門田隆将のレビュー一覧

  • この命、義に捧ぐ 台湾を救った陸軍中将根本博の奇跡

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    日本人がいかに義に厚いかをとてもよく表しています。根本博さんがいたことで今の日本と台湾との友好が保たれているのだと思います。「雪中に炭」という言葉は忘れません。東北の震災の後、台湾は馬英九総統自ら台湾国民に日本に手を差し伸べることを訴えてくれたそうです。そのために信じられないほどの義援金が集まりそれによりますます日台の信頼関係が深まりました。さらに涙が止まらなかったのはWベースボールが日本で行われ、日本は台湾に勝ちましたが、その時日本人の観客は台湾の支援に感謝するプラカードを掲げて、台湾を讃えました。本当に素晴らしいことでした。根本さんの雪中の炭に今度は台湾が日本のためにしてくれたのです。本当

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    2018年04月24日
  • 奇跡の歌~戦争と望郷とペギー葉山~

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    恥ずかしながら,この本で「南国土佐を後にして」という歌を知り,ネットで探して聴いてみました。
    この歌の来歴を軸に,戦争の悲惨さ,豹と人間の奇跡の関係と悲劇,ペギー葉山さんと小学生の心温まる交流まで,引き込まれるように読みました。

    その後,再び「南国土佐を後にして」を聴くと,より抒情的に胸に響きました。

    高知県にはまた行きたいところなので,今度は「ハチ」に会いに行こうと思います。

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    2017年11月23日
  • 奇跡の歌~戦争と望郷とペギー葉山~

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    副題の「戦争と望郷とペギー葉山」がこの本のすべてを表していますね。物語を聞いているかのように、数奇な運命の数々をひとつの線にしてまとめあげた門田氏お得意の泣かせるノンフィクション。ペギー葉山は、歌ってきた曲の数々を「神様からの贈り物」と仰っているが、神様から歌うことを宿命付けられた一生のような気がします。「南国土佐を後にして」を軸にした数奇な極上のドラマのようなノンフィクションをお楽しみください。私は堪能しました。

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    2017年08月31日
  • 日本、遥かなり エルトゥールルの「奇跡」と邦人救出の「迷走」

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    今の日本の危うさをシッカリとした取材に基づいて書いています。なぜこの事にいて議論されないのか!尊い犠牲がなければ変わらないのか?明日、自分の知り合いが巻き込まれるかも知れない事に目を閉じさせているメディアに憤りを感じます。

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    2017年06月18日
  • リーダーの本義

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    これまでの門田隆将のノンフィクション本に登場する人物のダイジェスト編のような作品ですが、これまで取り扱われた人物それぞれがいかにリーダーシップを発揮したのかを己の本義にのっとって人間として正しく躊躇なく行動することの大事さと重ねて表現されていました。
    また、何事も1人では対処できず周りからのサポートも必要となるが、このようなリーダーには、周りからの賛同・信頼も得られやすいため結果、良いサポートを得られるということで、他人を尊重するという姿勢というのが共通しているリーダー像でした。
    このようなリーダーは有事対応時にこそ覚悟をもって逃げずにぶつかっていき力を発揮するのだと感じさせられました。
    その

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    2016年09月07日
  • 日本、遥かなり エルトゥールルの「奇跡」と邦人救出の「迷走」

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    【163冊目】特に日本において、邦人を海外で保護するのは極めて難しいという話。物理的な問題ではなく、法制度が人の命を救う障害になっているという話。

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    2016年09月04日
  • 日本、遥かなり エルトゥールルの「奇跡」と邦人救出の「迷走」

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    著者のあとがきにもあるが、「海外で危機に陥った時、外国人は、「心配するな。必ず国が助けに来てくれる」と信じており、日本人は「絶対に国は助けてくれない」と思っている」ということだ、というか、事実としてそういうなっている、ということが本書を読むといやというほど思い知らされる。

