ユッシ・エーズラ・オールスンのレビュー一覧

  • 特捜部Q―カルテ番号64―

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    特捜部Qシリーズ 今回の作品、本当に怖いものだったですね。ハンセン病と同じように、精神疾患、あるいはセックス依存症と考えられた女性を島に閉じ込めて不妊手術まで施していたこと、知りませんでした。デンマークの負の歴史に真摯に向き合いながら、人間の「業」のようなものを、ミステリ仕立て語りかけてくれます。
    カール、アサド、ローセ 彼らの謎はまだまだ解明されていませんよ

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    2013年06月16日
  • 特捜部Q―キジ殺し―

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    読んでいても気分が悪くなる悪党たちが、どういう結末に陥るのかに引き込まれました。特に大きな謎があるわけでもなく、ストーリー的には、可もなく不可もなくといったところですが、カールとアサドのコンビも健在で、加えて新キャラも登場。今後の更なる広がりと人物の深掘りも楽しみです

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    2025年11月28日
  • 特捜部Q―檻の中の女―

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    デンマーク発の警察小説シリーズ。
    M・W・クレイヴンのワシントン・ポーシリーズを一気読みし、ポーロスに陥っていたところ、こちらの小説に出会いました。
    捜査への情熱を失っていた刑事マークと、シリア系の変人アサドが、未解決事件の再調査を行うというストーリー。事件の内容はなかなか重たい内容でしたが、被害に遭ったミレーデと、捜査をするカール視点で描かれており、徐々に二つの視点が重なっていく過程が面白かったです。
    今回の事件で、被害者が助かることがその後の被害者にとって本当に良いことなのか、問われる内容となっていましたが、カール自身が抱えていたその悩みに対する一つの答えが提示されており、最後は感動的でし

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    2025年11月03日
  • 特捜部Q―吊された少女―

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    ネタバレ

    面白かった。アサドがいい感じ。ゴードンもいい感じ。アマー島の話も少し進展あり。
    本編はハーバーザードの苦悩を想像するとつらい。

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    2025年09月05日
  • 特捜部Q―檻の中の女―

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    ネタバレ

    【2025年101冊目】
    事件に巻き込まれ、怪我を負った警察官のマークが復帰後に配属されたのは「特捜部Q」と呼ばれる未解決事件を専門に扱う新部署だった。明らかに予算獲得のためだけに設置されたお飾り部署に配属されたのはカールの他にはアサドという中東人のみ。二人は自殺したと思われる女性議員の事件に取り組み始めるが——特捜部Qシリーズ第一弾!

    アマプラで映画をながら見して面白かったので、キャストが変わる前までシリーズを全部みてからの原作でした。おかげでマークもアサドもイメージの中でしっかり動いてくれて楽しく読めました。映画の話を先にすると、しっかり原作を大事にして作ったんだなということがわかりまし

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    2025年08月22日
  • 特捜部Q―キジ殺し―

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    ▼特捜部Qのシリーズ第2弾。デンマークの警察小説。第1作はオモシロかった。何といっても、これはバディものなんです。

    〇デンマーク警察の腕利き現場たたき上げ中年刑事・カールさん
    (妻に逃げられ仕事中毒、腕っぷしが強く昔気質、、、という昔ながらの男っぽい刑事)

    〇デンマーク警察に雇われている、助手(雑用係)の、アサドさん。
    (アラビア系の人。デンマーク語はしゃべれるけれど、不法移民なんじゃないかという疑惑。ところどこに能力が高いが、いろいろが不明)

    という奇妙な男ふたり(刑事と、助手)のバディもの、というのがいちばんの魅力です。


    ▼ということはこのバディがオモシロければ、ひとつひとつの事

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    2025年08月11日
  • 特捜部Q―檻の中の女―

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    有名なシリーズの第1作を今更ながら読んでみました!なかなか名前が覚えられず、また地名もピンとこず、その点で苦労しました。第1弾は、5年前に突如失踪し、死亡したとされる女性の事件。実は監禁されているわけですが、この女性を助けることができるのかに、ハラハラとさせられました。終盤の犯人たちとのやり取りは緊迫感のある展開で、まさに警察ものの本領発揮というところ。癖の強い刑事カールと謎に包まれた相棒アサドのコンビの今後が楽しみです。

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    2025年08月10日
  • 特捜部Q―檻の中の女―

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    新たに手を出したシリーズもの。
    こちらはデンマーク産。

