門田隆将のレビュー一覧

  • 狼の牙を折れ 史上最大の爆破テロに挑んだ警視庁公安部

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    門田隆将『狼の牙を折れ 史上最大の爆破テロに挑んだ警視庁公安部』小学館文庫。

    1970年代に起きた連続企業爆破テロ事件の犯人『東アジア反日武装戦線 狼』と警視庁公安部の息詰まる攻防を描いた読み応えのあるノンフィクション。

    今年、2024年1月に50年に亘り逃亡を続けていた『東アジア反日武装戦線』のメンバーの1人、霧島聡が死の間際に名乗り出たという衝撃のニュースが駆け巡ったことは記憶に新しい。霧島は日本の高度経済成長の末期に起きた史上最大の爆弾テロの犯人グループの1人だった。

    現代の日本に於いては、裏金問題、脱税、企業献金、旧統一教会との蜜月などなど宗教団体を背景とする政党と連立政権を組む

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    2024年10月18日
  • 狼の牙を折れ 史上最大の爆破テロに挑んだ警視庁公安部

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    ネタバレ


    事件のおよそ五ヶ月前に公安の手に渡り、差し押さえ令状の出た「こと細かに爆弾の材料、作り方や、注意事項、そしてどのように大衆の中に溶け込んで爆弾闘争を展開するか、その方法論や心構えまで、詳細に書かれていた、、、闘争用の爆弾教本」である『服服時計』

    犯人像に迫るために集められた頭脳集団は「『服服時計』の裏に潜むものを炙り出せ。文章から、文脈から、抱いている思想を読み解いて、誰がこれを書いたのか、影響を受けたのはどんな思想なのか、どういう人間の影響を受けたのか、それを徹底して分析せよ。誰が書いたのかがわからなくても、どういう思想のやつが書いたのか、そこに辿りつけ。左翼の論文の葉脈から、あらゆるも

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    2024年08月20日
  • この命、義に捧ぐ 台湾を救った陸軍中将根本博の奇跡

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    蒋介石の歴史的評価は賛否両論。二・二八事件やその後の白色テロがまず浮かび、悪いイメージが強い。そんな蒋介石だけど、戦後に多くの将兵と在留邦人を日本へ帰還させるためにあらゆる協力を惜しまなかったということで、その恩義に応えるために根本中将は台湾に渡り、死をも覚悟し共産党軍と戦い大勝利を収める。
    根本中将だけでなく、戦後、東南アジアの国々の独立の為にそこに残り、現地の人達と共に戦った軍人が多くいたと聞く。なぜそこまで義に捧ぐことができたのだろう。

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    2024年07月17日
  • 新聞という病

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    新聞というメディアが旧態依然としていることを元新潮編集長が書いた一冊。

    思想的な立場は超越して面白かった。

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    2024年06月27日
  • 尖閣1945

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    尖閣諸島の帰属問題は、日中間でかなりこじれているが、本書では日本固有の領土であるという主張の根拠、および中国が出している根拠についての矛盾点を、歴史家の研究結果を通じて淡々と記述している。
    とかく領土問題となると熱くなりがちだが、あくまでも冷静に述べているのが、かえって好ましく感じた。(以前読んだ「尖閣諸島と日中外交」では、日本の歴史家でも、中国の領土だったという解釈をしている人の根拠も出されていた)
    力によって解決するのではなく、歴史の深堀りで、外交的な解決をしていって欲しいものだ。

    しかし、本書のメインは領土問題の話ではなく、尖閣諸島とは切ってもきれない関係の人たちが主人公だ。

    江戸末

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    2024年05月28日
  • 汝、ふたつの故国に殉ず 台湾で「英雄」となったある日本人の物語

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    相変わらず文章は上手くないと感じるが、この作者の選ぶノンフィクションのテーマと人物は秀逸。今回も世に知られない英雄の歴史を丹念に調べて、素晴らしい話にまとめており、とても面白かった。

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    2024年05月03日
  • 尖閣1945

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    中国が領有権を主張するずっと前から石垣島民と尖閣諸島の深い関係。戦時中台湾に疎開しようとした船が尖閣諸島に漂着した歴史秘話を描いたノンフィクション。

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    2024年03月16日
  • この命、義に捧ぐ 台湾を救った陸軍中将根本博の奇跡

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    戦争直後、満州からの日本人撤退を指揮した根本中将が、その時の恩を返すために台湾へ密航し蒋介石のもとで中国軍を相手に唯一の勝利をもたらす

    …作り話かな?ってくらいに濃い根本博の一生

    これを読むまで、金門島のことを全然知らなかった
    こんな場所なのに今でも「台湾」の領土だということに驚き

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    2024年03月08日
  • 死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発

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    チェルノブイリ×10
    このワードを見るだけでもおぞましい。。
    そんな事態になりかねなかったこの事故に、もう少し事実を早く知るべきだったと後悔してます。
    ホントにギリギリのところまで死を覚悟して福島を守る人たちの、綺麗事抜きに心打たれました。
    非番の直長が集結したり、最後まで戦うことを決意したり、地元を守るという強い気持ちで闘う人々らに圧倒されました。
    ただ感謝ですね。

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    2024年02月11日
  • 尖閣1945

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    この本は尖閣列島が日本の領土である証拠とその尖閣を巡る当時の様々な人々の生き様、死に様を事実として書き記したものである。
    金城珍吉を始めとする男達の想いや執念は現代人に失われてたものを思い起こさせてくれた。
    また、彼らが命懸けで作った歴史は生きている我々にとてつもない勇気をもたらしたのではないか。

