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Posted by ブクログ
本書が伝えていることとは、
新聞をはじめ、マスコミュニケーションの世界では、印象操作といわれる作為的な記事・報道により、事実とは異なる印象を与えて、ある思想を押し付けることを主目的に世論形成をしようとしていることがある。情報の取捨選択がとても大事だということ。
はやりの言葉で言えばフェイクニュースとでも言えばいいか。
あるニュースを耳にし、興味を持った時に取るべき行動とは?
どの新聞の記事なのか?
どのテレビ局からの情報なのか?
元のソース(情報源)はどこからなのか?
事件であれば、加害者のコメントなのか?被害者のものか?第三者?
等、比較したり、さらに調査することで掘り下げないと、ミスリードされかねない。長年の経験、また本書を参考にとりあえず信頼できそうな媒体を探しておくこと。
そのうえで、うのみにしない気概。
本書は、新聞記者への応援・叱咤激励であると著者は言っている。
新聞記者という職業の矜持がどこにあるのかを、今一度見つめなおせ。
こんな新聞にしていいのか!と。
Posted by ブクログ
門田は、東日本大震災で大事故を起こした東京電力福島第一原発の吉田所長に長時間の単独インタビューをした唯一のジャーナリストだと思う。朝日新聞の「吉田調書」報道があったとき、門田がどう評価するのかがまっさきに気になった。その第一声が「朝日の誤報」である。この本を読むと、朝日がどうしてあのような誤報に至ったのかよくわかる。本当の世論を無視して、朝日が自分で世論を作ろうとし、物事を捻じ曲げて書いているからだと解説する。自分たちが世論を作っているという思い上がり、いまだに五十五年体制から抜けられない硬直した視点、加えて取材力の低下。恐ろしい病だ。
Posted by ブクログ
ここで槍玉に挙げられている朝日新聞を20年以上読んできた。新聞にはもう一度 言論機関としての矜持と使命を取り戻してほしい、との思いは著者と共通する。ただ著者が持ち上げている産経、読売も朝日と似たり寄ったりだ。今や新聞とその記事を配信するネットニュースが日本人を分断する最大の推進力になっている。そりゃそうだ。自社の思想に共鳴する読者を繋ぎ止めて利益を出すためには、顧客(読者)や広告主に迎合することは止められない。そういう構造なのだから、もう期待する方がどうかしている、と思う。
それにしても同じニュースでも新聞によってこんなに取り上げ方が違うのかと驚いた。朝日だけを読んでいたのでは自分がどんどん愚かになっていく危機感を持つ。産経も購読してみることにするかな。
Posted by ブクログ
「観念論と現実論」との闘いの時代。
筆者は現代のジャーナリズム(だけでなく日本社会も)をそう位置づけ、「国内外のさまざまな現実に対応していこうという人々と、イデオロギーに固執して現実を見ようとしない理想論、すなわち観念に縛られた人々」の具体事象を、筆者の見解を含めて本書に綴っています。
個人的には、新しい時代のメディア、従来のマスコミュニケーションに変革を持たらす、などど言われるSNSの世界でも、全く同じことが起きていると思います。
さらに言えば、新しい時代のメディアにおいてこそ、観念論が横行しているように思えてなりません。
情報の受発信がより個人に近づいている今こそ、手に取る価値があると感じた一冊です。
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