門田隆将のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
レビューを拝見して知った本です。ありがとうございます。
週刊誌は最近全く読んでいませんが、今までに読んだ、コロナ関連の新書数冊より、週刊誌寄りの本の気がしました。
ただ、2020年6月27日の刊なので、古い情報が多かったです。
まず、中国に対する批判が多くを占めていました。
中国政府の感染者の隠ぺいによって対応が遅れ感染が拡大していきました。
日本の安倍政権の政策が「原発事故時の民主党政権と同じだ」と筆者は感じたそうです。
中国からの入国禁止措置をもっと早い時点で採ることができていたら安倍首相は歴史に残る宰相となっていたであろうと述べています。
中国から入国を禁止できなかったのは習近平国賓来日の問題があったが故だそうです。
日本に比べて台湾の初動のの速さ、マスク在庫マップなどの対応は、台湾は民進党(緑)と国民党(青)が常に戦っている、支持者を納得させる政策がいつも求められている国だからだそうです。
日本は”平和ボケ”している国。
中国からの”入国制限”さえしていなかった。
そしてまた「東京オリンピック・パラリンピック」によって、欧米からの入国禁止に踏み切れなかった日本。
そのために、国内の感染者拡大を招いてしまった。
それよりも、きちんと防疫をやっているからこそ、オリンピック・パラリンピックをやるという方が説得力があります。
安部政権は「中止」でなく「延期」に持ち込みたかった。
そして緊急事態宣言がやっと出ましたが、これをありがたく聞いていた私はバカだったのだと思い至りました。もはや遅かったのですね。
このパンデミックで世界の均衡が初めてわかった気がしました。
アベノマスクは多大な費用をかけた割にはほとんど役に立たなかったと思います。ネットの使えない老夫婦などを除いては。家庭に2枚の布マスクでは、何の役にも立ちません。枚数が少ないし、私の家では中国製の高い使い捨てマスクをネットで買ってしのぎました。
そして最後に、日本は生半可なコロナウイルス対策が何であれ功を奏しているという奇妙な成功が述べられていますが、今、冬に向かってGOTOキャンペーンなどやりながら第3波がおしよせているので、この先はどうなるのかはまだわからないと思います。
国民全員のワクチン接種が終わる前の「オリンピック・パラリンピック開催」は狂気の沙汰だと思います。 -
Posted by ブクログ
100年に一度と言われる新型コロナウイルス禍にあって、はからずも暴露されることになった日本の危機管能力の欠如。著者は、それを憂え、また、中国の体制維持のための弾圧、情報統制、隠蔽などの実態にも目を向け、様々なツィートを発信し、警鐘を乱打してきた。本書では、武漢での患者発生に遡り、中国人入国をなかなか停止できなかった日本政府、それに比して素早かった台湾による完全制御、武漢病毒研究所の驚くべき杜撰な体質などをつぶさにリポートし、解説、批判する。巻末には年表も添付され、世界におけるコロナの感染推移や各国の対応状況の振り返りができるようになっている。以下に主な内容をビックアップ。
・1月18日、米国はCDC(疾病対策センター)が乗り出し、武漢からの直行便等の乗客を別の部屋へ移すなど対策を講じ始める。
・1月21日、日本では武漢からの航空機内で体調に関する簡単な質問票を配布し、自己申告に任せた。
・1月23日、台湾は武漢との間の団体観光客の往来禁止を発表
・1月22日、北朝鮮は中国からの観光客の受け入れを全面停止
・武漢では発生当初、「人から人への感染」を認めなかったため、医療スタッフに十分な感染防止用の医療用防護服やマスクさえも配られなかった。
・1月23日に武漢が封鎖されたが、この時点で、約500万人が武漢から脱出、既にウイルスは中国全土に広がっていた。
・2月初めから世界134か国が中国全土からの入国禁止措置を実施する中、日本は2月1日、武漢を含む湖北省からの入国を拒否、中国全土からの入国を禁止しなかった。
・日本とは対照的に17年前のSARSの経験を生かした台湾は早めの水際対策を取り、それが奏功した。台湾では「まず実行」し、「後で修正」し、人びとがそれに「従う」というスピード感重視の点で日本と決定的な違いがある。
・習近平の来日を控え、中国側から「おお事にしないでほしい」と要請があり、多くの中国寄りや親中派の政治家がそれを飲んだ。
・中国依存の日本企業は衝撃を受けたが、武漢に工場があるホンダ、日産に対し、トヨタは武漢に工場がなく、直撃は免れた。
・日本には高い使命感と責任感を持った医療従事者が存在し、医療機関においては、世界でもCTスキャンを最も多く保有、医療水準は世界トップ
・日本にも縦割りでない感染症に係るアメリカのCDCに倣った組織や感染症危機管理監を設置すべき。
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Posted by ブクログ
井上嘉浩はオウム幹部の中で飛び抜けて若く、有名大学出ではなかったのに、麻原に重用されていった。中学生の時に密教、修行や解脱というものに関心を持ち、阿含宗へ入信して修行をするようになったが、そこで自分の疑問に応えてくれる人や教えとの出会いが無かったことが悔やまれる。ここで良い出会いがあれば、彼はオウムへと進むことはなかっただろう。
