門田隆将のレビュー一覧

  • 甲子園への遺言 伝説の打撃コーチ高畠導宏の生涯
    とても良かった。

    落合博満や小久保裕紀、田口壮などの名選手を育てたバッティングコーチの物語です。

    それぞれの選手の良さを引き出す数多の練習メニュー、プロコーチの職にありながら心理学を通信制の大学で学ぶ勤勉さ。
    そしてこれまでの経験を高校球児に伝えて甲子園に行きたいと50歳にして教員免許を取得し、...続きを読む
  • 日中友好侵略史
    日本人は読むべき作品。中国の悪い意味での凄みを知ると同時に、日本政府のだらしなさを知ることができる。日本人はもっと政治に興味を持ち正しい歴史を知るべきではないか。
    それにしても、中国寄りの政治家が多いことが嘆かれる。台湾有事、日本有事を起こさないことが重要だ。
  • 死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発
     こんなに闘ってくれていたなんて…

     東日本大震災の時、私は中学2年生だった。
     上履きのまま何も持たずに下校したのを覚えてる。テレビに映る津波のニュースもコンビナート火災もどれも現実味が無かった。
     正直、原発事故のことは記憶にない。
     だがその後の、住民避難や風評被害のことは覚えている。福島で...続きを読む
  • 日中友好侵略史
    門田氏があまりにも右過ぎるのと、台湾への肩入れが露骨なところをフィルタリングすれば、日中平和友好条約締結までのスリリングさはどんな小説をも凌駕するほどの緊迫感で、史実として不勉強故に知らなかったことも多く、大変面白く拝読させていただいた。国際政治で性善説など有り得ない話であり、人道に反する行為を除け...続きを読む
  • オウム死刑囚 魂の遍歴 井上嘉浩 すべての罪はわが身にあり
    オウムが起こした数々の事件は、どんな理由があろうと決して許されるものではない。オウムの幹部であった井上嘉浩の人生が描かれている。真面目で優秀、井上の人柄に惹かれ入信した信者も多数いたらしい。逮捕後は犠牲者たちの無念にせめて報いようと「償い」と「真実の究明」のために捧げたという半生を読むと、「仮に出会...続きを読む
  • 日中友好侵略史
    今こそ読むべき名著。門田さんの並々ならね取材と努力には頭が下がります。50年前の遠い昔と思っていた日中友好…国交正常化の全容がページをめくるにつれ、浮き彫りとなっていく。結果として現在の日中関係を誰が予想しただろうか⁈中国共産党の長期計画を持っての巧みな侵略工作の手法と緻密さには恐怖と驚愕を感じざる...続きを読む
  • 日中友好侵略史
    日本の政治が中国共産党に牛耳られているという現状に至る道筋や、公明党がいかに中国の意向に沿った政党であるかがよく理解できた。
    つい先日、日中国交正常化五十周年を迎えたが、五十年前のその裏で、日台関係に力を尽くしてきた人々の努力も虚しく日華断交となった。日中国交正常化へと押し進めた田中角栄や大平正芳が...続きを読む
  • 死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発の五〇〇日
    東日本大震災後に起こった大津波によって福島第一原発は危機に直面した。チェルノブイリの10倍の大事故に発展する恐れのあった原子力のメルトダウンを可能な限り事故を最小化しようとした人たちの生死をかけた仕事ぶり。生きているということは、人は何かに生かされていくこと、何かに引き寄せられるように生きていくこと...続きを読む
  • 日中友好侵略史
    かつての世界の孤児であった中華人民共和国(中国共産党)、その中国共産党は今や世界のモンスター、世界最大の反社であり、その反人道的、暴力的覇権主義は国際社会の癌、サタンとなっている。

