門田隆将のレビュー一覧
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だいぶ前に購入して積読に成っていた。
地震のときは茨城県日立市で仕事をしていた。経験したことのない
大きな揺れに恐怖を感じた。
しばらく電気が来なかったので、原発事故の事は停電が復旧して
ニュースで初めて知った。
原子炉建屋が爆発したことをニュースで見て、やばいことに成った
と感じてはいたが、事態の深刻さは分かっていなかった。
まさか、この時、福島原発はメルトダウンしていたとは誰も気づいて
いなかったと、思う。
本書で吉田昌郎さんが言っている、チェルノブイリ✕10倍の危機が迫って
いたとは、一般人は誰も思っていなかっただろう。
今、想えば福島原発の崩壊により、東日本全体の原発が連 -
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とても良かった。
落合博満や小久保裕紀、田口壮などの名選手を育てたバッティングコーチの物語です。
それぞれの選手の良さを引き出す数多の練習メニュー、プロコーチの職にありながら心理学を通信制の大学で学ぶ勤勉さ。
そしてこれまでの経験を高校球児に伝えて甲子園に行きたいと50歳にして教員免許を取得し、晴れて教師となったのちすぐに病魔に襲われた不運。
それでも泣き言一つ言わず闘い続けた名コーチ高畠導宏の生涯です。
正直、氏のことは存じ上げませんでしたが、スタッフ教育に携わる私にとってとても良い気付きを与えていただきました。
50歳でこれまでの安定した暮らしを手放してでも夢にチャレンジした姿勢も素 -
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こんなに闘ってくれていたなんて…
東日本大震災の時、私は中学2年生だった。
上履きのまま何も持たずに下校したのを覚えてる。テレビに映る津波のニュースもコンビナート火災もどれも現実味が無かった。
正直、原発事故のことは記憶にない。
だがその後の、住民避難や風評被害のことは覚えている。福島で何が起こっているのか全く理解できなかった。
この本を通して、大切なことを知ることができた。この本を知るきっかけになった映画Fukushima50にも感謝したい。
ありがとう闘ってくれて。
ありがとう伝えてくれて。
私たちは第二、第三の復興を託されたのだ。 -
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門田氏があまりにも右過ぎるのと、台湾への肩入れが露骨なところをフィルタリングすれば、日中平和友好条約締結までのスリリングさはどんな小説をも凌駕するほどの緊迫感で、史実として不勉強故に知らなかったことも多く、大変面白く拝読させていただいた。国際政治で性善説など有り得ない話であり、人道に反する行為を除けば中国共産党のやり方が普通で、日本の政治家や公安の在り方が甘すぎるだけ。ODAに群がる守銭奴に引っ張られるかたちで暗躍した政治屋は徹底的に排斥すべきでまさに非国民と言える。一本筋のある政治家がいなくなりポピュリズム政治屋ばかりの日本の劣化はとどまるところ無し。非常に憂慮すべき事態であることを啓蒙する
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日本の政治が中国共産党に牛耳られているという現状に至る道筋や、公明党がいかに中国の意向に沿った政党であるかがよく理解できた。
つい先日、日中国交正常化五十周年を迎えたが、五十年前のその裏で、日台関係に力を尽くしてきた人々の努力も虚しく日華断交となった。日中国交正常化へと押し進めた田中角栄や大平正芳が、今の日中関係を見たら何と思うだろうか。知識の少ない私でもわかりやすくて、興味深く読めた。多くの日本人に読んでもらいたい一冊です。
『中国では、反日教育がつづき、台湾では日本との交流・交友を促進するための教育かわおこなわれている。日中国交正常化と日華断交、同時になされた国家の決定は、長い年月を経て -
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かつての世界の孤児であった中華人民共和国(中国共産党)、その中国共産党は今や世界のモンスター、世界最大の反社であり、その反人道的、暴力的覇権主義は国際社会の癌、サタンとなっている。
しかし、その中国共産党を今のようなモンスター、サタンに育て上げてしまったのは他ならぬ日本であった。
1972年9月29日の日中共同声明から現在に至るまでの日中関係を総括し、筆者、門田隆将氏は語る。
「中国では、反日教育がつづき、台湾では日本との交流・交友を促進するための教育がおこなわれている。日中国交正常化と日華断交ーーー同時になされた国家の決定は、長い年月を経て、揺るぎない「民間交流」という要素が加わって、ま -
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あの当時、自分の事だけで精一杯だった。
何も出来ず、ただ流れる映像を見やる毎日。
建屋が水素爆発した時も、爆発したかくらいで、これからどうやって生活していくかしか考えられなかった。
原発、放射能汚染、言葉しか分からず、どれほど危険なことか想像だにしなかった。
今になり、ある程度の知識と経験が重なるにつれ、恐怖に包まれる。
極限の中に身を置きながら、行動していた方達。
一つ一つの言葉に重みを感じます。
普段読書しながら、うるっとくることはあっても、
水滴が頬を濡らすことはありません。
でも、この本で、頬は濡れました。
胸が、熱くなりました。 -
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福島原発事故で、北海道と西日本しか人が住めなくなる事態になるということが、最悪の事態としてあったということをはじめて知った。震災後アメリカが日本はもう終わりだと言ったらしいが宜なるかな。
当時は東京電力の本社の対応の遅さに不信感を覚えていたけど、現場の社員や協力企業の方々、自衛隊員の方々の決死の対応によって、何度も危機を乗り越えられたことを知りました。
大和魂はまだ日本人のDNAに組み込まれているのかな?命を賭けて闘った社員さんたちに敬意を表します。
日本もまだまだ捨てたものではないですね。
簡易便所の便器がずっと血尿で赤く染まっていたというのが印象的だった。
引き込まれて一気に読んで -
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海外で日本経済の尖兵として働いている日本人の安全をどう守るか、救援機を飛ばすことが出来ない日本政府の実情はイーイ戦争時の邦人救出劇から湾岸危機、イエメン内戦、アラブの春のリビア政変に至る年月を経ても変わっていないと訴え、国と国民に問い掛けている。著者の問題提起は正に正鵠を射ている。イラクで人間の盾にされた者としては、湾岸危機で大使館の地下に避難したクウェイト在留邦人が救援機の到来を信じて脱出訓練を繰り返していたが、無駄になった経緯に記述がなかったことは残念であった。当時、人質であった私は外務省本省と出先の大使館が国の方針と役人の建前を邦人の命に優先させることがあることを思い知らされました。クウ