ユッシ・エーズラ・オールスンのレビュー一覧

  • 特捜部Q―檻の中の女―

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    被害者側と警察側の話が交互に進む、よく有るパターン。
    折角、話が盛り上がり頁を捲る手に勢いが付きそうなところで、章が変わり、話が別側に移る。
    それこそ先が気になって読み続けるのだろうけど、僕は逆にそこで、読む気力を失う(笑)
    一旦流れを止められると、読む手も完全に休止するので、次の章を読み始めるのに時間が掛かる。
    苦手な構成だ。

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    2021年08月25日
  • 特捜部Q―カルテ番号64―

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    外れないわ~~
    めっちゃ嫌な奴がいて
    周りから攻める
    合間のカールの事情・・・
    堪能しました

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    2021年08月10日
  • 特捜部Q―キジ殺し―

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    ローセ登場
    嫌々受け入れたけど、絶対必要だからね
    これでQの体制が整った

    本より先に映画見ていて・・・
    読んだ後再度見てしまった

    やっぱり本だわ!!!

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    2021年08月04日
  • 特捜部Q―キジ殺し―

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    特捜部に新しいメンバーの女性が入り、コンビからトリオに変わったチームで国の大物達のはんざいに挑む。途中で妨害に合うもより闘志を燃やすカール。そしてかつて大物達の仲間だった女性。3つの視点で事件で物語が進む。
    事件は最後は後味悪く終わるが、それを受けてカールは
    ある決断する。最後は元嫁が全て持っていった

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    2021年07月09日
  • 特捜部Q―檻の中の女―

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    コペンハーゲン警察が舞台のミステリー。
    主人公カールは、特捜部Qで未解決事件の捜査を任される。はみ出し者ではあるが、魅力的な人物。助手のアサドもユニークで目が離せない。ボリュームのある小説だが、展開が複雑なので長く楽しめる。

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    2021年06月13日
  • 特捜部Q―吊された少女―

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    最新作アサドの祈りを読む前にシリーズの最初から読み返しているところ、ようやく6まで到達、ここまでは3回読んだことになるのだが、細かいところは忘れているので多数ひかれた伏線を確認するためにはやはり必要なことだろう。

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    2021年04月23日
  • 特捜部Q―Pからのメッセージ―(上)

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    特捜部Qシリーズは、犯人の悪の書き方が同情できないレベルの悪で震えると共に、その悪を特捜部Qの力の他に運命の歯車が壮大に狂って裁きが下るのがとても好きです。
    そこに至るまでが辛い文章なんですけどね。
    今回の被害者になるまでの流れも辛かったけど、後半で結束して立ち向かうことにしたのはスカッとした。
    下巻で今回の被害者たちの行動に特捜部Qの捜査が加わって犯人のミスが増えて自滅に向かうのを楽しみにしてますよ。
    神なぞいない。だが、善悪のバランスは常に監視されているのではないかと思わせる流れ。

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    2021年04月13日
  • 特捜部Q―知りすぎたマルコ

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    国家予算を騙し取る政府の役人と銀行家、その巻き添えになって口止めのために殺されてしまう下っ端の公務員と現地の熱意ある真面目なスタッフ。大がかりで机上のインチキで金を騙し取る犯罪の犠牲者と、力と恐怖と知識や教育を与えない虐待で支配した子供たちに物乞いや盗みをさせて金を集める泥臭い悪人の犠牲者が交差したことで、特捜部Qの面々が動き出します。主人公のひとりマルコという少年が非常に利発で魅力的でした。Qの面々は相変わらずですが、ハーディに回復の兆しが現れ、カールはモーナに振られ、アサドはひどい怪我から後遺症もほとんどなく回復していて、良かったです。

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    2021年03月12日
  • 特捜部Q―カルテ番号64―

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    特捜部Qシリーズ4作目。スプロー島という島に1960年代まで実在したという、知的障害があったり品行方正でなかった(と独断で判断された)りした女性の矯正施設(という名の強制収容施設)を土台にしているそうです。よもやこんなひどいことが、と慄きながら読み進み、慄けることは幸運なのだな、としみじみ感謝しつつ、複雑な気持ちで読みました。子供の頃に母親を亡くしたことに起因する知識の欠如に、いくつもの不幸と無関心と不親切と悪意が最悪のタイミングで重なってしまったニーデという美しく魅力的な女性と、親子二代で優性思想にとりつかれつつも権威を持った医師であるため長期間に渡り非道な行為を続けてきて政治にも働きかけよ

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    2021年02月21日
  • 特捜部Q―自撮りする女たち―

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    ローセの過去をからめた事件。
    親子のトラウマや抜け穴のある社会福祉制度など(フィクションとはいえ)幸福の国デンマークでも問題を抱えていることを感じる。
    最後のシーンはいつもより明るくて、ずっと読んでるファンとしては胸が熱くなった

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    2021年01月21日
  • 特捜部Q―檻の中の女―

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    これがシリーズの一作目の様だが、多くの人が嵌るのも無理ない面白さ。さすがに一気読みは辛いがちびちび読むのがお勧め。他の、まして駄作と一緒に読むと尚の事この作品が光って見える。訳も読み易い。

    特捜部Qとはデンマークにおいて実在ではない存在だ。PTSDを追ったカール(事件の捜査で仲間を一人失い、一人を障害者に至らしめた)を軸に据え、たった一人の相棒をつけて解決困難事例を扱わせる。
    アサド!解説によれば、最も変人である事になっているが、デンマークへ来た「シリア人」しかも逃亡政治犯と自ら名乗るだけで十分に紗はかかる。しかし、天才的頭脳とまだら呆け❔がユニークで、人間性も温かくて面白い。この2人の捜査

