青木理のレビュー一覧

  • トラオ 徳田虎雄 不随の病院王

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    徳洲会という病院を一代で築き上げた経営者の、壮絶な人生を振り返った話は、幼少時代の悔しい思いが、その後の医師になると言う方向を決めつけ、医師だけでは留まらず、政治に参戦したりと話題に欠ける事がない印象であるが、その志はぶれる事がなく、高尚な目的を果たす事に直向きに生きている姿が分かります。晩年、難病に罹ってもグループの指揮を執り続け、そのカリスマ性は誰も超える事が出来ない。

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    2018年02月26日
  • トラオ 徳田虎雄 不随の病院王

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    異形の病院王、徳田虎雄の正体に迫るルポルタージュ。
    幼少期に徳之島の貧しい一家で育ち弟を病気で亡くし、苦学の末に大阪大学医学部に入学する様子に始まり、徐々に病院を拡大させながら多額の金がばら撒かれた衆議院選挙当選を経て、鳩山政権時代の普天間飛行場の徳之島移設問題まで、徳田虎雄を巡る様々な出来事が語られていくが、そのどれもがすさまじく面白い。

    文庫版終章では王国の終末として、2012年12月の衆議院選挙を巡る東京地検特捜部による徳洲会への捜査と、徳田虎雄の理事長退任の模様が追記されている。それから約5年が経った今、徳田虎雄が何をしているのかが気になるところではある。

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    2018年02月10日
  • 絞首刑

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     保身と倫理が対立した場合、たいていは保身に走る。
    刑法に関わる部分で保身に走った場合、その保身は死刑という殺人を伴う可能性があり、冤罪が起こる限り合法的な死刑が殺人である場合がある。

     死刑確定確定後に再審によって無罪となった冤罪事件は
    免田事件(逮捕1949年、再審無罪1983年)
    財田川事件(逮捕1950年、再審無罪1984年(丸年)
    島田事件(逮捕1954年、再審無罪1989年)
    松山事件(逮捕1955年、再審無罪1984年)
    足利事件(逮捕1991年、再審無罪2010年)
    と5件となっている。ちなみに、『BOX』という映画にもなった袴田事件は再審判決後、現在は審理中となっている。

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    2017年10月08日
  • スノーデン 日本への警告

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    2013年にスノーデンがアメリカの監視体制を暴露したことを映画で初めて知り、そのときから興味を持ち始めた。今の技術を使えば、スマホやパソコンのカメラやマイクなどあらゆるデバイスを通して情報を政府が管理することが容易に可能である。アメリカの実態から考えると、公開はされていないが日本でもすでにされていると考える方が普通であるとスノーデン氏は言っている。実際にスノーデン・リークからアメリカではそういった情報の取り扱いについてメディアなどが声をあげて監視体制を敷く政府と戦い、国民(アメリカ人)においては監視の対象外になる法律を成立させるまでに至っている。
    この国民のみ監視の対象から外れることは重要で日

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    2017年10月01日
  • スノーデン 日本への警告

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    アメリカの情報機関による無差別監視の実態を暴露した元情報局員
    エドワード・スノーデン氏が参加し、2016年に東京大学で行われた
    シンポジウムの書籍化である。

    2013年に問題が公になった時、アメリカの情報機関が同盟国である
    ドイツ・メルケル首相の携帯電話を盗聴していたことが問題になり、
    日本国内では安倍晋三首相の携帯電話はどうなのかと話題になっ
    たが、本質はそこではない。

    テクノロジーの進歩と共に進む、監視社会の問題であり。政府がどこ
    まで個人の情報を掴んでいるかである。

    公安警察が日本国内のムスリムの人たちを監視していた資料が何者
    かによって流出した事件があった。警

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    2017年08月24日
  • スノーデン 日本への警告

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    スノーデンの行動が、単なる暴露ではなく、あるエリートによるコンピュータネットワーク、IT技術に潜む大きな問題への警笛であることがよくわかる一冊。ウィキ・リークスやアノニマスの行動にも通じるけど、一連を単なる暴露屋に見えている方は必読かと

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    2017年07月30日
  • 安倍三代

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    安倍晋三首相と父親である安倍晋太郎、おじいさんである安倍寛の安倍三代を描いたドキュエンタリー。とは言え、面白いのは安倍2代までで、現首相である晋三氏の伝記は至ってつまらない。

    よく言えば、項羽と劉邦の、ちょっと劉邦に似たところがある点か?