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    2024年02月04日
  • 記者たちは海に向かった 津波と放射能と福島民友新聞

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    購入から読み始めるまで一年以上かかりました。
    何が正しいのかなんて誰にもわからないことだけれど、極限状態におかれた時に、仕事に対する思いと、生きること、生き続けることの大切さと難しさなど考えることなんてできなくて、本能的に動いてしまう、というのが人なのだろうなとつくづく思います。ただ、人間も自然の中に生きるものなので、自然の脅威と素晴らしさを感度よく感じられるような生き方をしていたいと思いを新たにしました。

    東日本大震災に関連した本をきちんと読むのは『紙つなげ』に続いておそらく2冊目。手元に残しておきたい本です。

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    2024年01月25日
  • 尖閣1945

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    ▶︎これだけの証拠があっても中国の「核心的利益」論を説き伏せることができない日本の外交政策ってなんなんでしょう?

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    2023年12月29日
  • 尖閣1945

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    終戦直前、軍の命令により石垣から台湾に逃げようとして、米軍の攻撃により遭難し、尖閣に流れ着いて助かった人々の物語。無論、皆助かったわけではない。死んだ人が多い。助かった人にもドラマがある。凄まじい戦いだった。
    しかし、こう言うことの積み重ねでだけ尖閣を守ろうと言うのは寂しい。日本政府の弱腰はいかんとも。

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    2023年11月20日
  • 死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発

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    あの日。福島第1原発で何があったのか。
    当時の所長、故、吉田昌郎氏をはじめ、様々な関係者に話を聞いた貴重なルポタージュ

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    2023年11月09日
  • 死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発

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    ネタバレ

    2011年3月11日14時46分ごろ、国内観測史上最大のマグニチュード9.0を記録した東日本大震災の発生から今年で11年が経とうとしています。皆さんは当時の記憶がありますか。
    当時、私は高校生で、卒業式を3日後に控えていました。友達と学校にいるときに地震が起こり、その日はそのまま数人の友人たちと学校に泊まることになり、宿泊行事に参加しているときのようなワクワク感と、状況がわからない不安で眠れない夜を過ごしたことをよく覚えています。こっそりと盗み見た校長室のテレビには、映画のワンシーンのような津波の映像と、赤く染まった日本地図が映し出されていました。計画停電による交通麻痺や、デマの拡散による物資

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    2023年10月10日
  • 中国の電撃侵略 2021-2024

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    <目次>
    巻頭提言 門田隆将
    自由vs独裁決着の時へ
    序章バイデンで政権の4年
    第1章台湾電撃侵攻のシナリオ
    第2章もし中国の属国になったら
    第3章中国による人類運命共同体
    第4章中国の独裁は終わらない
    第5章習近平の中国という怪物
    第6章属国根性を捨てよ
    あとがきに代えて 石平

    2021/2/1発行

    p137 反日日本人
    p138 毛沢東はコミンテルンの指導は受けても、中国の実情に
     合わせて農民を重視した革命を行った。あくまで
     中国としてどうしていくか。
     でも、日本の共産主義者は違う。彼らは日本を良く
     しようとか、~共産主義そのものに向かっている。
    p160 復讐の対象は日本
     

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    2023年08月22日
  • この命、義に捧ぐ 台湾を救った陸軍中将根本博の奇跡

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    台湾と日本の関係をあまりにも知らないことに改めて気づかされました。トランプ以降、米中関係が、太平洋戦争後の第三フェーズに入り、日本の立ち位置は、いよいよ難しくなるなか、台湾との結びつきは、戦後のルールでは割りきれず。蒋介石は、あのばかでかい銅像を必要とする存在だった。
    そんないろんな見聞がちょっとつながりました、原点は、内モンゴルの根本中将の大英断と。

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    2023年08月11日
  • リーダー3つの条件 世界でリーダーシップを発揮した安倍総理に学ぶ

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    門田氏の著書はほぼ読んでいるので新鮮味はなかったし、故安倍元総理の持ち上げすぎは話半分で読んだが、前統合幕僚長・河野氏の言説はほぼ初めてだったので、制服組トップの考え方に接することができたのは良かった。

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    2023年08月02日
  • 死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発の五〇〇日

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    言わずもがなですが、フクシマ50の原作。
    映画を見たことがあったけど改めて手に取る。
    映画では知り得なかった事実が色々あり、まさに人間の究極の状況における葛藤などの中、揺るぎなき信念で、たまたま私たちは救われたのだと思いました。
    吉田所長をはじめ、みなさまの働きに 感動するとともに深く感謝いたします。

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    2023年07月30日
  • 新・階級闘争論 暴走するメディア・SNS

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    保守派の論客で知られる、門田隆将さんの著作。2013年から雑誌Willに連載していたコラムを、まとめたものである。

    大きく3点について、論じている。タイトルにもなっている、階級闘争を引き起こしているメディアとSNS。次に世界情勢、特に極東アジアに関する情勢。 それからその時々に発生した事件に対しての保守派としての分析と提案がなされている。

    左翼に支配されたマスコミと、SNSの発展によって勃興した物言わなかった多数派によって戦われる言論闘争。

    習近平との登場とコロナの発生によって、遂に世界に牙を向いてきた中国。追従する韓国、立ち向かう台湾。

    その時期によってテーマの幅が拡がったり絞ったり

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    2023年05月05日