仕方ない。団結したり熱い議論を交わす事で、生き甲斐や仲間意識を求める人もいるだろう。
    またその様な熱気を集団の力として利用しようとする政治家も合理的と言えば

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    2023年03月25日
  • 破壊者たちへ

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    サンデー毎日連載コラムをもあとめたもの。このため、ひとつのテーマに絞り込んで書かれたものではありません。コラム毎に話が飛ぶので、消化不良、物足りなさを感じました。
    書かれた当時に読んでいれば印象は違ったと思います。

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    2022年08月28日
  • 安倍三代

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    作者青木氏は、サンデーモーニングのコメンティーター。

    あの暗殺事件の記憶も新しい安倍晋三と

    父、安倍晋太郎、そして晋太郎が敬愛してやまない祖父、安倍寛。
    この3代にわたる人物リポルタージュ。

    暗殺事件後一般人が口に出していう印象「感じがよかった、フランクだった」

    ニュースで出ていたが、私は何か腑に落ちなかった。



    その祖父「安倍寛」

    平和を希求し、国民の生活を問題視していた

    選挙活動時、家には官憲が何人もいて、いつもプレッシャーを感じていた

    そんな父を尊敬し、同じように平和を希求し、

    毎日新聞に務めた経験からグローバルな視点を持ち

    人種を超えて誰からも話が聞ける「安倍寛」

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    2022年08月11日
  • 絞首刑

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    死刑制度の意義とは?
    死刑制度について考える一助になる本。

    ただ漫然と死刑制度を容認している我が国について、考える良いきっかけになると思う。

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    2025年12月06日
  • 日本の公安警察

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    個人の尊厳をいとも容易く侵害できる公権力の所業は決して他人事ではなく、知らずに監視されている私たちの日常に潜んでいる。身に覚えはなくともデータとして記憶される個人の行動は必需となったスマホや街中の防犯カメラを通して蓄積されている。この見えない足かせに気づくと本当に自由な社会なのかと疑念を抱く。国家とは一体誰を守るものなのか、その時の感情に任せず理性を持って行動することを再認識する。

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    2022年04月04日