    先代2代の強烈な個性はないものの、空気のような敵を作らないおぼっちゃまなのが、現首相。強烈な個性でリーダーシップを発揮するのではなく、強烈な無個性でリーダーシップを発揮するタイプ。

    こんな首相がいてもいいとは思うのですが、青木氏は批判的です。

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    2017年07月17日
  • 安倍三代

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    安倍晋三の男系ルーツを掘り起こしながら
    世襲政治の是非、安倍晋三の今のあり方を問う本。

    AERA連載で版元は朝日新聞出版。

    非常に面白いんだけど、
    安倍寛、安倍晋太郎を反戦政治家として
    絶賛気味に持ち上げながら
    ただし晋三、てめーはダメだ!という
    結論ありきな感じが強いのが難点。

    安倍晋三に関して、語るべきエピソードが
    どれだけ探してもなかったという書き手としての
    恨み節がすごい。

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    2017年07月17日
  • スノーデン 日本への警告

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    シチズンズ・フォーのおさらいとして。本だと自分のペースで理解が進まるのでよい。ところで、GoogleやFacebookがPRISMで情報を提供していた、という件は本当だったのか?ラリー・ペイジやザッカーバーグの声明は?

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    2017年07月12日
  • 日本会議の正体

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    日本会議とは何か?と読んでみたが、よく知らなかった生長の家、創始者谷口雅春の考え、神社本庁と憲法改正をめぐる現政権との関わりなどよく理解できた。
    (私は若い時に谷口雅春の生命の実相を少し読んだことがあり、その生命哲学は肯定的に評価しているが、過度な天皇崇拝国家主義的な考えには驚いた)
    安倍晋三は知性を持った本当の右翼、保守ではないと個人的に思っていたが、それも氷解した。

    安倍晋三には、そんなに深い政治思想はない!と理解できた部分を以下に一部抜粋。

    私(著者)は最近、取材で安倍の成蹊学園時代の同級生や知人、恩師、会社員時代の上司、同僚らに片っぱしから話を聞いたのだが、政界入りするまでの安倍に

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    2017年05月29日
  • 日本会議の正体

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    左派ジャーナリストによる「日本会議本」。
    日本会議のテーマ
    ①天皇、皇室、天皇制の護持とその崇敬
    ②現行憲法とそれに象徴される戦後体制の打破
    ③「愛国的」な教育の推進
    ④「伝統的」な家族観の固守
    ⑤「自虐的」な歴史観の否定

    「かつては”危ない勢力”と認識されていた者たちが、いまや立派に見えてしまっている。」

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    2017年05月27日
  • 日本の公安警察

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    国内の公安体制、いわゆるカウンターインテリジェンスに対する概観ができる一冊。
    公安警察をメインに、その歴史や組織体制、手法、代表的な事件など。
    あわせて、公安調査庁や内閣情報調査室についても触れている。

    しかし国家権力は、末恐ろしいと感じます。

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    2017年05月07日
  • 日本会議の正体

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     随分と綺麗な資金源と買いかぶりすぎた運動体なんだという印象。左派運動が資金源や本当のオーナーを隠して活動しているのに対してですが。

    日本を守る会議
     元号を法制化する運動

    日本を守る会
     宗教右派(臨済宗朝比奈宗源)→神社本庁を軸とする新党系宗教団体

    上記二つを統合して、1997年に日本会議誕生


    親米愛国(反共が最大の結節点)→ソ連崩壊により敵失
     →原点回帰
       1.皇室の尊崇
       2.憲法改正
       3.国防の充実
       4.愛国教育
       5.家族観の重視