    自らのチームが事件の最中銃撃を受け、
    1人が死亡、もう1人は一命は取り留めたものの
    体が麻痺状態に。
    トラウマから立ち直れない主人公は
    通常業務から外され、特捜部Qと言う部署へ移動。
    窓際族のような状態に。

    特捜部唯一のメンバーは謎のアラブ人、アサド。
    この人がすごく良い!
    癒し系?すっとぼけ系?いや、実は切れ者?
    この方がいれる甘ーいお茶、飲んでみたい。
    まだまだ謎だらけなので、この先明かされる真実に期待。

    事件の方はかなり狂気に満ち溢れてる。
    「檻」に閉じ込められた女性の章と
    カールとアサドが地道に捜査をする章が交互に綴られ

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    2025年08月03日
  • 特捜部Q―知りすぎたマルコ

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    ネタバレ

    面白かった。悪人同士の殺し合いやゾーラが少しづつ警察に追い込まれていく様子等飽きない展開で一気読み。
    ボーイ弱すぎませんか?
    ハウスボード事件はマルコの話とは別?いまいち繋がりがわからなかった。

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    2025年07月25日
  • 特捜部Q―檻の中の女―

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    ネタバレ

    2002年と2007年と場面が変わるうち、これはきっと現在進行形の事件に違いないと戦慄させられ、祈るような気持ちで読み進めていった。事件がこんなふうに繋がるなんて想像もできなくてスリリングな体験ができた。
    ミレーデの監禁シーンはこちらまで苦しくなってくる。終盤はハラハラさせられて胸が痛いくらいだった。
    優秀だが怠惰なところのあるカールと、優秀だが変わり者のアサド。コンビの相性が良いのか悪いのかよくわからず、面白かった。アサドはあくまでもアシスタントであって警察官ではないというところがポイントで、結果的に型破りな捜査になるのが予想を上回っていてよかった。意外と屈強なところも頼もしい。
    このコンビ

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    2025年06月21日
  • 特捜部Q―キジ殺し―

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    読んだ本 特捜部Qーキジ殺しー ユッシ・エーズラ・オールスン 20250504

    「檻の中の女」の次のシリーズ。特に謎解きもなく、過去の未解決事件をきっかけに、現在進行している事件を追うってシリーズなんだけど、主人公のカールがなんともひねくれていて、ヒーロー感がなく、成り行きを眺めているだけの読書も結構面白い。
     確かに映画にすると面白いのかもしれないけど、字幕でこのひねくれ感が伝わるのかちょっと疑問です。とは言え、今度観てみようかな。
     

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    2025年05月04日
  • 特捜部Q―キジ殺し―

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    ネタバレ

    デンマークの警察小説、特捜部Qシリーズ第二弾。

    いつの間にか置かれていた資料には、数十年前に解決し、犯人も収監中の兄妹殺しのことが。調査を開始するカールとアサドだったが、捕まらなかった者たちの存在を知る。

    うーん、疾走感とハラハラ感は前作の方が上か。カールたちの捜査パート、ホームレスの女性のパート、逃げ切り社会的に成功した三人のパートの視点があるが、逃げ切った三人のパートが胸糞すぎて…捜査パートも、前回ほど犯人をじわじわ追い詰めるものでもなく。
    更には、ラストもそこまで爽快感のあるエンディングではないので、総じて一作目が良かったなと。次作はガラスの鍵を受賞したとのことで、楽しみにしている。

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    2025年04月29日
  • 特捜部Q―Pからのメッセージ―(下)

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    ネタバレ

     とても面白かったです!

     今回も、変わらず嫌なヤツが犯人でしたが、テンポ良く、先の気になる展開に、どんどん惹き込まれ、あっという間に読んでしまいました。

     テーマは新興宗教。そして信者のこども達…。犯人の過去も、可哀想な描写はありましたが、それでも非道な犯行を繰り返し、犯人に対する、哀れみの気持ちは消えました。

     几帳面で、犯行もぬかりなく行なってきた犯人でしたが、最後の最後に凡ミス連発?で少し拍子抜けしました…。まさかのボーリング愛好家とは…。ここまで犯罪を繰り返してきたなら、一般人と戯れるのはリスクが高すぎる…!と私は感じました。

     私的には、もう少し犯人の苦しむ最期が見たかった

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    2025年03月13日
  • 特捜部Q―Pからのメッセージ―(下)

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    子は親のものでは無い。
    親の信仰を子に押し付ける、生まれながらにして一つの枠の中に閉じ込められた子は、親に見放されることを恐れて従う。
    やがて思春期に矛盾した感情に苦しむ。

