門田隆将のレビュー一覧
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ネタバレ来年2021年は東日本大震災から10年。節目の年を前に原発事故の本を読んでみた。当時の状況はテレビ、新聞で見ていましたがこの本を読んで全然分かってなかったなと感じた。東電の若い社員が二人お亡くなりになった事。その二人に酷い誹謗中傷があったこと。東電の社長が言葉足らずに政府に状況に伝えた為緊急会議が開かれたこと。そもそも政府が良く東電に聴けよとか思い馬鹿馬鹿しいとすら思った。又菅首相の東電への心無い発言。現場で懸命に作業している東電社員の心が折れそうになるかと思う。迷惑このうえない電撃訪問。その結果東電や他の人が被爆したかもしれないこと。それに引き換え吉田所長をはじめとして自衛隊や名もない人々の
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2019年末から2020年6月あたりまでの時系列に書かれている。
内容は著者のその当時のツイートをメインにしている。そこに取材した事実関係等を加えている。
今からではあるが当時を整理し考えるのに良いと思う。
そして今と比較して考えると当初の厚労省と政府のの考え方政策は基本的に今も変わっていないことがわかる。
なぜ早期に入国を禁止しなかったのか、なぜ強制的な措置を取らないのか。
なぜ今GOTOでアクセルとブレーキを同時にするようなことをして無意味な感染拡大を促しているのか。
根本的には疫病への危機感のなさ、政府厚労省の無責任体質が根本にある。
著書の少し気になった点は著者が日本人の現場の底力を -
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ネタバレ新型コロナに対する政府、霞が関の対応の甘さや平和ボケっぷり、それからコロナが蔓延し始めた段階での武漢の様子などを詳細に知ることができた。
この度のコロナ対応で安倍政権の危機管理の甘さにコアな支持層が失望したと言うのは確かだと思う。給付金の当初のケチりようも財務省の圧力があるにせよ腹立たしかった。しかし、桜とか言ってる野党しかないのはもっと残念かも。
ただ結果論としては死者数、死亡率は奇跡的に低く抑えられた。確かな原因はわからないが日本の衛生観念や医療現場の底力のおかげではなかろうか。
これからもっと強毒なウィルスが出てきた場合など日本は然るべき対応ができるのかは一抹の不安がある。自分も -
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井上嘉浩は他の手記では積極的に犯行を手伝ったと記載されることが多く
これ以外、例えば江川紹子の裁判傍聴記あたりも読んだ方が彼本人がどういう振る舞いをしていたのかについてはニュートラルな視点を持てると思う。
とはいえ一番の弟子がどのようにしてオウムにのめり込み、またその洗脳から正気に戻って自分自身の信仰を取り戻したのかが丁寧に書かれてるのは非常に面白かったし、何より裁判の結果を覆す証拠が出ている再審請求中の死刑執行でこの国の司法制度に疑問を持つきっかけを与えてくれた。世間一般の視点からすると死刑やむなしなのかもしれないが、真相を明らかにしないまま闇に葬られてしまったものがあったことを教えてくれ -
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中国湖北省武漢市の病院に勤める医師らのグループチャットにSARS患者が発生していると流れた2019年12月30日から2020年5月末までの、新型コロナウイルスによる感染症にまつわる情報を整理し、著者独自の取材・発信と考察を加えたノンフィクション。
感染症というテーマの特性上、現場で発生したことはもちろん、国家の特性(各国の危機管理能力、国民性など)、国家・国際社会(国賓、WHO、オリンピックなど)の動き、歴史的な考察(SARSの教訓、中国にP4ラボを導入した際の懸念など)ととにかく幅広い領域に踏み込んでいます。
幅広すぎて一つ一つをここであげることはできませんが、恥ずかしながら、こんな大事 -
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コロナ禍の現時点での振り返り
この本を読んだ時点でコロナ禍の真っ只中であることもあり、目先の情報に踊らされがちでここ半年ほどの大きな出来事も記憶が薄れている。この本によって時系列に沿って何が起きたのかが改めて整理ができた。日本の危機管理、政治家と官僚の関係、現行憲法の制約、台湾のリーダーシップ、中国共産党の力学など多くの問題に気づかされる。大きな変化点や事件発生時の作者のツイートも多く引用されており、臨場感や生々しさも点で迫力もあり興味を持って最後まで読むことができた。
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今回の新型コロナ騒動について、ノンフィクション作家の門田隆将氏が早期から中国発信のネット情報を拾い上げてTwitterで情報発信していたが、本書はその内容と経緯を一冊の本にまとめたものになる。
ジャーナリストらしい嗅覚の良さで深刻になる前からTwitterという形でうまく噛んでいた。専門家ではないので、躊躇するところもあるかとは思うが、今回に関しては専門家が正しいのかどうかもよくわからない。情報や統計に関するセンスが非常に問われた事態だったと思う。
中国陰謀説に関する言及にはもう少し公平さを感じさせる書き方もあるように思うが、中国政府の居丈高な対応と日本政府の無策さは十分わかる。アベノマス