    しかし、その中国共産党を今のようなモンスター、サタンに育て上げてしまったのは他ならぬ日本であった。

    1972年9月...続きを読む
  • 死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発
    何度も泣きそうになって最後には涙がでた。
    震災について私は何も知らなかった、こんなことが起きてるなんてと思った
    命を懸けてたたかう姿を見て、人の命は何よりも大切なものだと思っていたけれど、命をうわまわることがあるのかもしれないと、はじめて感じた。
    自分の生き方について考えさせられた
  • 死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発
    あの当時、自分の事だけで精一杯だった。
    何も出来ず、ただ流れる映像を見やる毎日。
    建屋が水素爆発した時も、爆発したかくらいで、これからどうやって生活していくかしか考えられなかった。
    原発、放射能汚染、言葉しか分からず、どれほど危険なことか想像だにしなかった。
    今になり、ある程度の知識と経験が重なるに...続きを読む
  • 死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発の五〇〇日
    福島原発事故で、北海道と西日本しか人が住めなくなる事態になるということが、最悪の事態としてあったということをはじめて知った。震災後アメリカが日本はもう終わりだと言ったらしいが宜なるかな。

    当時は東京電力の本社の対応の遅さに不信感を覚えていたけど、現場の社員や協力企業の方々、自衛隊員の方々の決死の対...続きを読む
  • オウム死刑囚 魂の遍歴 井上嘉浩 すべての罪はわが身にあり
    ジャーナリストさんの著書をはじめて読んだ。オウム関連の事件は、私の中でなぜか心から離れない事件。当然 許されるものではないにせよ、井上さんの生き様は 興味深く 誰もが陥る可能性のあるものであったと切に感じた。
  • オウム死刑囚 魂の遍歴 井上嘉浩 すべての罪はわが身にあり
    幹部受刑者の手記等を元にした著作物です。一般に報道されていたイメージとは随分異なる人物像で少し驚きました。(真実は現時点では分かりませんが)また事実が明らかになっていない事が多々あることが指摘され、司法当局の在り方にも戸惑いを覚えます。犯罪は許されることではありませんが、文言を正面から見た悔悟の記録...続きを読む
  • 日本、遥かなり エルトゥールルの「奇跡」と邦人救出の「迷走」
    海外で日本経済の尖兵として働いている日本人の安全をどう守るか、救援機を飛ばすことが出来ない日本政府の実情はイーイ戦争時の邦人救出劇から湾岸危機、イエメン内戦、アラブの春のリビア政変に至る年月を経ても変わっていないと訴え、国と国民に問い掛けている。著者の問題提起は正に正鵠を射ている。イラクで人間の盾に...続きを読む
  • 疫病2020
    コロナウイルス発生から、約半年間の記録。

    日本の初動の違和感。
    なんだかうやむやにされたままですけど、忘れたらいけないと思います。
    国によって、わたしたち日本国民の命は危機に晒され続けたんですから。

    その後の対応も、結局国の面子を守ることに終始して、国民の生活に寄り添ったものとは言い難いですよね...続きを読む
  • 死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発の五〇〇日
    東日本大震災の時の福島第一原発の様子を所長への取材を通して描く話です。次から次へと困難が襲うなか、命懸けで闘った人々の感動のドキュメンタリーです。オススメ!
  • オウム死刑囚 魂の遍歴 井上嘉浩 すべての罪はわが身にあり
    今年いちばん面白かった。
    筆者が割と井上嘉浩寄りなところはあるが、それをあらかじめ理解した上で読むと良い。それ以上に、松本智津夫の生い立ちからオウム真理教がどう成り立ち、事件を起こしていったのか詳しく書いてあった。井上嘉浩は16歳でオウムに浸かり、青春を知ることなく26歳で死刑囚となり48歳で死んで...続きを読む
  • 死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発
    3.11であった原発事故のこと、この本を読む前は恥ずかしながらテレビで見る情報くらいしか知りませんでした。本を読みあの日何があったか、どれだけたくさんの人が尽力したかを知ることができた。吉田さんを始めたくさんの人にインタビューをしたからここまでリアルになったのだと思う。しかし、今もまだ事故は収束して...続きを読む
  • 死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発
    二号機のサブチャン圧力がゼロになったこと、何が起こって何故鎮静化できたのか?自衛隊ヘリによる水投下の話がやや唐突な気がする。これらを除いて非常にわかりやすく、そして読みやすい。感動できます。