門田隆将のレビュー一覧

  • 死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発の五〇〇日
    時間が経ったので改めて。
    本当にギリギリの状態だったんだなと。現場の皆さんには敬意を表したい。
    でも、その一方で津波のリスクについては指摘が事前にあったことも知られている。
    私は反原発ではないけれど、どうすればこの事態を回避できたのか、検証がきちんと終わっているのかが気になる。全てを稼働停止にして蓋...続きを読む
  • 疫病2020
    この手の新書は普段はあまり読まなかったが、真意と熱のこもった著者の一ファンとして、この時期だからこそ一気読みしなくてはと思い、家族と一緒に読み始めた。
    この一連の情勢を考える上で、一つのアプローチを明確に示した良書だと思う。
  • 疫病2020
     新型コロナに対する政府、霞が関の対応の甘さや平和ボケっぷり、それからコロナが蔓延し始めた段階での武漢の様子などを詳細に知ることができた。
     この度のコロナ対応で安倍政権の危機管理の甘さにコアな支持層が失望したと言うのは確かだと思う。給付金の当初のケチりようも財務省の圧力があるにせよ腹立たしかった。...続きを読む
  • 疫病2020
    コロナ禍において、日本が世界がどういう状況で対策を取りどういう状況になったか、時系列でまとめられているので、整理して理解が出来る。報道だけでは分からないことまで、良く調べていると思います。ツイッターの抜粋も、当時の危機感や緊張感が伝わりました。
  • 疫病2020
    日本の政治家も役人たちも「新型コロナウイルス」の脅威に如何せん無知すぎ、対策の遅れについては情けないほどだ。そんなコロナ禍の状況を作者の門田氏は、自らのツイッターでその都度書き込み、提示してきた。今回そのツイッターを個別に紹介し、この「疫病」の真の姿を暴いた。
  • 疫病2020
    今年流行した新型コロナウイルスにまつわる国内、国外の内情、実情を知る上で、また今後どう向き合うのかについても考える機会となった"参考書"的な書物。
  • オウム死刑囚 魂の遍歴 井上嘉浩 すべての罪はわが身にあり
    井上嘉浩は他の手記では積極的に犯行を手伝ったと記載されることが多く
    これ以外、例えば江川紹子の裁判傍聴記あたりも読んだ方が彼本人がどういう振る舞いをしていたのかについてはニュートラルな視点を持てると思う。

    とはいえ一番の弟子がどのようにしてオウムにのめり込み、またその洗脳から正気に戻って自分自身の...続きを読む
  • 疫病2020
    現状を見ると取材はこれが精一杯なのかな。
    それでも日本で大々的に取り上げられる3月以前の事は自分も無知で危機感が足りなかったから、そこら辺を知る事が出来ただけでも充分だった。
    中国の隠蔽体質、傲慢さに比べ、日本政府は何と弱気で危機管理能力が足りないのだろう。
    コロナの発生は天災でもパンデミックに至っ...続きを読む
  • 疫病2020
    中国湖北省武漢市の病院に勤める医師らのグループチャットにSARS患者が発生していると流れた2019年12月30日から2020年5月末までの、新型コロナウイルスによる感染症にまつわる情報を整理し、著者独自の取材・発信と考察を加えたノンフィクション。

    感染症というテーマの特性上、現場で発生したことはも...続きを読む
  • 疫病2020

    コロナ禍の現時点での振り返り

    この本を読んだ時点でコロナ禍の真っ只中であることもあり、目先の情報に踊らされがちでここ半年ほどの大きな出来事も記憶が薄れている。この本によって時系列に沿って何が起きたのかが改めて整理ができた。日本の危機管理、政治家と官僚の関係、現行憲法の制約、台湾のリーダーシップ、中国共産党の力学など多くの問題に気...続きを読む
  • 疫病2020
    今回の新型コロナ騒動について、ノンフィクション作家の門田隆将氏が早期から中国発信のネット情報を拾い上げてTwitterで情報発信していたが、本書はその内容と経緯を一冊の本にまとめたものになる。

