Posted by ブクログ 2018年08月26日
現内閣総理大臣・安倍晋三を含めさかのぼること三代の評伝ルポ。
晋三の祖父に当たる安倍寛という人物を私は知らなかったのだけど、大政翼賛会などが跋扈する昭和十年代にあって翼賛会の推薦なしで様々な妨害を受けながらも当選した人。平和や人々の生活を重視するような考えをもちながらも、志半ばで病に倒れた傑人。正直...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年08月24日
安倍晋三のルーツは山口県大津郡日置村蔵小田、現在の山口県
長門市油谷蔵小田にある。しかし、安倍晋三自身が口にするのは
母方の祖父・岸信介に関することが多い。
「私は安倍晋太郎の息子だが、岸信介のDNAを受け継いだ」
「昭和の妖怪」と呼ばれる政治家については没して以降も研究が
続けられて...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年06月28日
面白い。朝日新聞出版というのを差し引いても文句なく面白い。三代各々のコントラストと最後に桐野夏生まで出して、現首相の空疎さを炙りだす。本当に現首相には映画監督になって貰いたかった。
しかし、政治の貧困と一言で政治家を断罪しても全く無意味で、要はこの国の民度の低さ・劣化度の表出そのものだと思う。改善す...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年05月25日
安倍晋三の祖父といえば、誰もが母方の岸信介を思い浮かべるだろうが、本書はあえて父方の祖父、安倍寛(かん)に焦点を当てる。岸の孫としての安倍晋三の評価は、「岸の孫だから」となるだろうが、安倍寛の孫として見ると、間違いなく、「あの寛の孫なのに、なぜ?」となる。詳しくは是非本書を読んでほしいが、安倍寛は...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年07月21日
安倍晋三氏が2022年7月8日、参議院選挙応援演説の最中に銃撃され67歳で亡くなったのが衝撃的でかねてより気になっていた本書を読んでみる。父方の祖父、安倍寛氏の人物像や選挙区での慕われかたなど、チームの取材は緻密で初めて知ることばかり。それにしても晋三氏は子どもの頃から今に至るまで「何か」を期待する...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年11月20日
★主張あふれるノンフィクション★安倍晋三首相が退陣を表明する直前に偶然読み始めた。政治に疎いので、父型の祖父・寛のことはまったく知らなかったが、なぜ父・晋太郎ではなく、母型の祖父・岸信介の話ばかり取り上げるのだろうと不思議に思っていた。
寛はもちろん地元の名家ながら、戦争に反対しながら政治的な支え...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年05月05日
★4.5(4.00)2017年1月発行。祖父安倍寛(カン)、父晋太郎、そして現首相の晋三の3代にわたる政治家について記したルポルタージュ。安倍首相は岸伸介の孫であるという事は有名だが、この母方の祖父に負けず劣らす優れた政治家であった父方の祖父寛氏がいたというのは地元くらいにしか知られていないのでは。...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年07月17日
安倍晋三首相と父親である安倍晋太郎、おじいさんである安倍寛の安倍三代を描いたドキュエンタリー。とは言え、面白いのは安倍2代までで、現首相である晋三氏の伝記は至ってつまらない。
よく言えば、項羽と劉邦の、ちょっと劉邦に似たところがある点か?
先代2代の強烈な個性はないものの、空気のような敵を作らな...続きを読む