また、唯一、無期懲役から死刑に、二審で判断がかわった人で、再審請求中に死刑執行という司法の不条理には驚いた。
門田さんのように取材を丹念にすると信頼できる人は本当に貴重だと思う。500頁超の作品もそれを感じさせなかった。
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Posted by ブクログ
衝撃・絶望・感動の作品。
東日本大震災により福島第一原発で何が起きていたのか、現場で起こっていたことを生々しく描くノンフィクション。
今まで日本がここまでの危機に瀕していたことを認識出来ていなかった。そして果敢に命を賭して対応した吉田所長以下の現場の人々に焦点を当てた物語に感動。
放射線量が上昇する中、電気が途絶えた中央制御室に踏みとどまった人達。最後の際まで「死」と隣り合わせで踏ん張った人達。
現場で自らの使命の元、仕事を全うする人々。
それと対比して、官邸、東電幹部のやり取りの虚しさ。十分な意思疎通がなされないまま、菅首相の現場に投げかけた残念な言葉。その言葉を振り返ったコメントもあるが、謙虚さと慎重さがあまりにも足りないように感じた。それ故の現場の空虚感と怒りであったように思う。
専門家でない官邸の判断の難しさはよく分かるが、本書に触れられている不測の事態に対する対応についての議論が圧倒的に足りていなかったことは重要な問題であるように感じた。失敗から学ぶべきことは多い。
そして意外なのが、最後の最後に残った人々は死ぬと思って残ってるわけじゃなくて、やることがあるから残っていた、と言う。過酷な環境下で黙々とやらなければならないことをやる。静かな闘志のようなものを感じた。
また津波で亡くなった若手二人に対する心無い情報の拡散に関する話があるが、無知であることの罪深さを思い知らされる。
それに対して彼らの仲間達が壮絶な事実をキチンと両親に伝え、仲間として仕事と責任を全うする姿勢に胸を打たれる。
日本を救ってくれてありがとうございます。
未来に負債を残し、今を生きる仕組み から、SDGs、持続可能な社会を作ることの重要性を強く感じた。 -
Posted by ブクログ
疫病2020
まぁよくもコレだけ情報を集めたもんだと思います。コロナウイルスが取り沙汰され始めた頃、世界中の誰もこんな事になるなんて想像していなかったでしょう。それでも危機管理意識が有ったか無かったかで、こうも違うもんかと思い知らされた。何で台湾みたいに出来なかった?色々と事情があるのは分かる。けれど日本の政府がここまでダメだなんて思いもよらんかった…正直そんな気持ちでした。だから大東亜戦争当時の政府や軍部がどれ程ダメだったか…もよく分かった気がする。これではアカンよね!誰もがそう思ったろ、誰もがそう感じたよね。だからこそ、知る必要があると思う。何がどんな風に起こってどう進んだのか。しっかり知って置いて知識として蓄積しておく事。その為にはとても良い書籍でした。中国で何が起こっていたのか/台湾の動き/国内の動静…どれも興味深かった。「武官病毒研究所」からの各章は衝撃的でした。中国という国に憤りも覚えるが、中国的思考にも驚きを感じた。確かに理解できなくもない…スゲェ面白かったです。でもこれから何を準備して、どう行動していく必要があるのか…考える指標にもなった。良い本読んだ。そう思う。 -
購入済み
感謝
今もって最悪の事態であるとも感じていましたが、今の状況で済んでいる事への感謝。そして今の状況で済んでいるのは多くのヒーローがいる事を初めて知り本当に感謝です。但しこのような事故が起きなければ不要なヒーローです。事故を回避出来なかった事に関しては東電、政府、関係委員会等々猛省し今後の回避に向け対応が必要で、こちらは今もってできているのか不安です。
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Posted by ブクログ
台湾と日本の深い繋がりを感じさせてくれる。日本統治時代に、内地から台湾に渡り台湾に尽くした日本人の物語を多く読んできた。が、坂井徳章、湯徳章は日本人であり台湾人だ。ニニ八事件で犠牲にとなった徳章の台湾人の自由と人権を求める闘いは、白色テロの闇を経て、民主化を成し遂げた李登輝、中国共産党に対峙する蔡英文に通じているだろう。1月に総統に再選された蔡英文の片腕は、かつて台南市長時代に湯徳章の命日を台南市の「正義と勇気の記念日」に制定した頼清徳だ。湯徳章の闘いは彼等には受け継がれ、今も脈々と続いていると思う。本編と共に、おわりに、あとがき、解説、も味わい深い。
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匿名
購入済み角川文庫版の方が価格が安いです
内容は、お勧めなので星5つにしましたが、2016年に再版された角川文庫版「死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発」の方が、文庫本のため新しく価格が安いです。
本レビューのPHP研究所版(2012年)が1600円、角川文庫版(2016年)が924円です。
更に値引きで646円(3/26まで)になっています。
また、ネット情報では「角川文庫版の方が朝日新聞の虚偽報道のあとがき」もあるそうで内容的にも加筆されているかも知れません。
電子書籍では単行本や文庫本は関係ないのと思うので、特にこだわりがない方は角川文庫版をお勧めします。