    日本会議発足と同時に、政治団体「日本会議国会議員懇談会」を発足

    資金源
     →会費 約3億8千万円、広告、協賛金

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    2017年04月09日
  • 日本会議の正体

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    力作。
    驚いた。日本会議の存在、生長の家。
    安倍首相の発言の根拠が腑に落ちた。
    もっとマスコミは、広く取り上げるべきだ。

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    2017年01月12日
  • 日本会議の正体

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    日本会議という団体(?)の存在を知ったのは最近だった。はじめてその名称を知ったときは、どこかで行われる会議のこと?また随分大袈裟な名前の会議だなと思った。
    日本会議が日本の政治に大きく関わっているだなんて思いもしなかった。

    現安倍内閣で日本会議(日本会議国会議員懇談会)のメンバーが何人なのか皆さんは知っているだろうか。
    青木さんの本によると、内閣総理大臣安倍晋三をはじめ13名。
    20の閣僚のうちの13名だ。
    官邸の枢要スタッフに至っては5のうちの4名だ。
    内閣の主要なポストは日本会議メンバーで構成されているといっても過言ではない。

    果たして、日本会議とは一体何なのか。
    それが記してあるのが

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    2017年01月02日
  • 日本会議の正体

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    ここにレビューされているみなさんのような知識がほぼなかった自分。「最近日本会議という言葉をちょいちょい聞くけどそれってナニ?」というところから入りました。

    恐ろしいですね。宗教と政治の繋がりについてはいろいろ聞いたり自分の意見もありましたが、こんなに以前から深く中枢に関わっていた宗教団体があったなんて、本当に恥ずかしいけれど知りませんでした。
    しかし自分の周りを振り返ってみれば、「日本会議」なんて聞いたこともないという私と五十歩百歩の人が大半です。

    知らないでいるということは恐ろしいということを久々に感じさせられた一冊でした。何故安倍首相がああいうスタンスなのか、今までもやっとしていた部分

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    2016年11月24日
  • 日本会議の正体

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    生長の家が源。左派学生運動の対抗組織として活躍した人々が現在の日本会議の中枢。安倍総理は彼らをブレーンとする中で変容。

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    2016年09月01日
  • 誘蛾灯 二つの連続不審死事件

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    2009年、よく似た事件が埼玉県と鳥取県で起きてマスコミの報道は加熱を帯び世間も沸いた。
    埼玉県の事件の容疑者は木嶋佳苗。
    鳥取県の事件の容疑者は上田美由紀。
    ふたりの共通点は、自身の周囲で不審な亡くなり方をする男性が複数いること、それでいて彼女たちは一見して太った美しいとは言えない到底魅力的とは言えない風貌をしていることだ。
    ふたりの相違点は、木嶋佳苗が華やかさを前面に出し自身を演出することに対し、上田美由紀は地味であること。
    同じ時期に似たような事件が起きればマスコミも盛り上がるだろうとは思う。そこで東京に近い埼玉県の事件容疑者が飽きさせない演出をしてくれば、当然マスコミの視線は木嶋佳苗に

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    2016年03月31日
  • 絞首刑

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    日本の死刑制度について、死刑囚、被害者遺族、刑務官、教誨師といった人々を丁寧に取材し纏めた一冊。

    青木さんはテレビでコメンテーターとしてもよく出演される、いかにもジャーナリストな雰囲気の男性。
    青木さんが知人によく似ていて、テレビで拝見するといつも似てるなあとしげしげと眺めてしまう。そうなると著書にも興味が出てきてこちらを読んでみることにした。

    死刑制度や死刑囚についてのルポルタージュは既に多く出版されている。
    それらとの違いとしては、死刑制度に関わる人間を包括的かつ中立であるように書かれていること。
    冷静な文章であるので、読者を悪い奴らは死刑にしろと煽ることもなく、死刑は残酷だから廃止す

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    2015年11月02日
  • 日本の公安警察

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    タイトル通りの本。
    執筆時期がだいぶ前なので、書かれている内容は少し古い。
    彼ら公安の概略を知るには十分な内容である。

    作者後書きにもあるけれど、
    本当に巨像の背中を撫でただけにすぎないのだろう。

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    2014年11月16日