    ジャーナリストらしい嗅覚の良さで深刻になる前からTwitterという形でうまく噛んでいた。専門家ではない...続きを読む
  • 死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発の五〇〇日
    菅元総理が現地に行って批判されたり東電幹部が無能な事や福島原発の所長以下現場社員が頑張っていた事は記憶があるけど、福島のみならず東日本全体が危機に陥っていた事はあまり知られていない。
    福島の方には気の毒だけど、よくそれだけで済んだのは東電の現場社員たちのお陰だと思います。
  • 記者たちは海に向かった 津波と放射能と福島民友新聞
    取材の最前線で命を喪った24歳の新聞記者がいた、福島民友新聞記者・熊田由貴生だ。彼は何故死んだのか?そしてその死は、仲間たちに負い目とトラウマを遺した。「福島民友新聞」を舞台に広げられた壮絶な闘い、「命」とは何か、「新聞」とは何かを問うノンフィクション。
  • 死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発【映画カバー版】

    読んで損はしない

    暴走する原子炉、高線量の放射線の脅威と戦った戦士の物語。
    Fukushima 50
    3.11の震災でこの戦士達がいなかったらチェルノブイリ以上の原発事故だったかもしれません❗️
    この本を読んでから映画をみるとより内容がわかりやすいです。
    原子炉、放射線の事がわからない方が読むと専門用語が多く...続きを読む
  • 死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発の五〇〇日
    映画「FUKUSHIMA50」を見て、その原作を読みたくなりました。
    読みながら、映画のシーンと当時のニュース映像が頭の中を駆け巡り、あっという間に読み終えていました。
    取材力に感嘆です。
  • 死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発の五〇〇日
    福島原発で震災時にどんなことが起きていたか。想像を越えた極限状態で闘っていた人たちの姿を時系列で教えてくれる。
    著者が最後に述べているように、911とスマトラ津波で安全性の見直しをするチャンスを逃したのは大きな悲劇。電源喪失や冷却不能を想定して対策を講じる必要性が明確なのは、後付けの理論などではない...続きを読む
  • 死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発の五〇〇日
     当時、私も神奈川近郊の工場で働いており、バスに乗車して出勤中であったが、バスごと揺れる体験をしたのは初めてだった。震源地からそれなりに距離がある場所でもあれだけの揺れが生じたのに、あの未曾有の被東日本大震災による東電の原発緊急停止の現場はまさに修羅場だったと思う。その中で陣頭指揮をとった人が吉田所...続きを読む
  • 甲子園への遺言 伝説の打撃コーチ高畠導宏の生涯
    プロ野球の打撃コーチという存在は、その人がどんなに優れた名コーチだったとしても、世間的にはあまり知られた存在ではないと思う。
    実際、リアルタイムでその活動を共に過ごしていた時期があったにも関わらず、この高畠コーチという人を全く覚えていない。
    そんな黒子的存在の人物の生涯を、これほどドラマティックに描...続きを読む
  • 新聞という病
    「観念論と現実論」との闘いの時代。

    筆者は現代のジャーナリズム(だけでなく日本社会も)をそう位置づけ、「国内外のさまざまな現実に対応していこうという人々と、イデオロギーに固執して現実を見ようとしない理想論、すなわち観念に縛られた人々」の具体事象を、筆者の見解を含めて本書に綴っています。

    個人的に...続きを読む
  • 「吉田調書」を読み解く 朝日誤報事件と現場の真実
    門田隆将の本はいつも熱い。
    対象に体当たりで食い込んで行く、ジャーナリズムの鏡のような方だと思っている。

    この、誤報を出した新聞社は真逆としか思えない。
    改めて調書、そしてこの本で経緯を読み直しても、なんでこんなことになったかさっぱり判らない。
    つまり、真相は明らかになっていない。誤報ではなく、虚...続きを読む