門田隆将のレビュー一覧
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先の大戦末期、守備隊小笠原兵団約2万1千人の95%が命を落とすという硫黄島での絶望的な激戦の中で、敵国大統領フランクリン・ルーズベルトに宛てた書を記した市丸利之助海軍少将、それをアメリカ人の心の奥にまで届くよう意を尽くして英文に訳したハワイ生まれの日系人二世三上弘文二等兵曹、その書を腹に巻き自らの死を以て敵陣に届けた村上治重通信参謀たち。
その「ルーズベルトに与うる書」は、幕末以来アジア各地に侵略の手を伸ばしてきた欧米諸国に対して人種差別撤廃と民族自決を訴えてきた日本の主張と、命綱である資源を断つという兵糧攻めを仕掛けてきた欧米に対し「やむにやまれず」立ち上がった日本の立場、「正義」という隠 -
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福島原発の事故のニュースを見たとてあの日何が起きたのかは知らない。建物内で本当に死の淵で闘ってくれた人がいることを知らないままは嫌だと思った。
専門的な言葉や、説明が難しいところもあったと思うが、そこも一般人の私にも分かりやすく説明がされており、理解が難しいと思う箇所は無かった。また、ページ数が多く全て読み進められるだろうかと心配していたが、緊迫した状況がひしひしと伝わる文書であり、つい続きが気になりあっという間に読み終わった。
いざという時、人に言われたまま動くのではなく“自分で考えて動くこと“それが自分には出来るだろうかと考えさせられた。 -
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この本は、小泉進次郎防衛大臣がXに挙げて紹介していた。
それまでは、実家の本棚で見かけていたり、大きな書店で平積みにされているのを見かけたり、門田隆将氏の名前を動画やXで見かけていたので、なんとなく気になっていただけだった。でもさすがに時の防衛大臣が公式に紹介しているものは、それなりのフィルターを通っているだろうから、変な本ではないだろう、と思い手に取ってみた。そう、政治系の本はなかなか手に取らないため、全然土地勘がないのだ。
内容は、まさに今の愛国心溢れる自分の気分にピッタリだった笑。
固有名詞は全て忘れたが、手紙を書いた人、翻訳した人、届けた人は、日本人ならではの価値観と生き様を見せた人 -
- カート
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試し読み
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当時本当に死を意識しながら、決死隊として尽力されてきた人たちのリアルを知った。ここまで危機的状況だったとは。とにかく菅首相がいらんことしてくれるなぁーと思ったけど、東工大の出身で意外と物理の基礎知識があったこととか、情報がない中であの動きに至るのはやむを得ないのかなとか、少しわかることもあった。政府、東電本部と現場の動きとか、自分の会社でシステム障害起こした時の感じを思い出した。とにかく吉田所長のリーダーシップ。東工大大学院出身でどちらかというとエリートコースだったのかと思うけど、現場の作業員達とも関係性深く、学生時代から持っていた仏教への深い知識や関心のベースがあったからこそ、死の淵であれだ
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米軍が硫黄島砲撃を開始したのが、昭和20年2月16日。以降、延べ11万1千人の大軍を上陸さる。
対する2万1千人の日本守備隊は地下壕に身を潜めながら徹底抗戦したが、ほぼ壊滅状態になり、3月半ばには、わずかな残存兵が決死の突撃を行い、壮烈な最後を迎える。
そんな中、海軍司令部壕で、アメリカのルーズベルト大統領に対して1通の手紙をしたためた男がいた。
彼の名は市丸利之助。海軍少将で、「予科練」生みの親と言われた有能で人格的にも優れた人物である。
彼が書いた手紙「ルーズベルトに与ふる書」には、アングロ・サクソンによる世界支配に対し、日本は東洋の解放を目指していたこと、真珠湾攻撃を始めるまでに追い詰め -
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あのとき、あの場所で何が起こっていたのか。
フクシマ50を見てから読みました。
当時のことはよく覚えているけれど、あの爆発の元、必死に事態収束のために命をかけていた人がいたことを知らなかった。
というか、自分自身も平和ボケをしていて、今の日本で、まさか放射線の危険がある中で作業をするまい、という思い込みがあった。
じつは、このときの福島原発はほんとうにやばかった。すでに起こったことそのものが、やばいのだが、あと少しのところで、避難区域は東京まで及び、日本は分断、首都圏が機能しなくなり、数年は経済的混乱が起こるとされていたらしい。
なんだかわからないけど、最後はうまく行ったのだが、人ができるこ -
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門田隆将さん著「死の淵を見た男」
3.11東日本大震災、福島第一原発が舞台。そこで生死をかけて原発事故を凌いだ東電の社員さん達のノンフィクション。
当時、14年前になるが自分は東京にいた。
15時Openの自分の経営する居酒屋の仕込み中で、営業開始前の慌ただしさの最中にあの地震が起きた。東京は大混乱に襲われ電話は繋がらず、その後電車も止まり帰宅困難者が溢れかえった。明日からの日常はどうなるのか?という不安が凄かった。
テレビでも再三津波の被害の映像が流れていて、翌日からは福島第一原発の映像が頻繁に流れていた。
その当時、原発事故の恐ろしさを知らなかった自分は調べれば調べるほど恐怖に駆られた -
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門田隆将さん著「尖閣1945」
著者の門田さんは『X』でもフォローさせて頂いている。
毎回色んな情報をあげて下さっており、いち早く最新情報が得られている。いつもありがとうございます。
考えてみれば『月間HANADA』等の小冊子で著者の記事などはよく読んでいるし、『X』でも投稿をよく読んでいるわりに、著者の作品を読んだことがなかった。著者の新書「大統領に告ぐ」の宣伝を『X』でみて読んでみたくなった。
まず手始めに今回著者の作品の中で一番惹かれたこの「尖閣1945」を読んでみることに。
物語は尖閣諸島の所有権が日本にあるのを裏付けるノンフィクションの史実が描かれている。日本、中国、台湾の三国間 -
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門田氏の真骨頂。硫黄島といえば栗林忠道だと思うが、海軍予科練生みの親として名前しか知らなかった市丸利之助少将が、硫黄島での死の間際に「ルーズベルトに与ふる書」を記していたことは全く知らなかった。欧米の帝国主義と苛烈な植民地経営、自国繫栄のためならイデオロギーの全く異なるソ連とも手を結ぶ欺瞞を指摘し、持たざる国を戦争に向かわせた悪の帝国の遣り口を鋭く糾弾する。大国相手に純粋すぎる日本外交がデファクトスタンダードから外れている(現在も尚)ことも問題だが、太平洋戦争開戦の本質をついた持論には胸がすく想い。特に終章の「変わりゆく歴史的評価」が圧巻。最後通牒のハル・ノートの起草者がソ連のスパイだった事実