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    2021年01月15日
  • 特捜部Q―Pからのメッセージ―(下)

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    ネタバレ

    上巻は乗れず、何とか読み終えたが、下巻は1日で読み終えた。映画とはほぼ違うもの。

    モジュラー型とはいえ、偽装火事の話は無い方がすっきりすると思うのだが、そういうものなのだろうから、仕方がない。その意味で、別のキャラ設定(アサドやローサにあれほど謎を置く必要も疑問)をして、ストーリーをシンプルにした映画があることで、特捜部Qの世界が広がっている。

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    2020年12月31日
  • 特捜部Q―Pからのメッセージ―(上)

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    途中、火事やら何やら、誘拐とは別のものがあってだれたが、上巻の終盤からペースが上がって面白くなった。詰め込みすぎなのが難点でもあり、魅了でもあるのか。

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    2020年12月29日
  • 特捜部Q―Pからのメッセージ―(下)

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    下巻、解説にもあるが
    もう冒頭からノリに乗っているのである。

    特捜部Qのカールとアサドは地道に調査
    誘拐犯は犯行を着々と進める
    問題は誘拐された、子供の母親
    こちらが…大爆発している。
    上巻で読んだ印象は吹き飛び、子供のために闘う。

    そこから捜査チーム側につながり、犯人との攻防がカール達に引き継がれていく流れは怒涛でした…

    解説の「メッセージボトルという小道具は"偶然"が付き纏うため危険」という話も納得、この作品では主人公カールはボトルに対して距離を置いていたし、ボトルの要素をうまく使っていた。

    暗く重たいテーマ×少数チーム(イライラしてる主人公+謎の変人達)という

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    2020年12月20日
  • 特捜部Q―Pからのメッセージ―(上)

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    特捜部Qの三作目
    二作目がちょっと微妙だったので警戒しながら読み始める。

    海辺で見つかったメッセージボトル
    中には「助けて」と言う書き出しと、解読出来ないくらいに文字が削れた手紙が

    アサドやローセは、救助を求めているはず、と捜査を進めるがカールはなかなか乗り気にならない。

    冒頭でメッセージを送った側の青年の視点が描かれていたので「おや?これは一作目のパターン(監禁された女性の視点と捜査チーム側の視点)と似た展開か?」と考えてしまったが、メッセージが投げ込まれたのはかなり前の話で犯人は捕まらずに、いまだに犯行を続けている点が違う。

    今のところローセが勝手に休暇を取り、代役として派手目な姉

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    2020年12月18日
  • 特捜部Q―自撮りする女たち―

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    今回はカールの例の過去の事件についての言及がなかったな。
    北欧諸国が高福祉の人権重視社会というのは幻想じゃないかと、北欧ミステリを読むたび思う。
    そしてヨーロッパは絶対ナチスの罪を忘れない。

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    2020年08月14日
  • 特捜部Q―キジ殺し―

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    あっと言う間に読み終わった。全編通してとにかく胸糞悪い案件。事件関係者が全員クズ。真相に近づくにつれて出てくるクソなエピソードの数々。ラストもとてもスッキリ、とは言い難いし、結局キーになってる登場人物もクズの極みなんだけど、何でこんなにも感情を揺さぶられるのか。ラストで主人公がある重大な決断をするんだけど、「どういうことかわかってるの?」という問いに「イヤ全然」て…。主要キャラの設定も常軌を逸してるし、そういうある種無茶苦茶なとこがツボ。

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    2019年11月26日
  • 特捜部Q―吊された少女―

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    デンマーク・コペンハーゲン警察内にある、未解決事件を扱う〈特捜部Q〉のメンバーの活躍を描くシリーズ第六作。

    今回捜査するのは17年前に起きた、少女が車に撥ね飛ばされ木に逆さ吊りになったまま絶命した凄惨な事件。
    この事件を生涯をかけて個人的に捜査していた警察官ハーバーザートが、自らの退官式で拳銃自殺したことをきっかけに〈特捜部Q〉が後を引き継ぐことになる。

    このシリーズの魅力の一つは〈特捜部Q〉のメンバーたちのキャラクター。
    リーダーのカールは基本的に面倒を嫌う質だが、なんだかんだで引き摺られていく。
    アサドはその名前通りイスラム圏の人間らしく、デンマークの慣習や社会からすると浮世離れ的な言

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    2020年09月17日
  • 特捜部Q―Pからのメッセージ―(下)

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    ネタバレ

    シリーズ三作目。長いが相変わらず飽きさせない、定番の主人公達に、今回はローセの姉、ユアサが登場。こういったところが作者の上手いところ。一貫して描かれる弱者と宗教をテーマにして、人間の弱さと弱さに漬け込む醜い欲望を描いている。北欧の作家に共通して感じるのは登場人物の生活を丁寧に描いているところ、日本の作家には少ない。この当たりが魅かれるところだと思う。

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    2019年10月12日
  • 特捜部Q―キジ殺し―

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    未解決事件を掘り起こし解決する正義の組織「特捜部Q」とは名ばかりな
    厄介者刑事を地下に閉じ込めるために即席で、上司の予算目当てで作られた。
    そして変人助手しかいない部署のメンバーが活躍する
    シリーズの二作目

    シリーズ全体の中でも、評価が低いらしい
    (平均点は高い)
    読んでみて、解説にもあったが、すぐに話の全体像がわかる。

    一作目は過去と現在が入り組み、徐々に絡み合っていく構造だったこと。
    社会的に地位のある人物たちが裏で結成した凶悪なグループと、それに復讐しようとする人物、そして主人公たちという構図が他の本でも出てくるパターンだったことでかなり困惑した。

    前作のように期待してた劇的な展開

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    2021年07月11日