    ミステリーはその国の闇を背景にする。
    弱者である子と強者である親の関係がねじれる。
    子供の頃の心の歪みは成長とともに社会の歪みに埋没していく。
    デンマークではなくても、この国でも共通する。

    こんなに重いテーマにも関わらず、思いっきり「暗い」北欧ミステリーとは一味違い、相変わらずの騒々しさがクセになるほどに良い。

    主人公らしく無いカールや不思議なアサドとローセ、上巻で感じたストレスは下巻に入って一気に吹き飛んだ。

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    2025年02月04日
  • 特捜部Q―檻の中の女―

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     期待通りの面白さでした!

     今回はデンマークの警察小説。異色ながら息の合ったコンビの活躍物で、ワシントンポーシリーズを彷彿とさせられました。

     この作品もでしたが、最近、読む海外の作品で時々、いきなり出てくる日本。海外作品で日本車の描写はよく出てきますが、その他、要所要所に時々何かしら出てきます。日本文化ってそんなに世界に周知されているのか…!?と読んでいて、びっくりします。  

     何はともあれ、また好きなシリーズに出会えて嬉しいです。さぁ読むぞ〜!!

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    2024年12月06日
  • 特捜部Q―吊された少女―

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    ネタバレ

    今回は、タイトルこそまた蹂躙された少年少女の事件のようだが、実は徹頭徹尾身勝手な大人たちのボタンの掛け違いが悲劇を大きく広げたのだった。
    だから、「吊るされた少女」にはもちろん同情はするけれども、今までの事件ほどは胸が痛まずに読めた。

    天性の人たらしであった青年と少女の出会いが事件の引き金だったとしても、そしてその二人が、あまり周囲の人たちの気持ちを忖度しないとしても、それが二人の罪であると糾弾するのはいささか酷だろう。

    過去のひき逃げ事件と現在の宗教団体内部の諸問題。
    いったいいつこの二つが交差するのだろう、と思いながら、どちらも興味深くぐいぐい読んでいたのだが、二つの事件が交差したとき

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    2024年10月25日
  • 特捜部Q―キジ殺し―

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    ネタバレ

    読んでいる間、ずっと眉間にしわを寄せていたと思う。
    そのくらい嫌な事件。
    最初から最後まで暴力的な、救いのない話だった。

    寄宿学校時代の友人グループ。
    男子5人女子1人といういびつなバランスで、学友や教師たちを性や暴力で蹂躙していく。
    しかしそのバランスが崩れたとき…。

    まず男同士のつながりが気持ち悪い。
    深い友情とは無縁の自己中同士なのに、互いの欲望を満足させるためにつるみ、学校を卒業して20年たった今も、その容赦ない暴力への嗜好を満足するためにつるんでいる。
    金持ちだから、そして暴力に関しても容赦ないから、敵はいない。
    ただ一人、仲間の前から姿を消した唯一の少女・キミーを除いては。

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    2024年08月27日
  • 特捜部Q―Pからのメッセージ―(上)

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    じわじわと追い詰められていく怖さを書くのが本当に上手い。
    過去作品と比べて出来事も複雑で、ページをめくる手が止まらない。

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    2024年07月25日
  • 特捜部Q―Pからのメッセージ―(下)

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    警察小説でありながら、派手なカーアクションやボーリング場での犯人との駆け引き、ミアの脱出シーン等、とても読みどころが満載のサスペンスタッチの完結編でした❗

    ただ少し残念なのは、デンマークの地理に疎いので、折角ならデンマークの地図を載せてもらえたなら、もっとイメージが出来たかなぁと感じました❗

    このシリーズの事件はどの作品も救いようのない残忍で冷酷な内容ばかりですが、キャラクターの個性がとても光っていて、自分的には久し振りの当たりの海外ミステリーです♫

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    2024年01月09日
  • 特捜部Q―檻の中の女―

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    はみ出し刑事カール・マーク警部補が、部下のシリア系変人アサドと共に未解決事件を捜査する、デンマーク産の警察小説第1巻。

    5年前に自殺と片付けられていた女性議員失踪事件に纏わる話しで、現在と過去が交互に語られる展開に、ドキドキしながらページを捲りました❗

    キャラクターは非常に個性的で、残り100ページ以降はとても読み応えがあって、とても感動しました♫是非とも1人でも多くの方に読んでもらいたいオススメのミステリーです❗

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    2024年01月08日