門田隆将のレビュー一覧

  • 蒼海に消ゆ 祖国アメリカへ特攻した海軍少尉「松藤大治」の生涯

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     祖国アメリカへ特攻した日系2世の海軍少尉「松藤大治」の生涯を描いたノンフィクション。

     特攻を描いた名作といえば、「永遠の0」がありますが、あくまでもフィクションであり、今作が大きく違うのは、真実に迫ろうとしたノンフィクションであるという点です。

     筆者は、戦争への怒りを極力抑え、あくまでも主人公を知る貴重な方たちから聞いたことを冷静に描き、真実に迫ろうという姿勢でこの作品を書いています。

     そして、この作品の主題である、なぜ主人公は祖国へ特攻して死んだのかということの答えをあえて描かず、読者にその答えを委ねています。

     そのことを戦後70年を生きる自分たちがしっかりと受け止め、これ

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    2015年07月27日
  • 「吉田調書」を読み解く 朝日誤報事件と現場の真実

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    福島第一原発の所長であった吉田昌郎氏の証言を元にした「「吉田調書」の報道で朝日新聞が「作業員が所長命令に背いて撤退した」と報道し、後に謝罪会見を開く事態にまで至った誤報事件。生前の吉田氏にインタビューし、震災直後の現場の真実を「死の淵を見た男」で詳細に伝えた著者が、朝日新聞の報道内容とは違って本当はいかに現場の作業員の人たちが責任感を持って持ち場を死守したのかを改めて伝えるノンフィクション。是非「死の淵を見た男」と併せて読んでみて下さい。原発推進とか反原発とかの立場ではなく、一般論として危機管理とはどうあるべきか、報道とはどうあるべきか、非常に示唆に富んだ本だと思います。
    「日常の営みは、非日

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    2014年11月30日
  • 甲子園への遺言 伝説の打撃コーチ高畠導宏の生涯

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    田口(オリックス)、小久保(ホークス)、高沢(1996年首位打者・ロッテ)、西村(1998年首位打者・ロッテ)など数多くの好打者を育てた名コーチ・高畠導宏氏。30年に渡るプロ野球コーチの経験の後、高校野球の指導者を目指した志半ばで肝臓癌でお亡くなりになられました。高畠氏の壮絶な一生を教え子のプロ野球選手や関係者の証言で辿るノンフィクション。
    高畠氏がプロ野球に在籍した1980年代のプロ野球の舞台裏を知るスポーツノンフィクションとして、部下や生徒を指導する指導者の心得を知る本として、様々な人に印象深く残る本だと思います。数多くのプロ野球選手を見てきた高畠氏が語る、伸びる人の共通点とは「1.素直で

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    2014年11月23日
  • 死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発の五〇〇日

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    福島第一原発事故で、現場で何が起き、現場が何を思い、どう闘ったのかを描いたノンフィクション。当時の吉田所長をはじめ、多くの関係者へのインタビューを通じて、地震直後からの事実が克明に書かれている。電源喪失がわかった時点で消防車による注水を想定した行動や、放射線が強い真っ暗な原子炉建屋の中にベントのために手動でバルブを開けにいく決死隊の行動、二号機の格納容器の圧力が高まる中での決断など、あとから知って驚くと共に、現場の人々の覚悟と奮闘に頭が下がる。官邸の様子も生々しく描かれており、そのお粗末な行動には怒りさえ感じられる。現代社会では極限状況に追い込まれる場面はほとんどないが、人間の素の姿がむき出し

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    2020年10月26日
  • 太平洋戦争 最後の証言 第三部 大和沈没編

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    SFアニメの世界では宇宙まで飛び出す、大和。しかしその実際の歴史はよく知りませんでした。

     この本では大和の建造から参加した主な海戦、そして大和の最後が描かれます。

     実際にそれぞれの立場で大和に接してきた生存者の方々とのインタビューをもとに、大和の歴史を再構成する労作です。

     連合艦隊がほとんど壊滅したレイテ沖海戦、この時点で艦隊を組めるレベルにはなく、また、どこに移動するにも航空機の援護が得られない状況になっていました。また、広島の呉軍港に係留されていた大和でしたが米軍の空爆が呉に及んだため、「このままでは最悪瀬戸内海で沈められる」恐れもでてきました。

     燃料の重油もほとんど枯渇し

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    2013年07月13日
  • 太平洋戦争 最後の証言 第一部 零戦・特攻編

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    現代日本 ・現代に生きる我々の礎となり、あの戦争を自ら戦って頂いた先輩達が、我々後生の日本人に託した想いを正確に知りたい。そういう想いでこれまでも、それなりの数の書物を手に取らせて戴いてきました。本書は、それらの書とは少し違っていました。
    本書は著者自ら本書で著しているとおり、「末端の兵士たちの実際の体験や思い」に焦点をあて、「当時主力として戦った元兵士を日本全国に訪ね歩き、その痛烈なそれぞれの体験を忠実に再現したノンフィクション」です。
    著者の高い取材能力・事実と知識を区別するジャーナリストとしての誇り・質の高い文章力が「家族と祖国のために自らの命を捧げた若者たちに対する、後生の日本人として

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    2012年12月07日
  • 尾根のかなたに 父と息子の日航機墜落事故

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    四半世紀も経ったのか…
    それだけの年月が父子関係を語るのに必要だったという事に一層の哀しみを感じる。

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    2012年11月18日
  • 尾根のかなたに 父と息子の日航機墜落事故

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    WOWOWでのドラマを見て買いました。
    今でも生存者発見のニュースを思い出せるのに
    こういう視点でこの事故を見たのはじめてです
    本当にすごい事故でした。
    あれから27年経ったんですね。

