青木理のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
筆者青木理の言葉は現代社会の違和感を分かりやすく述べている。根底にリベラル思想はしっかとあり、果たしてその対立項は保守ではなく、反民主主義・専制政治にあることが鮮明になる。多くの主権者はなぜ彼らを支持するのか、他に任せられないと思い込むのか、"失敗をしてはいけない" "迷惑をかけてはいけない" という日本の教育に問題の一端はある。失敗を隠すように改ざんする、迷惑をかける人を糾弾する自己責任論、そこに健全な社会は成り立たない。失敗や迷惑を恐れない・許すことに本当の民主主義はある。小さな声だが私は信じる、日常生活と政治のつながりに願いを込める。
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Posted by ブクログ
ジャーナリストの青木理氏が、鳥取で起きた連続不審死事件を取材した本。
お世辞にも美人とは言えない肥満体型の女に、何人もの男たちが夢中になり、人生を狂わせていった。同時期に埼玉で起きた木嶋佳苗事件と比べて注目度は低かったものの、熱狂する木嶋事件報道の「添え物」として取材を開始したらしい。
本書を読み進めていく中で見えてきたのは、鳥取という地域が置かれた厳しい状況。そしてそんな底辺の街にある寂れたスナックで働くホステスに絡め取られていった男たちが抱える心の隙間、闇…。なぜ立場のある男たちが彼女の虜になって堕ちていったのか。最終的には本書の著者までもが、彼女に振り回される結果になっていたのが可笑 -
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★主張あふれるノンフィクション★安倍晋三首相が退陣を表明する直前に偶然読み始めた。政治に疎いので、父型の祖父・寛のことはまったく知らなかったが、なぜ父・晋太郎ではなく、母型の祖父・岸信介の話ばかり取り上げるのだろうと不思議に思っていた。
寛はもちろん地元の名家ながら、戦争に反対しながら政治的な支えがないまま国政に進出。早くに亡くなったため、晋太郎もバックボーンの乏しく、下関で在日朝鮮人と交流を深めながら泥臭く地盤を築いたという。もちろん岸の娘との結婚はあるが、「寛の息子」というプライドがあったという。
この2人に対して様々なエピソードを挙げつつ、晋三については何もないと繰り返し書く。薄っぺ -
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日本会議とは何か?その発生とその思想は?日本会議的なものが悪性ウィルスのように広がるこの時代とは?知らないことが多く勉強になった。
日本会議は最近になって突如発生したわけではなく、源流を辿ると谷口雅春が創始した生長の家や、1960年代の全共闘運動に対抗する学生組織として結成された生学連(生長の家学生会全国総連合)に突き当たる。さらには神社本庁やその他の新興宗教団体の支援を受ける、いわば”宗教右派団体”。政教分離といった近代民主主義社会の大原則を根本から侵し、この国をかつて破滅に導いた思想を孕んだ政治運動である。
過剰なまでに国家重視のため人権を軽視。天皇中心主義のため国民主権を否定する。エ -
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2016年6月4日に東大で開初めて催された監視をテーマにしたシンポジウムの記録。
2013年6月に、エドワード・スノーデンがアメリカ政府の監視活動の実態に関する隠されてきた情報を、メディアを通してこの世にさらしてから3年後の話。
今私がこの話を読んでいる今に至るまでは、そこからさらに3年が経っている。
「自由を享受できる社会は市民が主役になって初めて実現される」
政府に勤めながら一市民として行動をとることを恐れなかったスノーデンの力強いメッセージ。
自分の生きる社会の在り方に関心を抱くこと、受け身にならないこと、いくためには一人一人が社会の構成員として能動的に考え行動することが民主主義社会に -
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2010年頃に話題になった鳥取連続殺人事件に関するルポ。事件を知らない人も、木嶋佳苗の首都圏連続不信死事件と同時期に似たような事件が起きて話題になっていたのは、ぼんやり記憶にあるのではないだろうか。
事件をざっくり説明すると、「デブ専スナック」と揶揄されるような場末スナックのホステスである上田美由紀(本の表記に合わせて、以下「美由紀」)の周囲で、6名の男が不信死していることが発覚。被害者はみな妻帯者でありながら、美由紀と知り合ったとたん彼女に入れあげ、多額の金を貢いでいた事がわかる。借金を重ねて生活が破綻し、家族を捨て美由紀と暮らし始めるも、しばらくすると不信死をするという同じコースを辿って