門田隆将のレビュー一覧

  • 狼の牙を折れ~史上最大の爆破テロに挑んだ警視庁公安部~
    あと10分、父がここを通過するのが遅れていたら、自分は片親になっていた可能性があったかと思うとぞっとする。昼休みに食事が終わり、オフィスに戻ったのと同じぐらいのタイミングで地響きが起こったらしい。三菱重工ビル爆破事件は、個人的にはそういう距離感の事件だ。今回初めてあらましから逮捕までを追うことができ...続きを読む
  • 狼の牙を折れ~史上最大の爆破テロに挑んだ警視庁公安部~
    事件捜査を題材にしたノンフィクションの傑作。こんな爆弾テロが現実にあったということに驚き、加担した人間が後に釈放され、いまだ海外逃亡していることに恐怖した。
  • 狼の牙を折れ~史上最大の爆破テロに挑んだ警視庁公安部~
    小説ではよく、刑事vs公安みたいな形で対立してるシーンがあったりして、今まで私の中では公安はちょっと謎っぽい組織の位置づけでインプットされていましたが、警察にしても公安にしても使命感で目の前の犯罪に立ち向かっていくことには変わりなく、それぞれが自分たちの仕事に一生懸命すぎて、邪魔した・されたになっち...続きを読む
  • 狼の牙を折れ~史上最大の爆破テロに挑んだ警視庁公安部~
    圧巻の作品。時代の空気を感じることが出来、警察官の執念には恐れ入った。そして全く共感が不可能な反抗理由に唖然とするしかない。返す返すも超法規的措置が残念であり、許し難い。
  • 死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発の五〇〇日
    福島第一原発事故で、現場で何が起き、現場が何を思い、どう闘ったのかを描いたノンフィクション。当時の吉田所長をはじめ、多くの関係者へのインタビューを通じて、地震直後からの事実が克明に書かれている。電源喪失がわかった時点で消防車による注水を想定した行動や、放射線が強い真っ暗な原子炉建屋の中にベントのため...続きを読む
  • 太平洋戦争 最後の証言 第三部 大和沈没編
    SFアニメの世界では宇宙まで飛び出す、大和。しかしその実際の歴史はよく知りませんでした。

     この本では大和の建造から参加した主な海戦、そして大和の最後が描かれます。

     実際にそれぞれの立場で大和に接してきた生存者の方々とのインタビューをもとに、大和の歴史を再構成する労作です。

     連合艦隊がほと...続きを読む
  • 太平洋戦争 最後の証言 第一部 零戦・特攻編
    現代日本 ・現代に生きる我々の礎となり、あの戦争を自ら戦って頂いた先輩達が、我々後生の日本人に託した想いを正確に知りたい。そういう想いでこれまでも、それなりの数の書物を手に取らせて戴いてきました。本書は、それらの書とは少し違っていました。
    本書は著者自ら本書で著しているとおり、「末端の兵士たちの実際...続きを読む
  • 尾根のかなたに 父と息子の日航機墜落事故
    四半世紀も経ったのか…
    それだけの年月が父子関係を語るのに必要だったという事に一層の哀しみを感じる。
  • 尾根のかなたに 父と息子の日航機墜落事故
    WOWOWでのドラマを見て買いました。
    今でも生存者発見のニュースを思い出せるのに
    こういう視点でこの事故を見たのはじめてです
    本当にすごい事故でした。
    あれから27年経ったんですね。
  • 尾根のかなたに 父と息子の日航機墜落事故
    今年読んできた数々の本のなかで、最高ランク。
    1日、1日の大切さを改めて思う。
    涙が止まらなくなるという経験を久々にした。
    ぜひ、お手にとってほしい一作だ。
    そして、こんな仕事をしたいとも思った。
    人により添い、社会問題を提起していくような。
  • 太平洋戦争 最後の証言 第三部 大和沈没編
    この三部作はどれも大変おもしろいし、もっと広く読まれるべき。寝食忘れて一気に読んでしまいます。各章の扉の写真がまた印象的で象徴的。

    第十四章「鎮魂の海」がなんだかもう、悲しくて悲しくて。

    艦としての「大和」はそこまで好きではないんですが、その中にあった乗員の諸々を思うと言葉もありません。
  • 太平洋戦争 最後の証言 第二部 陸軍玉砕編
    陸軍の話は本当に悲惨。…という一言ではとても間に合わないです。証言者の方々は、その死と隣り合わせが普通だった、覚悟して出征してきたから死ぬのはこわくなかった、自分が生き残れたのは運命としか思えない、と口々に語っている。それを普通としなくてもよい今の世の中が本当に有難い。

    巻末にある、終戦後のソ連の...続きを読む
  • 太平洋戦争 最後の証言 第一部 零戦・特攻編
    特攻について淡々とした口調で語られる、非常に読みやすい本。特攻を命じた人、命じられた人、送り出した人、遺族、様々な視点から。
  • 太平洋戦争 最後の証言 第三部 大和沈没編
    このシリーズは全部良かった。
    大和の書籍は何冊か読んだが、いろいろな方の証言が記録されていて、まとまっていた。
    何度、読んでも巨大戦艦大和を特攻に出したのは哀しい。
  • 太平洋戦争 最後の証言 第一部 零戦・特攻編
    一章の真珠湾攻撃からミッドウエーでの敗北、ガダルカナルでの激闘やいろいろな特攻爆撃機、練習機で突入していき敗戦までの証言の数々が貴重で、何度でも読み直し考えたい。
    子孫を残すことなく家族の為に特攻し、散華していった若者達がそれぞれどういう思いで逝ってしまったのか・・・。
  • 甲子園への遺言 伝説の打撃コーチ高畠導宏の生涯
    プロ野球界の伝説的名コーチのノンフィクション。「人を育てる」ことの本質が書かれている。お堅いコーチ論の本は数あれど、この本は小説のように面白く読めて、しかもコーチングの真髄が体感できる。読むだけで人生励まされるよ
  • 甲子園への遺言 伝説の打撃コーチ高畠導宏の生涯
    すごく、読んでよかった。
    前向きに生きてかなきゃ!って、パワーを貰えた気がする。

    常に夢をもって向上心のある高畠さんだからこそ
    プロ野球選手からも高校生からも、信頼されたんだろうな…


    野球好きなひとは
    ぜひ一度読んでほしいです。
  • 甲子園への遺言 伝説の打撃コーチ高畠導宏の生涯
    欠点は直らない、無駄な努力
    長所を褒め続ければ、欠点も次第となくなる。
    ・才能とは最後まであきらめないこと。
    2割五分の実力しかなくても、あきらめず努力すれば3割になる。
    どんなに年をとっても努力し続けろ。
    選手と一緒に自分も工場するのだ。

    →自分の目指すところと似ている。



  • 甲子園への遺言 伝説の打撃コーチ高畠導宏の生涯
    ドラマ「フルスイング」の元となったノンフィクション。
    かみしめたいところがたくさんありすぎて、ひとことでまとめられない。折に触れて再読するでしょう。
    高畠さんのコーチとしての人柄や指導法にも感銘を受けたけれど、南海ホークスの栄光と没落、パ・リーグの諜報戦のすさまじさなども生々しくてすごい。
    ほんとう...続きを読む
  • 尖閣1945
    中国が領有権を主張するずっと前から石垣島民と尖閣諸島の深い関係。戦時中台湾に疎開しようとした船が尖閣諸島に漂着した歴史秘話を描いたノンフィクション。