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Posted by ブクログ 2023年06月22日
素晴らしい内容だった。
一つの事件&死刑囚ごとに章を分け、事件の背景、犯人の動機と行動、裁判、遺族の心情、死刑囚の心理と心境の変化が、事件ごとにフラットに描かれてる。
著者は明らかに死刑廃止論者なんだけど、その自身の理念はあとがきまで我慢しているのもよかった。
深い位置まで死刑囚に関わっ...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年02月11日
目には目を。凶悪犯罪の加害者に対する被害者遺族の憎悪と周囲の同情、そこに許しは到底無く、ただ復讐心へと駆り立てる。その結果は何も生まれない、それどころか刑執行に携わる刑務官の精神を蝕んでいく現実に誰も感知しない。愚挙とも言い切れる日本の極刑はなぜいまだに多数支持されるのか、これを正義と言い切る人々は...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年05月12日
死刑判決が執行された事件の端末や被告の人となりを鋭くえぐるノンフィクション。
拘置所の中で、キリスト教に帰依し別人のように改心する者あり、控訴せず死刑を受け入れる者あり。検事の作成した調書には自分が言ってないことが書いてあると主張する者あり。著者が雑誌FRIDAYに被告の写真とともに記事を掲載した...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年01月28日
”死刑”の当事者たちにこれだけ迫ったルポはない。
”死刑”を取り上げた書籍は、その制度の特質性ゆえに、制度へのゼヒを問うものが多い。
しかしこの本は現実だけを描いている。
特に、被告人への迫り方と被害者家族へのインタビューはこれまでの書籍にないほどのものだ。
特に、
元少年たちの罪と罰
は考えさせら...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年08月25日
冒頭の処刑シーンが強い印象を残すが、実は死刑囚の人間性をあぶり出し、読者に「死刑」について考えることを求めることがおそらくは著者が期待するこの本の目的だ(たぶん)。
本書には多くの死刑囚が登場する。同じ死刑囚でいずれ首をくくられる(もしくは、すでにくくられた)といっても彼らは当然ながらそれぞれだ。...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年11月21日
近年、死刑制度を存続させる国は少なくなっている。日本はその少なくなっている国の一つだ。死刑の是非は別にして、死刑制度のある国の国民として、死刑は誰のため、何のため、どうやって行われているのかは知っておくべきだろう。
1994年、連続リンチ殺人事件。未成年の少年3人が旅をするように移動しながら、次々...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年12月24日
読んだことがあるのに途中で気付いたけど前回読んだ時の記憶がほとんどなかったので結局最後まで読んだ。文庫版だったので加筆修正とメインとなっている事件の最高裁判決決定後の顛末も読めた。
やや死刑廃止寄りな印象は受けたけれど、死刑を望まない遺族を紹介する一方で絶対に許さないと訴える遺族も紹介していて片方の...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年10月08日
保身と倫理が対立した場合、たいていは保身に走る。
刑法に関わる部分で保身に走った場合、その保身は死刑という殺人を伴う可能性があり、冤罪が起こる限り合法的な死刑が殺人である場合がある。
死刑確定確定後に再審によって無罪となった冤罪事件は
免田事件(逮捕1949年、再審無罪1983年)
財田川事件...続きを読む
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