門田隆将のレビュー一覧

  • この命、義に捧ぐ 台湾を救った陸軍中将根本博の奇跡
    この小説を読んで、少なくない人が熱いモノが込み上げてくると思います。
    戦争というものを礼讃する気は毛頭ないですが、元陸軍中将の生き方には、
    尊敬の念を抱かずにはおれません。今では、このような人(仁義に生きた人)は、絶滅しています。

     やはり、覚悟を持った人間は違うなと思います。そして、覚悟の大きさ...続きを読む
  • 記者たちは海に向かった 津波と放射能と福島民友新聞
    東日本大震災で大きな被害を受けた福島県に本社を置く福島民友新聞。地震、津波、原発災害と立て続けに大きな被害が出た地域の地方新聞は停電や原発災害による避難指示で新聞の発行さえも危ぶまれる状況となりました。そんな逆境の中、地震翌日の3月12日に地震被害を伝える福島民友新聞は発刊され、しかも驚くことに既に...続きを読む
  • 死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発
    門田隆将(1958年~)氏は、中大法学部政治学科卒、新潮社勤務を経て独立した作家、ジャーナリスト。芸術祭 テレビ・ドラマ部門 大賞(2010年)、山本七平賞(2010年)などの受賞歴あり。
    本書は、2011年3月11日の東日本大震災に伴って発生した福島第一原発の大事故について、同原発の所長を務め、現...続きを読む
  • 記者たちは海に向かった 津波と放射能と福島民友新聞
    福島民友新聞記者たちの怒濤の記録。
    津波で人の命を救って亡くなった記者、おじいさんと孫を救えず今も罪悪感に悩まされる記者。生き残った人たちにも震災は今も苦しめ続ける。震災を生き延びても、その後亡くなった記者もいる。紙齢を絶やさないという執念と何が起きたか伝えねばならない使命感のすさまじさ。16、17...続きを読む
  • 甲子園への遺言 伝説の打撃コーチ高畠導宏の生涯
    高畠さんは、選手時代に輝かしい成績を長きにわたって残したわけではないっぽいのに、ずっとどこかしらのコーチをやっている人。
    …この本を読むまではその程度の認識でした。
    なのでプロ入団前~現役時代の話は全く知らず、読んでいてただただ驚くばかりでした。
    コーチとして長く歩まれたことを思えば「災い転じて福と...続きを読む
  • 日本、遥かなり エルトゥールルの「奇跡」と邦人救出の「迷走」
    [来てくれない。けど、帰りたい。]エルトゥールル号の遭難事件を背景とし,日・トルコの友情の証としてクローズアップされることが多いイラン・イラク戦争時のトルコ航空による邦人の救出。しかしそのときなぜトルコは航空機を送り出すことができて,日本は自国民の救出に乗り出せなかったのか......。その後に起こ...続きを読む
  • リーダーの本義
    多くは中間管理職、部長クラスの人達が上の無理解や現状を知らない状況から義を貫く事が出来たかという話で興味深かった。
    紹介された人も福島第一原発の吉田所長から
    上杉謙信、根本博陸軍中尉、高畠打撃コーチまで幅広かった。
    全ての石に価値がある。しかし見る目がなければただの石
    未知による失敗は忌み嫌うもので...続きを読む
  • 日本、遥かなり エルトゥールルの「奇跡」と邦人救出の「迷走」
    さすがに門田隆将のノンフィクション作品は内容が濃いですね!海外の駐在日本人たちが戦火に襲われた際に、国外への脱出が容易ではないという問題点を当事者コメントや日本以外の国の対応なども巧みに織り交ぜて指摘し、いかに日本という国が駐在日本人の命に対して、無責任であるということを痛感させられました。
    紛争国...続きを読む
  • リーダーの本義
    弟の店「はちごう」にプレゼントしてもらったようです。
    僕も読ませていただきました。

    「本義」
    存在意義とか使命とかになるでしょうか。
    ここに挙げられた取材に基づくエピソードはどれも心打つものでした。

    残念ながら東電や民主党政権や三菱等々「本義」を弁えない態度をとるリーダーを排出もとい輩出してしま...続きを読む
  • リーダーの本義
    「本義に生きる」

    義務や権利でもなく、もちろん自身の主義・主張でもない。
    自分の「本義」を知り、「本義」に生きる。

    本書では、「リーダの」というタイトルがついていますが、リーダの立場には公私問わず、あらゆる人が立たされます。つまり、本書は全ての人の本義を考えさせてくれる一冊です。