    ここで外務省や大使館の腰の引けた役人根性を批判するのは簡単だが、他国では普通におこなわれている、状況が危険になるほど軍隊が自国民の保護、救出にあたる、ということが自衛隊の他国での武力行使に当たるとして、議論すら許そうとしないマスコミや政治勢力の存在が根本的な要因となっていることは間違いない。

    それにしても100年以上前に

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    2016年03月27日
  • 日本、遥かなり エルトゥールルの「奇跡」と邦人救出の「迷走」

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    トルコの人々に対して、感動したことが二つ。
    日本人のために救援機を飛ばしてくれただけでなく、空軍の護衛をつけてくれたこと。護衛機が守っていたのが日本人乗客であってもトルコ人スタッフであっても、感動は変わらない。トルコという国が、罪なく殺されかけている命を守ろうとすることに、救援機を飛ばせない日本の民として、感動せずにはいられない。
    そしてもう一つはトルコの人々が、日本人ボランティアの名前を忘れずに覚えていること。トルコのために働いて命を落とした故人を悼んで、ミヤザキという名が冠されたストリート、公園、病院が出来ていると聞くと、頭が下がります。

    しかし自衛って何なのか。命が危ない無辜の同胞を、

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    2016年02月27日
  • 裁判官が日本を滅ぼす

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    こういう意見もあるよ。
    まぁ、タイトルは無理矢理感が拭いきれない 笑
    司法それ自体に日本を滅ぼす力は(残念ながら?)ない。

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    2016年08月14日
  • 日本、遥かなり エルトゥールルの「奇跡」と邦人救出の「迷走」

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    面白かった、と言うか日本の法制のおかしさがわくわかった。
    日本人を助けられなくては、国家の体をなしていない。こんな国だったのか、日本は。

    しかし門田さんの著作は外れなく面白いものばかりだ。

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    2015年12月27日
  • 原発事故に立ち向かった 吉田昌郎と福島フィフティ

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    福島第一原発事故時の吉田所長と、彼の元で働いた所員たちが、どれだけの覚悟と勇気をもって、事態の収拾に全力を注いだ姿は、だれが感動の物語です。彼らの対応が、日本を救ったのは間違いないと思います。
    ただ、美談として受け止めるだけでは正しくないのでないでしょうか。事故を未然に防げなかったのは、事実なので。

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    2015年08月15日
  • 「吉田調書」を読み解く 朝日誤報事件と現場の真実

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    著者の「死の淵を見た男」の補足版のような話で、福島第一原発事故の陣頭指揮にあたった当時所長の吉田氏の「吉田調書」という報告書に込められた真実(事実)を著者が亡くなった吉田氏に代わり、訴えかけるような内容であった。
    マスコミ(ジャーナリズム)のあり方に関しても考えさせられる内容であったが、伝え手も聞き手もゴシップ的な内容を欲する部分があるが、そういうのに迎合することなく、客観的な事実を、きっちり伝える難しさというのが伝わってきました。
    改めて、日本を未曾有の危機から救ってくれた吉田所長をはじめとする、福島第一原発の事故対策にあたった現場作業員の方々に感謝したいと思いますし、事実を正確に伝える著者

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    2015年04月29日
  • この命、義に捧ぐ 台湾を救った陸軍中将根本博の奇跡

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    台湾に駐在していても、こんな話が有ったなんて全く知らなかった。金門島で国民党が人民解放軍に勝ち、その島が防波堤となり、台湾が共産化されずに済み、いまの傲慢な中国が太平洋で暴れるのを押さえ込んでいる。
    国民党は台湾人にとっては目の上のたんこぶではあるが、役に立った側面もあるのだと気づかされた。
    それにしても、日本と台湾の歴史的なつながりはとても深い。

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    2015年03月01日
  • 太平洋戦争 最後の証言 第一部 零戦・特攻編

