門田隆将のレビュー一覧
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ネタバレ「新・階級闘争」とは?
小さく些細な差異をことさら強調することで、差別の被害者を生み出し、その不満を利用して、本来はありえない一種の階級闘争を創り出す。LGBTやアイヌ民族なども利権絡みで利用された。それに反対しようものなら、発言者の言葉尻を拡大解釈し、言論による集団リンチを容赦無く行う。
そんなメディアリンチともよべる事象などを解説したのが本書。(以下は一部個人的見解も入っています)
・2021年森元総理の「女性のたくさん入っている会議は時間がかかる」発言。全文を読めば、女性蔑視論ではなく、女性優秀論となるはずなのに、言葉尻だけを捉える。発端はもちろん、朝日新聞の記事。その後、毎日新聞とNHKも英語で発信したが、その記事の中で使った言葉が、「Sexist 性差別主義者」「Discrimination against women 女性差別」「Contempt for women 女性蔑視」とスキャンダラスに外国メディアを巻き込む。発言趣旨を真逆に解釈したという点では誤報なのに、その後謝罪もなければ反省もない。
なぜなら、彼らは意図的(勝手)に「角度をつけ」、相手の言論封殺を目指しているから。これを「キャンセルカルチャー」といい、その人物の言葉の一部や過去の思想や発言の一つの側面を捉えて糾弾し、その存在を否定し非難する。
・先般、改めてコロナウイルスは武漢発祥だと認定されましたが、当初の厚労省の中国からの入国制限の遅れや後手後手対応などの不作為が目に余る。彼らは、サリドマイド事件や薬害エイズ事件から何も学習していないというより、むしろ日本人を消滅させようとしているのではないかとの疑念さえ感じる。
・朝日新聞の反日姿勢も恐ろしい。国益を損ねる慰安婦問題捏造、原発事故での吉田調書のミスリード、「表現の不自由展」での日本侮辱のみがヘイトにならず表現の自由となる不思議、中曽根首相の靖国神社参拝の政治問題化など枚挙に暇がない。
・帝国主義時代、植民地獲得競争が当たり前だった世界で、唯一日本だけが戦後80年後も謝罪させ続けられている。いつまで経っても日本のマスコミが関係改善の足を引っ張り、自国を窮地に追いやるから。
・幼児虐待事件における自治体や児相の無策
・高校野球の球数制限は、多数の投手を抱える強豪校が絶対有利となる悪法、また公益財団法人である高野連の球児たちの無償奉仕で溜め込んだ純資産17億円
・女性天皇と女系天皇の違い。
女系天皇とは母方にのみ天皇の血筋をもつ天皇のこと。日本の皇統唯一のルールが男系であり、過去に例外はない。過去に女性天皇は8人、10代存在したが、すべて父親が天皇もしくは皇太子等の男系であり、皇統でない父親を持つ女系天皇は歴史上一人も存在しない。織田、豊臣、徳川が天皇家を権力で乗っ取ることが出来なかったのは、このルールのため。
・フジテレビの女子アナ上納問題での記者会見、マスコミ各社の上から目線がおぞましい。そんな人権意識の高い彼らは、中国のウイグル人ジェノサイド問題にはだんまり。また、政教分離原則に反する公明党、創価学会についても問題視しない。要は、強い相手には尻尾を巻き、血を浴びない安全な権力しか叩かない。
・安倍政権以前なら、少なくとも反日勢力がメインストリームではあり得なかった。しかし総理暗殺で潮目は変わった。今や、与党も含めた政界、財界、法曹界、官僚、マスコミ、首長などあらゆる方面で反日勢力が跋扈し、民主主義とは真逆の中国に尻尾をふるポチ状態。
自国民中心主義に舵を切り邁進するアメリカが心底羨ましい。 -
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聞き馴染みはないけれども為したことを知っておくべき人はいるはずということで、本書の根本博氏もそうですね。終戦時ソ連軍の進撃により満州に取り残された人々が悲惨な目に遭ったのはよく耳にする。そうなってしまったのはボツダム宣言受諾により、同地に展開していた陸軍部隊が武装解除されたためだが、それに逆らったのが根本氏率いる部隊であるようだ。結果的に彼に守られた民間人はなんとか無事に日本への帰途につけたという。そしてその帰途の際に便宜を図ってくれたのが当時敵対していた国民党軍の蒋介石であつた。そこに恩義を感じた根本氏は、国民党軍が毛沢東との争いに際して最前線となった金門島を守る戦いに日本から密かに参戦し大いに活躍したという。いやそんな人いたの?というのが驚きで、実際台湾の正史には書かれていないようだが、確かに根本氏の活躍はあったのだということが著者の取材によって明らかになっていく。もちろん、根本さんの行為そのものが描かれる前半も良いのだが、些か大袈裟かと思われたその行為が確かに蒋介石や関わった人の記憶の中では大きな出来事であったこと、最後は中国寄りな印象もあった馬英九総統によっても感謝の思いが表明される下りに胸が熱くなった。
