門田隆将のレビュー一覧
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門田隆将『狼の牙を折れ 史上最大の爆破テロに挑んだ警視庁公安部』小学館文庫。
1970年代に起きた連続企業爆破テロ事件の犯人『東アジア反日武装戦線 狼』と警視庁公安部の息詰まる攻防を描いた読み応えのあるノンフィクション。
今年、2024年1月に50年に亘り逃亡を続けていた『東アジア反日武装戦線』のメンバーの1人、霧島聡が死の間際に名乗り出たという衝撃のニュースが駆け巡ったことは記憶に新しい。霧島は日本の高度経済成長の末期に起きた史上最大の爆弾テロの犯人グループの1人だった。
現代の日本に於いては、裏金問題、脱税、企業献金、旧統一教会との蜜月などなど宗教団体を背景とする政党と連立政権を組む -
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ネタバレ
事件のおよそ五ヶ月前に公安の手に渡り、差し押さえ令状の出た「こと細かに爆弾の材料、作り方や、注意事項、そしてどのように大衆の中に溶け込んで爆弾闘争を展開するか、その方法論や心構えまで、詳細に書かれていた、、、闘争用の爆弾教本」である『服服時計』
犯人像に迫るために集められた頭脳集団は「『服服時計』の裏に潜むものを炙り出せ。文章から、文脈から、抱いている思想を読み解いて、誰がこれを書いたのか、影響を受けたのはどんな思想なのか、どういう人間の影響を受けたのか、それを徹底して分析せよ。誰が書いたのかがわからなくても、どういう思想のやつが書いたのか、そこに辿りつけ。左翼の論文の葉脈から、あらゆるも -
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尖閣諸島の帰属問題は、日中間でかなりこじれているが、本書では日本固有の領土であるという主張の根拠、および中国が出している根拠についての矛盾点を、歴史家の研究結果を通じて淡々と記述している。
とかく領土問題となると熱くなりがちだが、あくまでも冷静に述べているのが、かえって好ましく感じた。(以前読んだ「尖閣諸島と日中外交」では、日本の歴史家でも、中国の領土だったという解釈をしている人の根拠も出されていた)
力によって解決するのではなく、歴史の深堀りで、外交的な解決をしていって欲しいものだ。
しかし、本書のメインは領土問題の話ではなく、尖閣諸島とは切ってもきれない関係の人たちが主人公だ。
江戸末 -
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ネタバレ2011年3月11日14時46分ごろ、国内観測史上最大のマグニチュード9.0を記録した東日本大震災の発生から今年で11年が経とうとしています。皆さんは当時の記憶がありますか。
当時、私は高校生で、卒業式を3日後に控えていました。友達と学校にいるときに地震が起こり、その日はそのまま数人の友人たちと学校に泊まることになり、宿泊行事に参加しているときのようなワクワク感と、状況がわからない不安で眠れない夜を過ごしたことをよく覚えています。こっそりと盗み見た校長室のテレビには、映画のワンシーンのような津波の映像と、赤く染まった日本地図が映し出されていました。計画停電による交通麻痺や、デマの拡散による物資 -
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<目次>
巻頭提言 門田隆将
自由vs独裁決着の時へ
序章バイデンで政権の4年
第1章台湾電撃侵攻のシナリオ
第2章もし中国の属国になったら
第3章中国による人類運命共同体
第4章中国の独裁は終わらない
第5章習近平の中国という怪物
第6章属国根性を捨てよ
あとがきに代えて 石平
2021/2/1発行
p137 反日日本人
p138 毛沢東はコミンテルンの指導は受けても、中国の実情に
合わせて農民を重視した革命を行った。あくまで
中国としてどうしていくか。
でも、日本の共産主義者は違う。彼らは日本を良く
しようとか、~共産主義そのものに向かっている。
p160 復讐の対象は日本
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保守派の論客で知られる、門田隆将さんの著作。2013年から雑誌Willに連載していたコラムを、まとめたものである。
大きく3点について、論じている。タイトルにもなっている、階級闘争を引き起こしているメディアとSNS。次に世界情勢、特に極東アジアに関する情勢。 それからその時々に発生した事件に対しての保守派としての分析と提案がなされている。
左翼に支配されたマスコミと、SNSの発展によって勃興した物言わなかった多数派によって戦われる言論闘争。
習近平との登場とコロナの発生によって、遂に世界に牙を向いてきた中国。追従する韓国、立ち向かう台湾。
その時期によってテーマの幅が拡がったり絞ったり