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    戦後70年だからこそ読んでおきたいと思い読む。
    この言葉にすべて集約される。
    「人は二度死ぬ」という言葉を思い出していた。人の死は二度あり、一度目は文字通りの〝肉体の死〟であり、そのあと人の心の中で生き続け、二度目は誰からも忘れられた時に、今度は〝永遠の死〟を迎えるというものである。
    ーー
    海軍戦没者慰霊祭」(沖縄海友会主催)が開かれていた。  五月二十七日は、「海軍記念日」(いつかいく)

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    2015年02月16日
  • 死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発の五〇〇日

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    福島第一原発事故の発生から、
    その収束のための指揮を執った吉田昌郎所長が病気で退くまで、
    その原因となったマグニチュード9.0の地震が起こったところから
    綴られていくノンフィクション。

    どうやって、あの原発事故は最悪の被害を免れたのか、
    福島第一の現場の状況は当時どう流れていっていたのか、
    そこでどんな人々がどう闘っていたかがわかる本。

    どうしても、東電や政府は悪いものだというイメージがあったりする。
    10mを越す津波はこないとする想定の甘さといい、
    マスコミによる政府や東電側の「対処の遅さや悪さ」
    を強調する報道などが一面的になされたからだ。

    しかし、本書を取ってみると、
    現場で働く東

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    2025年06月27日
  • 尾根のかなたに 父と息子の日航機墜落事故

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    1985年の日航ジャンボ機墜落事故で父親を亡くした当時子供だった遺族が大人となり、その当時のことについて語ったノンフィクション。
    愛する家族が突然この世を去るという事故の不条理さ、その後の遺族の苦悩、事故の悲惨さが伝わってくる文章で、著者の取材力・表現力の確かさを感じられた。
    家族について考えさせられた作品。

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    2014年07月31日
  • この命、義に捧ぐ 台湾を救った陸軍中将根本博の奇跡

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    終戦時に内蒙古地区の司令官だった日本陸軍の根本中将の話。日本の降伏後、命令にそむく形で武装解除を拒んでソ連軍と戦い続け、現地にいた日本人居留民を北京まで無事に避難させ日本帰国に導いたという事実だけでも驚きだが、終戦後4年経った後で台湾での中国共産党軍との戦いに身を投じたということに再度驚かされる。終戦時の蒋介石への恩義から、密航をしてでも台湾に渡り、金門島で共産党軍を打ち破る作戦を立て、台湾の領土を守ったとされ、義に厚い日本人の生き方を描いている。当時の日本の報道や、台湾の事情などもよく分かる。

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    2020年10月26日
  • 尾根のかなたに 父と息子の日航機墜落事故

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    ドラマも本も泣けました。犠牲になられた方の人生の重みを事故当時以上にかんじました。人生は何が起こるかわからない、一生懸命生きていきたいです。

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    2013年11月20日
  • 甲子園の奇跡 斎藤佑樹と早実百年物語

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    早稲田実業 斉藤投手と駒大苫小牧 田中投手の2006年夏の甲子園での決勝再試合での対決に至るまでの二人の成長を追いつつ、早稲田実業の高校野球黎明期から現在に至るまでの約100年に及ぶ歴史について、著者の真摯な取材によってさまざまなサイドストーリーが明らかにされます。
    私の年代だと、荒木大輔さんなんかは当時テレビで見てました。
    ちなみに王貞治ソフトバンク会長さんの甲子園対戦校の中に大阪府立寝屋川高校という、ごく身近な高校があったというのはこの本で知りました。
    著者は「死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発の五〇〇日 」の門田隆将氏です。

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    2013年07月11日
  • 甲子園への遺言 伝説の打撃コーチ高畠導宏の生涯

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    以前NHKで見た”フルスイング”のストーリー原作のような内容かな?と思い手にとってみました。
    内容はドラマとは違い高畠さんという人となりをいろいろな人のインタビューから掘り起こしたもので、良い意味で裏切られました。こんなコーチ(教師)がいてくれたら、中学・高校で出会えれば幸せですね。

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    2013年01月31日