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門田隆将『狼の牙を折れ 史上最大の爆破テロに挑んだ警視庁公安部』小学館文庫。
1970年代に起きた連続企業爆破テロ事件の犯人『東アジア反日武装戦線 狼』と警視庁公安部の息詰まる攻防を描いた読み応えのあるノンフィクション。
今年、2024年1月に50年に亘り逃亡を続けていた『東アジア反日武装戦線』のメンバーの1人、霧島聡が死の間際に名乗り出たという衝撃のニュースが駆け巡ったことは記憶に新しい。霧島は日本の高度経済成長の末期に起きた史上最大の爆弾テロの犯人グループの1人だった。
現代の日本に於いては、裏金問題、脱税、企業献金、旧統一教会との蜜月などなど宗教団体を背景とする政党と連立政権を組む与党を中心とした政治家の腐敗が留まることを知らない。さらには非正規労働者の増加による所得の低下、増税や社会保障費の増額、無策による物価高、社会保障給付金の減額と日本社会は堕ちていく一方である。こんな時代に極左組織が居たならば、たちまちテロ活動が活発化したに違いない。
しかし、今の時代は犯罪者は余り群れることはせず、ネットやSNSを巧みに使い、匿名性を利用しながら、経済的に困窮した若者たちを手足に使い、所謂、闇バイトによる強盗事件や特殊詐欺といった犯罪を行なっている。時代と共に主義、主張は変貌し、ネットやITの進化により犯罪の質も変わってきているようだ。
1974年8月30日、昼休みを終えようとしていた東京のオフィス街丸の内にある三菱重工ビルが爆破される。オフィス街には轟音と爆風が駆け抜け、瞬く間に立ち込めた白煙で覆われ、正視に耐えない遺体が転がり、身動きできない重傷者の上に容赦なく砕けたガラスの破片が降り注いだ。
死者8人、重軽傷者376人を数えた前代未聞の爆弾テロ事件に犯行声明を出したのは『東アジア反日武装戦線 狼』という極左組織だった。さらに『東アジア反日武装戦線』の大地の牙、さそりを語る極左組織による財閥系企業を標的にした爆弾テロは連鎖していく。
警視庁公安部は一連の爆弾テロの教科書となったと見られる『腹腹時計』を手掛かりに少しずつ『東アジア反日武装戦線』のメンバーの正体に迫る。
本体価格860円
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ネタバレ
事件のおよそ五ヶ月前に公安の手に渡り、差し押さえ令状の出た「こと細かに爆弾の材料、作り方や、注意事項、そしてどのように大衆の中に溶け込んで爆弾闘争を展開するか、その方法論や心構えまで、詳細に書かれていた、、、闘争用の爆弾教本」である『服服時計』
犯人像に迫るために集められた頭脳集団は「『服服時計』の裏に潜むものを炙り出せ。文章から、文脈から、抱いている思想を読み解いて、誰がこれを書いたのか、影響を受けたのはどんな思想なのか、どういう人間の影響を受けたのか、それを徹底して分析せよ。誰が書いたのかがわからなくても、どういう思想のやつが書いたのか、そこに辿りつけ。左翼の論文の葉脈から、あらゆるものを割り出していけ」「いいか、読書百遍だぞ。何度でも読み直せ。百遍でも二百遍でも、文章を諳んじるぐらいまで読み込め」と指示される。そして読み込み読み込み、執念で「窮民革命論」がその底に流れている思想であり、「欠落」しているものは組織であり、「アナキスト」というどこのセクトにも属さない無政府主義者達の存在を浮かび上がらせていく。