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    2012年10月20日
  • 尾根のかなたに 父と息子の日航機墜落事故

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    今年読んできた数々の本のなかで、最高ランク。
    1日、1日の大切さを改めて思う。
    涙が止まらなくなるという経験を久々にした。
    ぜひ、お手にとってほしい一作だ。
    そして、こんな仕事をしたいとも思った。
    人により添い、社会問題を提起していくような。

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    2012年10月02日
  • 太平洋戦争 最後の証言 第三部 大和沈没編

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    この三部作はどれも大変おもしろいし、もっと広く読まれるべき。寝食忘れて一気に読んでしまいます。各章の扉の写真がまた印象的で象徴的。

    第十四章「鎮魂の海」がなんだかもう、悲しくて悲しくて。

    艦としての「大和」はそこまで好きではないんですが、その中にあった乗員の諸々を思うと言葉もありません。

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    2012年09月30日
  • 太平洋戦争 最後の証言 第二部 陸軍玉砕編

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    陸軍の話は本当に悲惨。…という一言ではとても間に合わないです。証言者の方々は、その死と隣り合わせが普通だった、覚悟して出征してきたから死ぬのはこわくなかった、自分が生き残れたのは運命としか思えない、と口々に語っている。それを普通としなくてもよい今の世の中が本当に有難い。

    巻末にある、終戦後のソ連の侵攻というのが大変勉強になった。だから北方領土問題があるのかと納得した。

    読みやすいし、わかりやすいしで、小学校高学年程度でも読めるでしょう。辞書片手に読ませてもいいと思う。もっと早く読みたかった。次の「大和沈没編」を早く読みたい。

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    2012年09月19日
  • 太平洋戦争 最後の証言 第一部 零戦・特攻編

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    特攻について淡々とした口調で語られる、非常に読みやすい本。特攻を命じた人、命じられた人、送り出した人、遺族、様々な視点から。

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    2012年09月16日
  • 太平洋戦争 最後の証言 第三部 大和沈没編

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    このシリーズは全部良かった。
    大和の書籍は何冊か読んだが、いろいろな方の証言が記録されていて、まとまっていた。
    何度、読んでも巨大戦艦大和を特攻に出したのは哀しい。

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    2012年08月28日
  • 太平洋戦争 最後の証言 第一部 零戦・特攻編

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    一章の真珠湾攻撃からミッドウエーでの敗北、ガダルカナルでの激闘やいろいろな特攻爆撃機、練習機で突入していき敗戦までの証言の数々が貴重で、何度でも読み直し考えたい。
    子孫を残すことなく家族の為に特攻し、散華していった若者達がそれぞれどういう思いで逝ってしまったのか・・・。

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    2012年01月04日
  • 甲子園への遺言 伝説の打撃コーチ高畠導宏の生涯

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    プロ野球界の伝説的名コーチのノンフィクション。「人を育てる」ことの本質が書かれている。お堅いコーチ論の本は数あれど、この本は小説のように面白く読めて、しかもコーチングの真髄が体感できる。読むだけで人生励まされるよ

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    2011年12月18日
  • 甲子園への遺言 伝説の打撃コーチ高畠導宏の生涯

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    すごく、読んでよかった。
    前向きに生きてかなきゃ!って、パワーを貰えた気がする。

    常に夢をもって向上心のある高畠さんだからこそ
    プロ野球選手からも高校生からも、信頼されたんだろうな…


    野球好きなひとは
    ぜひ一度読んでほしいです。

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    2011年04月10日
  • 甲子園への遺言 伝説の打撃コーチ高畠導宏の生涯

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    欠点は直らない、無駄な努力
    長所を褒め続ければ、欠点も次第となくなる。
    ・才能とは最後まであきらめないこと。
    2割五分の実力しかなくても、あきらめず努力すれば3割になる。
    どんなに年をとっても努力し続けろ。
    選手と一緒に自分も工場するのだ。

    →自分の目指すところと似ている。



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    2009年10月04日
  • 甲子園への遺言 伝説の打撃コーチ高畠導宏の生涯

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    ドラマ「フルスイング」の元となったノンフィクション。
    かみしめたいところがたくさんありすぎて、ひとことでまとめられない。折に触れて再読するでしょう。
    高畠さんのコーチとしての人柄や指導法にも感銘を受けたけれど、南海ホークスの栄光と没落、パ・リーグの諜報戦のすさまじさなども生々しくてすごい。
    ほんとうに、高校の先生としてもっと続けてほしかったと残念な気持ちになると同時に、小久保選手があとがきの最後に記しているひとことに胸をつかれた。
    ぜひトライしてほしい。

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    2009年10月04日
  • 日本を甦(よみがえ)らせる「高市早苗」の敵

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    安倍元首相暗殺から約3年余り…
    我国を覆った暗雲。その正体と流れを大半のページを割き、余すことなく白日の元に晒した。
    そんな鬱々とした状況を確固とした政策や国家感、歴史観を持った高市早苗氏が登場し、次々と政策を打ち出していく過程に国民の多くは希望を感じたのではないだろうか。
    先日の衆院選で大勝した高市氏率いる与党。これなら日本をかつての輝きある国家になるかどうかの闘いはこれから

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    2026年02月15日
  • 死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発の五〇〇日

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    the days をネットフリックスで観てその流れでこの本を読んだけどより詳細に事故の状況が分かった。
    ほんとギリギリの状態で、東京が立入禁止区域になっていてもおかしくなかったと知って愕然とした。
    the daysも含め日本人なら一度は読むべき作品だと思う。

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    2026年01月20日