    本書に取り上...続きを読む
  • リーダーの本義
    組織のリーダー達が窮地に立たされた時の苦悩、その時に本義に基づいての決断に感動しました。
    本義とは、本来持っている「存在意義」だと著者は解釈している。
    東電の吉田所長、駐蒙軍 司令官 根本陸軍中将、伊藤忠の商社マンでありながらイランにいる日本人を助け出した森永さん、プロ野球のコーチで中間管理職として...続きを読む
  • リーダーの本義
    福島第一原発の吉田所長、駐蒙軍司令官として在留邦人を救うため終戦の武装解除命令に従わなかった根本中将、イラン・イラク戦争でのトルコ機によるテヘラン脱出の陰の主役である伊藤忠商事の森永イスタンブール支店長、被害者のための司法のために闘い続けた光市母子殺害事件の本村さん、7球団で打撃コーチを務めた高畠さ...続きを読む
  • リーダーの本義
    先日、講演でお話を聴けて贅沢な時間を過ごしました(^^)
    真剣な中にもユーモアがいっぱいで、
    「感動の話があるのですが時間の関係で飛ばします」にはびっくりしました!が、とても楽しくてあっという間に時間が過ぎてしまいました。
    門田先生の優しいお人柄は本のイメージそのままでした。
  • リーダーの本義
    わが師(とこちらが勝手に思ってるだけだが)・日下公人先生も認める、日本の至宝のノンフィクション作家の門田隆将先生の新書がでた。それもビジネス書として。

    タイトルは「リーダーの本義」
    「本義」とは難しく言うと、「存在意義」のようなもので、家庭なら「お父さん」の本義は働きに行って、お金を稼いでくること...続きを読む
  • 尾根のかなたに 父と息子の日航機墜落事故
    大切な人を突然奪われる不条理。
    平時は自分とは遠いことのように感じるけれど、それは本当に突然、ある日足音もなく訪れる。

    このような不条理に直面したときに、いつかそこから立ち直り、より良い人生を生きるためには何が大切なのだろうか?

    あの事故で家族を失った少年が、大人になり結婚し家族を持つ喜びをひし...続きを読む
  • 「吉田調書」を読み解く 朝日誤報事件と現場の真実
    この書籍は所謂、福島原発事件で吉田昌朗所長(故人)の「吉田調書」をめぐって、朝日新聞が情報操作をし、虚偽の記事を紙面で流したことに対して、著者のノンフィクション・ライターの門田隆将氏の対応と、実際福島原発事件で、吉田所長が官邸や、東電本社からの圧力と闘い、どのように事故を収束させていったかという事を...続きを読む
  • 蒼海に消ゆ 祖国アメリカへ特攻した海軍少尉「松藤大治」の生涯
     祖国アメリカへ特攻した日系2世の海軍少尉「松藤大治」の生涯を描いたノンフィクション。

     特攻を描いた名作といえば、「永遠の0」がありますが、あくまでもフィクションであり、今作が大きく違うのは、真実に迫ろうとしたノンフィクションであるという点です。

     筆者は、戦争への怒りを極力抑え、あくまでも主...続きを読む
  • 「吉田調書」を読み解く 朝日誤報事件と現場の真実
    福島第一原発の所長であった吉田昌郎氏の証言を元にした「「吉田調書」の報道で朝日新聞が「作業員が所長命令に背いて撤退した」と報道し、後に謝罪会見を開く事態にまで至った誤報事件。生前の吉田氏にインタビューし、震災直後の現場の真実を「死の淵を見た男」で詳細に伝えた著者が、朝日新聞の報道内容とは違って本当は...続きを読む
  • 狼の牙を折れ~史上最大の爆破テロに挑んだ警視庁公安部~
    臨場感満点だった。
    自分が生まれた頃の日本に、東京に、こんな大事件が起きていたのかと驚愕した。 子供時代、左翼と右翼の抗争など目にすることが多かったけれど…その数年前のことなのかと知って更に驚愕。 今ではそんな事なんて無かったかのように時代が流れている気がしていたけれど… 当時の事件に出てくる韓国、...続きを読む
  • 甲子園への遺言 伝説の打撃コーチ高畠導宏の生涯
    田口(オリックス)、小久保(ホークス)、高沢(1996年首位打者・ロッテ)、西村(1998年首位打者・ロッテ)など数多くの好打者を育てた名コーチ・高畠導宏氏。30年に渡るプロ野球コーチの経験の後、高校野球の指導者を目指した志半ばで肝臓癌でお亡くなりになられました。高畠氏の壮絶な一生を教え子のプロ野球...続きを読む