「日本共産党臨時中央指導部が武装闘争を展開していた頃に、時限爆弾や火炎瓶などの製造法を記した『栄養分析表』という爆弾教本を出したことがあり、、、犯人グループは、明らかにこれを参考にしていました。また彼らは、塩素酸カリウムとワセリンとパラフィン混合して〝セジット”と呼ばれる爆薬をつくり、それを白色火薬に混ぜていました。これは、事件の三年ほど前にオーム社というところから出版された『火薬と発破』という本を参考にしています。彼らが何を参考にし、何を利用したか、解析によって次々とわかってきました。」「犯人グループは、思想や理論だけではなく、その技術力も徹底して解析され、次第に丸裸になっていった」
そして、捜査官たちの血の滲むような苦労の末に証拠づけられていった書類が逮捕状として形となる。全部で七人分。捜索令状二十本。フィクションではない犯人と公安の息詰まる攻防戦が、読む者の心臓を高鳴らせる。
エピローグで、三菱重工爆破事件当時、中学三年生で父を失った息子さんの話が綴られる。
「この長い歳月、心の中に熾火が残った中で生きてきたような気がする。気持ちが昇華されることはなくて、いつまでも熾火のままなのである。」「あの事件で収監されている人間は、死刑が確定したまま執行されず(後に、一人が獄中にて病死)、また、一方、国外逃亡中(超法規的措置にて釈放)の人間は、いまなお、逮捕されていない。」「そうだ、まだ捕まってないんだ。まだ、死刑になってないんだ」
遺族の無念を思い、涙が流れる。
私が生まれた年あたりから安保闘争が始まり、一連の爆破事件やあさま山荘事件は、子供時代に何もわからぬままニュースで見た記憶がある。
その後、大学生になってからノンフィクション物として赤軍派の事件やキューバ革命等の本を読み漁り、今に至っても、オバマやクリントンの思想に多大な影響を与えたとされるアリンスキーの革命論を読んでみる。
あとがきで門田隆将氏が「なぜ母国が崩壊することを望むのか。私にはどうしても理解できないのである。」と記しているように、私自身もそれを知りたいからだ。
成功することのない暴力革命から文化革命へと舵を切った活動の本質。知らぬ間に洗脳されて、活動に巻き込まれていることさえ気づかずにいる、幸せを求める純粋な一般市民。私は騙されたくないから知りたいのだ。
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尖閣諸島の帰属問題は、日中間でかなりこじれているが、本書では日本固有の領土であるという主張の根拠、および中国が出している根拠についての矛盾点を、歴史家の研究結果を通じて淡々と記述している。
とかく領土問題となると熱くなりがちだが、あくまでも冷静に述べているのが、かえって好ましく感じた。(以前読んだ「尖閣諸島と日中外交」では、日本の歴史家でも、中国の領土だったという解釈をしている人の根拠も出されていた)
力によって解決するのではなく、歴史の深堀りで、外交的な解決をしていって欲しいものだ。
しかし、本書のメインは領土問題の話ではなく、尖閣諸島とは切ってもきれない関係の人たちが主人公だ。
江戸末期の1856年、現在の福岡県八女市の農家の三男坊として生まれた古賀辰四郎は冒険心と商魂に恵まれ、明治12年23歳の時(琉球藩から沖縄県とした琉球処分の直後)に那覇に渡り、海産物を扱う「古賀商店」を開業した。
彼は東シナ海の航路で貴重な目印となっている無人島の尖閣が、アホウドリの一大繁殖地となっていることに目をつけ、真水のある魚釣島に渡り羽毛や魚介類の採集のための「古賀村」を作るに至り、人口も最盛期で248人を数えたらしい。
彼の事業を受け継いだのは、長男の善次だった。父の死の翌年大正8年12月、福建省の漁船が難破して辿り着いた魚釣島の村民に助けられ、天候が回復してから、石垣島に移送、そこでも手厚い保護を受けた後帰国させ、当時清国を倒した中華民国から感謝状をもらっている。
その後アホウドリの減少に伴い、昭和になると、常駐ではなく定期訪問という形となっていった。
時は経ち沖縄戦、彼らがいた石垣島も毎日のように爆撃され、台湾に疎開することを決める。200人超が3隻の船に乗り込み(後にエンジントラブルで2隻への分乗となる)、米軍機の攻撃を避けるため尖閣方面に迂回する航路を取るが、敵機に見つかり機銃掃射を受けることになる。
多くの人が命を落とし船も破損するが、なんとか尖閣までたどり着き、文字通りのサバイバル生活が暫く続く。一方壊れた船の残骸などを集め、手作りの船をこしらえて自力で助けを呼ぶことにした。
結局石垣島に辿りつき、助けの船を出すのだが、この時には既に日本は降伏し戦争は終わっていた。
