ユッシ・エーズラ・オールスンのレビュー一覧

  • 特捜部Q―Pからのメッセージ―(下)
    最初、この特捜部Qシリーズを読んだときは、アメリカやイギリスのミステリーとは違う雰囲気を感じましたが、三作目のこの作品は、アメリカ・イギリスのミステリーとも通じる感じ。そう言う意味では慣れ親しんだミステリーです。一種のヘイトクライムと言っていんでしょうか?そういう意味でも、アメリカ的なミステリーに感...続きを読む
  • 特捜部Q―Pからのメッセージ―(上)
    相も変わらず変人を寄せ付ける特捜部Qですが、今回も新たに「ユアサ」と言う、ローセの姉が登場します。なんで、ここは変人ばかり寄せ付けるんでしょうね(笑)。

    アサドの周辺もキナ臭い香りが漂ってきています。当初から曰く有りげでしたが・・・。

    物語はまだまだ冒頭。今後の展開に期待ですね。
  • 特捜部Q―知りすぎたマルコ
    2015/1 今回は読みやすい。これから人間模様はどうなっていくか楽しみだ。本作はマイルドなストーリーとしてガス抜きができたので、次作は今までみたいにチョット暗く少し陰湿さがあるストーリーを読みたいな。
  • 特捜部Q―知りすぎたマルコ
    相変わらず長いのですが、シリーズの中では一番、
    好きなお話でした。
    当初、今一歩なじめなかったアサドのキャラクターも
    やっとしっくりきました。
    いろいろな国籍の人が出てくるあたり、なかなか興味深く、
    頑張れ、マルコ! って思いながら、
    マイペースで読み切りました。
    次作にも期待しています。
  • 特捜部Q―カルテ番号64―
    2014/12 相変わらず監禁牢獄もの。ただ4作目になると登場人物の理解をしなくてもよくなるので大分読みやすい。残酷なシーンもあるけれどそれなりに面白い。
  • 特捜部Q―Pからのメッセージ―(下)
    犯罪シーンの残酷描写と捜査する特捜部のひょうきんな描写が、全く別の指向なのに、何故か違和感なく両立して書き込まれているあたりが凄い。ボリュームの割に「大作を読みきった」感がないのは、良い意味で物語世界に入れていたからかもしれない。

    際立って「スゲーっ」って作品でもないけど、北欧警察小説の面白さは十...続きを読む
  • 特捜部Q―知りすぎたマルコ
    シリーズ5作目。

    汚職事件を主軸に、それに絡んだ殺人事件に巻き込まれた15歳の少年マルコの逃走劇が見ものです。

    特捜部の面々と事件当事者のそれぞれが交互に描かれ、やがて交差して解決へと向かう手法はいつも通り。
    今回の事件当事者の主要人物であるマルコは、聡明で向学心や自立心旺盛ながら、幼い頃よりス...続きを読む
  • 特捜部Q―知りすぎたマルコ
    学校に通わせることもせず
    街で物乞いやスリをさせる
    そんな大人たちとの共同生活の中で暮らしながら
    独学で語学や数学を学んだマルコ

    学校に通うことは当たり前ではない境遇の人は
    日本では少ないことに感謝しなくてはいけないのかもしれない
  • 特捜部Q―知りすぎたマルコ
    叔父が率いる犯罪組織から逃げ出したマルコ。彼は知ってはいけないことを知ってしまい、追われる身となった。

    少年でマルコと言えば母をたずねて三千里世代。もう最初からマルコへの肩入れが半端じゃない訳で。
    逃亡、アクションが中心になったサスペンスで、推理要素は少ないけれど、ただひたすらマルコの無事を願って...続きを読む
  • 特捜部Q―知りすぎたマルコ
    少年マルコの逃亡劇。このネタ一本で引っ張る引っ張る。今回の事件はリアルタイムで進行していくので、過去作と比べてスピード感と緊迫感に満ちていたように思う。

