門田隆将のレビュー一覧

  • 日本、遥かなり エルトゥールルの「奇跡」と邦人救出の「迷走」
    泣いた。
    いろんな意味で。
    いくつかのエピソード、海外の事件に巻き込まれた自国民の命を保護できない某先進国の話。

    売りだった、トルコのエルトゥールル号事件は、一生割くほどの話ではなかったが、それがあったからこそのエピソード。
    もともと日本人こそこうではなかったか。

    起きて欲しくないことは起きない...続きを読む
  • 日本、遥かなり エルトゥールルの「奇跡」と邦人救出の「迷走」
    日本とトルコの友好の歴史という感動的なエピソードから始まるものの、日本の国としての歪さに恐ろしさと憤りを覚える読後だった。
  • この命、義に捧ぐ 台湾を救った陸軍中将根本博の奇跡
    著者の綿密な取材から事実を浮かび上がらせる考えがとても良く伝わってくる。それにより歴史から消えていた英雄が蘇る。
  • 「吉田調書」を読み解く 朝日誤報事件と現場の真実
    福島第一原発事故時に、所長であった吉田氏の調書に基づき、事故時にいったい現場で、そして官邸で何がったのかを調書に基づき暴いた本。
    特に、朝日新聞の意図的ともとれる、悪質な印象操作記事について糾弾しています。
    事故時の現場でのストーリーに関しては、同著者の別著、死の淵…のほうがおもしろく…というか引用...続きを読む
  • オウム死刑囚 魂の遍歴 井上嘉浩 すべての罪はわが身にあり
    門田隆将さんの著作はいつも唸らされる。
    文章がそんな上手いわけではないと言うか、好きなものではないが、朴訥で、取材対象にグリグリ食い込んでいる。物凄く情緒的な一方で、どこかで一歩引いた感じ。

    オウム、井上義啓。

    天才だな。
    素直だな。
    いいやつじゃないか。

    だからこそ、道を踏み外した。

    ぼく...続きを読む
  • 新聞という病
    門田は、東日本大震災で大事故を起こした東京電力福島第一原発の吉田所長に長時間の単独インタビューをした唯一のジャーナリストだと思う。朝日新聞の「吉田調書」報道があったとき、門田がどう評価するのかがまっさきに気になった。その第一声が「朝日の誤報」である。この本を読むと、朝日がどうしてあのような誤報に至っ...続きを読む
  • 新聞という病
    学生時代の同期にも後輩にも、某A新聞に就職したのがいる。
    少なくとも当時は、彼ら自身は自身を就職活動の勝ち組と考えていたように思う。
    官僚や商社マン、金融などではなく敢えてA新聞を選んだ自分だからこそ、「権力を監視」する権利がある、くらいには意識は高かったのではなかろうか。
    ご苦労なことだ。

    今も...続きを読む
  • 新聞という病
     なぜ、日本を貶めるような記事を日本の新聞が書くのかがよくわかる一冊。

     その新聞を過去に取っていたことがあるので、この筆者の主張がよくわかりました。

     そして、その理由もこの筆者の考えを読んで、とても納得できました。

     「権力を監視する」という表現は新聞にとっては都合のいい言い分であることを...続きを読む
  • 新聞という病
    現在における新聞報道に対する苦言を呈している。というかほとんど朝日新聞への悪口かな。
    昔の記者はジャーナリズムの精神に基づいて取材を行っていたが、昨今ではイデオロギーの表現が先に立って、事実でない事も歪めて伝えてしまっていると嘆く。
    政府の権力に屈しないという精神がどこか歪んでしまって、倒閣のためな...続きを読む
  • 新聞という病
    著者は、インターネットの普及により、情報発信の優位性がなくなった新聞社が相変わらず自己陶酔の主張を読者に押し付けている現状を、具体的な記事を基に説明している。記事の読み方指南書としても大いに納得できる。中国の膨張主義と軍事的脅威の前には、空想的平和主義は意味がない。今更ながら、従軍慰安婦問題をはじめ...続きを読む
  • 新聞という病
    表題の新聞とは、ほとんどの場合、朝日と毎日です。
    確かに、A新聞の反政権振りはデマでもねつ造でもOKという隣国の反日無罪を彷彿とさせるものがあります。
    とはいえ本書全般を通じて、門田氏は新聞の復活を心から願っているテイをとりながら、現状のままでは不可能だということをさりげなく、しかし読めばそうなると...続きを読む
  • 新聞という病
    「新聞」と言ってますが、殆ど売国新聞、じゃなかった某朝日新聞の重篤な病についての解説本です。もう門田氏のご意見に120%同意できます。読んでいてスカッとすると同時に、新聞を筆頭にしたメディアの役割を改めて考えさせられました。
  • 死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発の五〇〇日
    2011.3.11東北地方を襲った巨大地震。

