ユッシ・エーズラ・オールスンのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
複数視点の名手という呼び名が献じられるほど、その構成が繰り返し使われる特捜部Qシリーズ。第四作にあたる本作も2010年11月(現在)と1987年8月(二十三年前)で、二つの視点を交互に使い分けている。現在時の方は、カールとアサド、それに今回は現場にも同行するローセたち特捜部Qの面々が、同時期に行方が分からなくなった複数人物の未解決事件の捜査を行う。過去の時点で描かれるのは、一人の女性の人生を崩壊させることに係わった五人の人物への復讐劇だ。
冒頭に置かれた屈辱的な情景が痛ましい。今は上流階級の一員に収まっているニーデが、パーティーの席上で偶然再会したクアト・ヴァズという産婦人科医に、淫売と罵倒 -
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Posted by ブクログ
魅了する少女アルバーテ
太陽のカリスマ、アドゥことフランク
釘打ち事件は進展する
ハーディは少し回復し車いすで飛び出すくらいに。
カール、アサド、ローセ。
セラピストの催眠術カウンセリングでそれぞれの心に秘めていた傷が揺り起こされる。
カールは飛行機、アサドはサイードという名前で活動していたときのこと、ローセは父親と家族のこと。
事件そのもののラストがすっきりしない。これは解決したのか? 始めから誘導されているようでその誘導も間違っている。
アサドは大けがしているし、ローセは自傷してしまうし、カールはいとこから恐喝されていて上司のラース・ビャアンからも睨まれてしまうし。
それにしても、 -
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Posted by ブクログ
ネタバレ80年代にあった行方不明事件を調べると行方不明者がさらに5人確認された
6人の行方不明者の共通項に新進政党の中心人物の名前が出てくる
だが、記録、証拠がまったく集まらない
ステープル釘打機事件に新たな情報が出てくるし、その事件に関係しているカールを陥れようとする動き、アサドとローセが有無を言わせず捜査したがる事件、カールの少年時代にあった叔父の事故が記憶と違う?
背表紙のあらすじに書ききれていない、書ききれないデンマークの背景が心も体も寒くする
カールを同時に襲う情報、事件、事柄
急展開すぎて5作目がどうなってしまうのか心配でならない