    アクション全開なのでミステリ色は薄め。そこが残念と言えば残念なのだが、にも関わらず最後まで面白く読めたのは、マルコのキャラが際立っていたからかな...続きを読む
  • 特捜部Q―知りすぎたマルコ
    カールにとって、悲いことと嬉しいことが同時に。
    マルコが危機に遭うたびにハラハラ。早くカールに!って思いながら読んだ。
    謎はあるけどカールたちが謎解きするわけじゃないので、ミステリとは言い難いけど、
    いつものメンバーの掛け合いが楽しかったし、粋なはからいが良かった。
    ゴードンはこれからも出てくるのか...続きを読む
  • 特捜部Q―カルテ番号64―
    シリーズ4作目。

    過去の未解決事件を扱う特捜部Qが今回手がけるのは、80年代の連続失踪事件。
    失踪事件を探るうちにやがて躍進している新進政党の裏の顔に迫ることとなり、同時にデンマークの闇と社会の偏見が浮き彫りになっていきます。

    劣悪な遺伝子の排除を謳って繰り返される強制中絶、不妊手術という今回の...続きを読む
  • 特捜部Q―カルテ番号64―
    未解決事件を扱う「特捜部Q」シリーズ4作目。
    デンマークの人気ミステリです。
    書き込みが濃厚で、読み応えがあります。

    カール・マークは特捜部Qに左遷されたものの、過去の事件解決に活躍中。
    助手のアサドは中東系の謎の人物で、温厚で有能だが、大変な過去があるらしい。
    秘書のローセもけっこう綺麗で確かに...続きを読む
  • 特捜部Q―カルテ番号64―
    おもしろかった!
    登場人物たちがユニークで好き。追いつめて行く、追いつめられて行く様が絶妙に描かれてる。

    ストーリーとは別に、高福祉国家だと思っていたデンマークの、そう遠くない過去にあんなことが行われていたことにびっくりした。
  • 特捜部Q―カルテ番号64―
    好きなシリーズの第四弾。事件の過去と現在、主人公たちの過去や秘密と私生活のトラブル、そういったいろんな要素がシリアスにそしてときにコミカルに語られるが、盛りだくさんでもしっかり読ませる。しかし今回の事件もひどい事件だったな。
  • 特捜部Q―カルテ番号64―
    80年代に起こったナイトクラブのマダムの失踪事件を追う特捜部Qの面々。
    その過程でいくつかの失踪事件が浮かび上がり、やがで一人の老女と新進政党の党首が捜査線上に浮かび上がってくる。

    待ってましたのQ。4作目。
    今作も色々やるせない気持ちになる事件だった。
    一番辛いのが女性だけが優生保護的な観点で被...続きを読む
  • 特捜部Q―カルテ番号64―
     シリーズ第4作。情報の少ない海外小説を読む場合、巻末解説はぼくにとって非常に重要なのだが、やはり一つ重要なことが記されていた。本<特捜部Q>のシリーズは、10作を予定しているという。一作一作、極めてダークで印象的な悪党どもとの闘いを余儀なくされている地下室の特捜部だが、気になるサイド・ストーリーの...続きを読む
  • 特捜部Q―カルテ番号64―
    1920年代から1960年代なかばまで、デンマークでは知的障害があったり、品行の悪い女の子をある島の女子矯正施設に閉じ込めていた。そこは、暴力と性的虐待の巣窟で、かつてそこで一時期を過ごした女性が自分の関わった連中に復讐を計画するが、最大の標的は今をときめく話題の右翼政党の党首になっていた。
    背景に...続きを読む
  • 特捜部Q―カルテ番号64―
    デンマークの警察物第4段。
    読み進めるたびにどんどん謎の深まる助手のアサドと、彼の淹れる飲み物が気になって仕方ない。
    プライベートはイマイチな主人公も、また味がある。

    事件は女性としては重く、切ないばかり。
    オチが途中で見えてしまったものの、読み応えはたっぷり。
    今回は体を張って活躍した助手のアサ...続きを読む
  • 特捜部Q―キジ殺し―
    不器用で親の愛に恵まれなかった少年少女たちの常識を逸脱した、ゲームのような犯罪。

    ここまでに至る前に、周囲の人が気付けなかったのか。止められなかったのか。

    救われないので、読んでいて苦しい。