青木理のレビュー一覧
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随分と綺麗な資金源と買いかぶりすぎた運動体なんだという印象。左派運動が資金源や本当のオーナーを隠して活動しているのに対してですが。
日本を守る会議
元号を法制化する運動
日本を守る会
宗教右派(臨済宗朝比奈宗源)→神社本庁を軸とする新党系宗教団体
上記二つを統合して、1997年に日本会議誕生
親米愛国(反共が最大の結節点)→ソ連崩壊により敵失
→原点回帰
1.皇室の尊崇
2.憲法改正
3.国防の充実
4.愛国教育
5.家族観の重視
日本会議発足と同時に、政治団体「日本会議国会議員懇談会」を発足
資金源
→会費 約3億8千万円、広告、協賛金
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日本会議という団体(?)の存在を知ったのは最近だった。はじめてその名称を知ったときは、どこかで行われる会議のこと?また随分大袈裟な名前の会議だなと思った。
日本会議が日本の政治に大きく関わっているだなんて思いもしなかった。
現安倍内閣で日本会議(日本会議国会議員懇談会)のメンバーが何人なのか皆さんは知っているだろうか。
青木さんの本によると、内閣総理大臣安倍晋三をはじめ13名。
20の閣僚のうちの13名だ。
官邸の枢要スタッフに至っては5のうちの4名だ。
内閣の主要なポストは日本会議メンバーで構成されているといっても過言ではない。
果たして、日本会議とは一体何なのか。
それが記してあるのが -
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ここにレビューされているみなさんのような知識がほぼなかった自分。「最近日本会議という言葉をちょいちょい聞くけどそれってナニ?」というところから入りました。
恐ろしいですね。宗教と政治の繋がりについてはいろいろ聞いたり自分の意見もありましたが、こんなに以前から深く中枢に関わっていた宗教団体があったなんて、本当に恥ずかしいけれど知りませんでした。
しかし自分の周りを振り返ってみれば、「日本会議」なんて聞いたこともないという私と五十歩百歩の人が大半です。
知らないでいるということは恐ろしいということを久々に感じさせられた一冊でした。何故安倍首相がああいうスタンスなのか、今までもやっとしていた部分 -
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2009年、よく似た事件が埼玉県と鳥取県で起きてマスコミの報道は加熱を帯び世間も沸いた。
埼玉県の事件の容疑者は木嶋佳苗。
鳥取県の事件の容疑者は上田美由紀。
ふたりの共通点は、自身の周囲で不審な亡くなり方をする男性が複数いること、それでいて彼女たちは一見して太った美しいとは言えない到底魅力的とは言えない風貌をしていることだ。
ふたりの相違点は、木嶋佳苗が華やかさを前面に出し自身を演出することに対し、上田美由紀は地味であること。
同じ時期に似たような事件が起きればマスコミも盛り上がるだろうとは思う。そこで東京に近い埼玉県の事件容疑者が飽きさせない演出をしてくれば、当然マスコミの視線は木嶋佳苗に -
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日本の死刑制度について、死刑囚、被害者遺族、刑務官、教誨師といった人々を丁寧に取材し纏めた一冊。
青木さんはテレビでコメンテーターとしてもよく出演される、いかにもジャーナリストな雰囲気の男性。
青木さんが知人によく似ていて、テレビで拝見するといつも似てるなあとしげしげと眺めてしまう。そうなると著書にも興味が出てきてこちらを読んでみることにした。
死刑制度や死刑囚についてのルポルタージュは既に多く出版されている。
それらとの違いとしては、死刑制度に関わる人間を包括的かつ中立であるように書かれていること。
冷静な文章であるので、読者を悪い奴らは死刑にしろと煽ることもなく、死刑は残酷だから廃止す -
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タイトル通り、日本の公安警察について書かれた本。
刊行されてから15年以上経つが、後半部分で言及されている「監視社会」への道はより一層進んでいると感じる。
また公安調査庁が自身の存在意義を見出すために、活動していたが「警視庁公安部「イスラム捜査」流出資料」の事件につながっていったのだなと現代にも通じる問題の端緒を知ることができる。
全体的に情報を端的にまとめたという印象である。
また、思想犯・政治犯を国家の安定維持のために探し出すという公安警察の性質からすると、東西冷戦が崩壊し、それまでのイデオロギーの対立が無くなっていくなかで、政治的思想と国家が必ずしも結び付かなくなった。
同時に、グローバ -
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徳田虎雄、全国に展開される徳州会の元理事長は、先般の公職選挙違反で一躍有名になったが、ALS (筋委縮性側索硬化症)に侵され寝たきりにながらも実験を握ってグループを率いていたという話も併せて広く知られるところとなった。本書は、公職選挙法違反により、徳州会の存在とその活動が世の中一般で広く知られるようにになる前に書かれたものだ。その事件の前後によって、おそらくは徳田に対する印象と評価がほとんど変わらないであろうということからもその稀有さがわかる。著者と同じく、自分もこの徳田虎雄を悪人だと断罪することができない。
「一般的には間違っているといわれるようなことでも、正しい目的を成し遂げるためなら、 -
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死刑囚との生々しい対話、数々のインタビューから再現された執行の描写、被害者家族の苦悶と加害者との意外な交流。経験したことがない者にとっては理解し得ない、もしくは経験すらしたくないことばかり。むしろ機械的に執行できたらどんなに楽なのかという苦悶が見て取れる。それにしても判決結果が同じであれ、裁判所の意識の欠如、弱腰具合は度を越している。裁判員制度が開かれた現在でも到底信用に足るような判断をしていないような気がする。
死刑に関しては否定しないけれども、決定までのプロセスには疑問を感じる。そして刑事・検察・裁判所に対する不信感はさらに強まった。 -
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[ 内容 ]
オウム・革マル派との“隠された戦い”とは?
監視・尾行・盗聴・スパイ養成の実践法は?
誰にも書けなかった“治安活動”の真実。
[ 目次 ]
1章 厚いベールの内側
2章 特高から公安へ
3章 監視・尾行から工作まで
4章 公安秘密部隊
5章 戦後の公安事件簿
6章 オウム・革マル派との“戦い”
7章 警察の外にある「公安」
8章 監視社会と公安警察
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
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☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
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