    その後の津波により福島原発も大きな被害を受け機能が停止。

    その後起こった爆発によりチェルノブイリ以来の放射能漏れ事故を引き起こした。

    あの時何が起こっていたのか。

    そこで人々は大切なモノを守るために何をしたのか。

    緊迫した状況を描いたノンフィク...続きを読む
  • オウム死刑囚 魂の遍歴 井上嘉浩 すべての罪はわが身にあり
    オウム真理教の教団幹部のうち最も若い井上嘉浩の評伝である。私はこの著作が世に出された意味は大きく3つに分かれると思う。
    1. 井上の手記の公開と彼の知られざる人生
    2.井上が関わったとする犯罪行為の情状酌量部分
    3.井上から見たオウム真理教の教祖、麻原の新たな実像
  • 甲子園への遺言 伝説の打撃コーチ高畠導宏の生涯
    いやぁ、これは良い本でした。
    野球はまったく詳しくないので、高畠さんという方は存じ上げませんでしたが、こんな人がいたんだとは!
    その人の生き方に加え、過去のプロ野球の様子もわかりました。
    最後の女子剣道部のくだりは・・・、ここがいちばんじんときました・・・。
  • 狼の牙を折れ~史上最大の爆破テロに挑んだ警視庁公安部~
    あまり上手い文章じゃないんだが、その事実と、ちょっと乾いた感じにグイグイ引き込まれた。
    ガキの頃の記憶が蘇る。爆弾とかゲリラとか、とにかく日本はテロの嵐の中になったのだ。怖かった。

    何が怖いって、この年齢の若さ。そして、これがまだ終わってないという事実。

    オウムの時も思ったが、頭がさがる。

    ...続きを読む
  • この命、義に捧ぐ 台湾を救った陸軍中将根本博の奇跡
    日本人がいかに義に厚いかをとてもよく表しています。根本博さんがいたことで今の日本と台湾との友好が保たれているのだと思います。「雪中に炭」という言葉は忘れません。東北の震災の後、台湾は馬英九総統自ら台湾国民に日本に手を差し伸べることを訴えてくれたそうです。そのために信じられないほどの義援金が集まりそれ...続きを読む
  • 奇跡の歌~戦争と望郷とペギー葉山~
    恥ずかしながら,この本で「南国土佐を後にして」という歌を知り,ネットで探して聴いてみました。
    この歌の来歴を軸に,戦争の悲惨さ,豹と人間の奇跡の関係と悲劇,ペギー葉山さんと小学生の心温まる交流まで,引き込まれるように読みました。

    その後,再び「南国土佐を後にして」を聴くと,より抒情的に胸に響きまし...続きを読む
  • 奇跡の歌~戦争と望郷とペギー葉山~
    副題の「戦争と望郷とペギー葉山」がこの本のすべてを表していますね。物語を聞いているかのように、数奇な運命の数々をひとつの線にしてまとめあげた門田氏お得意の泣かせるノンフィクション。ペギー葉山は、歌ってきた曲の数々を「神様からの贈り物」と仰っているが、神様から歌うことを宿命付けられた一生のような気がし...続きを読む
  • 日本、遥かなり エルトゥールルの「奇跡」と邦人救出の「迷走」
    今の日本の危うさをシッカリとした取材に基づいて書いています。なぜこの事にいて議論されないのか!尊い犠牲がなければ変わらないのか?明日、自分の知り合いが巻き込まれるかも知れない事に目を閉じさせているメディアに憤りを感じます。