青木理のレビュー一覧
-
-
Posted by ブクログ
副題が示すとおり、「日本の司法を考える会」というワークショップで、検察の横暴によって散々な目にあった人たちが講演したり話し合ったりしたものの記録。
検察のずさんな捜査や真実を操作しての横暴、勝手にストーリーをでっち上げて無理やり当てはめて物事を片づけていこうとするさまについては最近ときどき見聞きするけれど、本当に恐ろしい。この本で語っている人たち(ワークショップの講演者)って一門の人だったり一クセも二クセもありそうな人たちなのに、その人たちですら揺らぐほどの扱いを受けるらしい。人権侵害レベルともいえそうな。しかも、どうせ嘘をつくならもっとうまい嘘をつけとでも言いたくなるような、一つことに固執す -
Posted by ブクログ
ネタバレ「日本会議の正体」というタイトルに対し、ジャーナリストとしてこれまでの軌跡と経緯、関係者へのインタビューを含め分かりやすく、そして読みやすくまとまっている。但し、筆者は明らかに懐疑的で批判的な目線をもって日本会議と向き合っている。
一方で、全共闘時代において活躍した「日本を守る会」、「日本を守る国民会議」が闘う相手を失った後、日本のあるべき姿を追求するという方向性のもと、結成した日本会議も、自主憲法制定を党是とする自民党を正す役割を担ってきたのも事実。
中立的な目線を養うのであれば、批判的な目線である本書に加え、他の書籍も読むべきと感じた。
・日本を守る会、日本を守る国民会議、2つの右派団 -
Posted by ブクログ
第1章は書下ろし、第3章、第5章は2016年4月から2019年7月までの毎日新聞大阪本社版のコラム、第2章、第4章は2018年、2019年はその他新聞・雑誌掲載の文章群。
森友・加計問題、沖縄基地問題、韓国との外交問題、追い続けている日本の司法後進性の問題など改めて考えさせられることが多い。持論の死刑廃止、元号・天皇制の廃止論など反発を恐れぬ提言は現状においては希少であり耳を傾けなければいけない。
ただ、残念ながらこの著者も「国の借金」とやらを気にしている。政府が何かをやろうとすれば、必ずお金が必要となる。財政問題を正しく理解していなければ、どんな批判や提言にも身動きがとれないという言い訳を正 -
Posted by ブクログ
『安倍三代』(青木理)【レビュー】
私も安倍晋三氏の表情や発言から、首相としてはあって欲しくない軽薄さを多々感じることがある。だから、個人的には好きではない。
そんな私がどうやって安倍晋三が造られてきたのかを知ろうと考えるきっかけになればと、メディアでよく目にし、耳にしてきた青木理氏の著作を初めて手にしたわけだが、青木理氏の安倍晋三批判の姿勢が前面に出ているために、ちょっとひいて読むことになったのが残念でならない。
時代的にも、環境的にも、安倍晋三が育った道程は豊かさというところを除けば、多くの戦後世代の育った道程の典型だった様にも思える。もちろんそれが、政治家を目指し、一国の首相になっ -
Posted by ブクログ
2013年に国家による個人情報の監視の実態をメディアにリークしたエドワード・スノーデンが、亡命先のロシアから日本に向けたメッセージ(警告)です。
技術の進歩によって、以前とは比較にならないほど簡単に・低コストで国家が個人を監視することが可能になりました。
そして2001年9月11日にアメリカで起こった同時多発テロをきっかけに、ムスリムの監視強化という形で現実のものになります。
問題は国家による監視が適切に行われていることを監視する仕組みがないまま、なし崩し的に個人の監視が常態化してしまったことです。そして、同様のことが日本でも行われる可能性があるということです。
執筆されたのがトランプ大統 -
Posted by ブクログ
ジャーナリストの視点から、多くの関係者たちへのインタビューをおこない、日本会議の実態を明らかにしている本です。
生長の家や神社本庁など宗教団体とのつながりについて、客観的な事実をていねいに追っかけており、むろんところどころに著者の立場からコメントが差しはさまれてはいますが、全体的に冷静な筆致でレポートをおこなっています。
結論としては、日本会議の現実的な影響力にかんしては、一部の危機を扇動するような発言からは、著者は距離を置いているように思います。一方で、日本会議の中核的なメンバーたちの地道な草の根の活動が着実に結果をつくってきたことを押さえつつも、じっさいの政治をどの程度動かしてきたかと -
-
-
-
Posted by ブクログ
ネタバレ政府による監視の在り方は9.11を境に変わった。事後的な捜査から事前の監視へ、特定の容疑者への狙い撃ちから不特定多数の一般市民を含めた無差別な監視へ、対象を人物からデータへ。
プライバシーと安全のバランスをとる(特にセキュリティについて適切な評価がなされる)ことが必要であり、政府による監視に対する現状の有効策は市民による監視(監督)と言える(それが有効に機能するように仕組みを構築することも必要)。また、捜査機関に協力/情報提供する主体(企業等)の透明性確保の問題も重要。
また、そもそもマス・サーベイランスにおけるAIの活用はフォルス・ポジティブ(偽陽性)比率が高いため、テロリスト判定の役に立っ -
-