沈没する船から人々を救い出し、銃撃で壊れたエンジンを直し、魚釣島に人々を上陸させ、そして決死隊となって、ついに石垣島への助けを呼ぶことに成功した男――その金城珍吉が息子に伝えていたのは、「人のことはいくらでもしなさい」という素朴でシンプルな言葉にほかならなかったと言うことが心に響く。
それにしても人間の精神力の強さには驚かされる。
本書では、「尖閣戦時遭難事件」と言われるものに焦点をあてているが、一括りに”沖縄戦争”と言われると抽象的になり、共感が乏しくなりがちだが、このように目の前で起こっているような錯覚を覚えるドキュメンタリー仕立てでは、当時の人たちの心に触れているような気持ちになる。
しかし犠牲者の遺骨が仮埋葬のまま今もご遺族の訪問を待っているのに、なぜ日本は、自国の領土である尖閣への墓参を許可しないのか。
尖閣戦時遭難事件は、それだけで尖閣列島が「日本である」ことを示すものである。
古賀辰四郎が「真水」を開拓してこれを確保し、人が住めるようにし、多くの命を救った「業績」は、時がどれほど経とうと、忘れられていいものではない。
遺族にとって戦争はまだ終わっていないのだ。 -
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ネタバレ2011年3月11日14時46分ごろ、国内観測史上最大のマグニチュード9.0を記録した東日本大震災の発生から今年で11年が経とうとしています。皆さんは当時の記憶がありますか。
当時、私は高校生で、卒業式を3日後に控えていました。友達と学校にいるときに地震が起こり、その日はそのまま数人の友人たちと学校に泊まることになり、宿泊行事に参加しているときのようなワクワク感と、状況がわからない不安で眠れない夜を過ごしたことをよく覚えています。こっそりと盗み見た校長室のテレビには、映画のワンシーンのような津波の映像と、赤く染まった日本地図が映し出されていました。計画停電による交通麻痺や、デマの拡散による物資不足。それでも連日のようにテレビで目にする被災地の映像は、いつまでたっても遠い国で起こっていることのように現実感がありませんでした。
今回紹介する門田隆将著の『死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発』は、あの日地震の影響で発生した大津波によって暴走した、福島第一原発の原子炉でいったい何が起こっていたのかを、ジャーナリストである著者が、90人以上の関係者に取材してまとめたもので、映画『Fukushima 50』の原作になります。毎日のようにテレビや新聞で取り上げられた原発事故は、わたしたちに大きな衝撃を与え、一時は日本の国土の半分が数十年立ち入り禁止になるのではないかとまで言われました。ただ、それらのニュースに対し実際に命の危機を感じた人は果たしてどれくらいいたでしょうか。きっと専門家が何とかしてくれると心のどこかで思っていたのではないでしょうか。この本には、死と隣り合わせの状況で懸命に原発と向き合った人々の姿が記録されています。あたりまえですが、彼らも私たちと同じ普通の肉体を持ち、家族がいる人間です。もっと言えば私たち一般人以上に、原子力や放射能の知識がある分だけ、その状況への恐怖も大きかったでしょう。
11年が経過した今、一時は立ち入り禁止になっていた福島の一部地域も立ち入り可能になりました。福島第一原発も手続きをすれば一般人の見学も可能です。ここまでの10年は短かったでしょうか。それとも長かったでしょうか。ぜひ今の皆さんで考えてみてください。 -
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<目次>
巻頭提言 門田隆将
自由vs独裁決着の時へ
序章バイデンで政権の4年
第1章台湾電撃侵攻のシナリオ
第2章もし中国の属国になったら
第3章中国による人類運命共同体
第4章中国の独裁は終わらない
第5章習近平の中国という怪物
第6章属国根性を捨てよ
あとがきに代えて 石平
2021/2/1発行
p137 反日日本人
p138 毛沢東はコミンテルンの指導は受けても、中国の実情に
合わせて農民を重視した革命を行った。あくまで
中国としてどうしていくか。
でも、日本の共産主義者は違う。彼らは日本を良く
しようとか、~共産主義そのものに向かっている。
p160 復讐の対象は日本
日本の愛着を”悪”としている。